私は何者か、43
上野千鶴子さまの最後の講義と題したTV番組。
最初から見たかったけど、夜ご飯作ってた。
もぎたて菜の花の辛子和え。卵とこちらももぎたてほうれん草の菜種焼。手づくり大根のケンでカンパチとはまちのお造り。
でも、私の見たかった番組だからって、何故か、彼が見てる。
真剣に見てる。
私は見たかったけど、だいたいの内容は番組予告でわかってる。だから、録画など不要さ。
そして、途中から一緒に見た。
彼は、ぴあのが普段から言うてるようなこと、上野さんがきっちり言うてる。と、それまでの内容を教えてくれた。
嬉しかった。
彼は、ほんとに素敵な人だ。
(成就した恋を語るのは馬鹿げているかも?でも、死ぬまで本当の成就などあり得ない。と考える。)
彼は理解しようとする。知らないこと、そしてわたしのこと、を知ろうとする。
それは、ただの肯定ではなく、理解だ。
自身の成熟。
相手を理解する。リスペクトする。
そういうことだったんだね、と。
それに、私の好きなトルコ石を纏う上野千鶴子さま。
私の好きな、安藤忠雄さまの十字架をモチーフにした本の装丁。
素敵なふたつのキイワードが登場。
ドキドキするようなシンクロニシティ。
その日の夕方、ふたりで桜を見に行った。
少し暮れかかった堤防の桜並木の端、東の空に朧月。
すべてが整っていた。
ほんとうにありがとう。
生きていられることに感謝。
私は何者か。