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岩波新書の旅2 「子どもが育つ条件〜家族心理学から考える」 柏木惠子著(1142)

きっかけ

子育ては謎ばかりである。
いい子に育ってほしい。ん?いい子ってなんだ??
社会にとっていい子?親にとっていい子?
うちの息子は、たまにこんなことを言う「自由だ〜!!!」
もちろん、意味をわかって言っているのか、わからず言っているのか
定かではないが、芯をついている。
子どもは、誰のいい子でもなく、
子ども自身が、自由に生きることがいい子なのかもしれない。

そんな風に子どもに育ってほしいと思えば、
親(父)は何をすればいいのだろう?などと考える。
そこでこの本に手をばした。

結論その1

子どもが育つのは、親が育つ環境であるかどうか。
子どもと接することで、大人は育つ。
主に2つのことが育っていく。
1 自分を抑制する。
2 安易に妥協せず、自分を主張する。
あれ?これ真反対のことやん!!って思うかもしれない。
「個」である自分をしっかり認識し、接することができるか!?
ということである。

結論その2

「男」の人生はこれから変わる。
子育ての本を読めば、ほとんどが「女」が主体に書かれている。
出産・育児、仕事、社会のジェンダー差別、「女」の世界は変化し、
結婚する、出産するに対する選択を権利として持つ時代となった。

しかしながら、変わってないのは、取り巻く「男」の人生だ。
仕事で生計をたてることもままならなくなった。
共働きで稼ぎも50:50となりつつある。
稼いでいれば、家事・育児はしなくて良いという背景もなくなってきているが、実際はそうもいかないし、子育てをすることのデメリットしか感じていないように思う。
ここでは結論その1に述べたように、実は大きな育ちがある。
そして複数の個人を持つことでの心理的ストレス(自殺につながるような)を避けることもできる。

私は父である

父になることに恐怖があった。
私の父は、父を戦死していて、父がいないから父をどうやってすればいいかわからなかったと私が20歳になった時に言った。
今では気持ちがわかるが、今だからこそ、父をかわいそうに思う。
私も父になることは、恐怖だった。
わからない。どうしていいかわからない。
何をしてあげられるのか、大事に思えば思うほど、結果を考え手が出せなくなる。
しかし、父をするのではなく、父になったのだ。
父になったのだから、子と共に生きるしかない。

遊ぶことが父ではない

父という存在は、子と遊ぶ存在になりがちだ。
仕事という非接触時間が長くなってしまうことから、週末にショッピングモールへ連れて行き、公園で遊ぶことが父であるかのように見えてしまう。

これは危ういといつも感じる。
私は、朝起きたら服を着替える。おしめを変える。
食事を一緒にする。子どもが終わるまでできるだけ席を離れない。
夜は、お風呂に一緒に入る。一緒に寝る。
こんなことぐらいで、偉そうにいうな!と「母」たちから罵声が飛んで来るかもしれないが、偉そうなことを言いたいわけではない。
できる限り、遊ぶではない時間、生活の時間を共に過ごしたいと思っている。
もちろん、妻の心理的・肉体的な負担を減らしたいという気持ちもあるが、何より私と子の関わり方として。

妻との関係

子は宝。子はかすがい。
間違いないが、妻との関係性があってのこと。
ただ、どうしても蔑ろになりがち。
子どもへ与える影響も大きい。
このことも著作でも触れられている。

子どもについての選書

もっともっと知りたい。
子どもの成長は早いので、私の読書スピードも加速していく。
どうやったらいい子に育つのか?
どうやったらいい父になれるのか?
いい父の人生を豊かにするには?
また、一冊、岩波新書が届くことに。
さぁ、次は何を読もうか??


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