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キャリアカウンセラーのおかちんです。

今日はどんな一日でしたか?



人と相対して話をするとき、ちょっとしたことで気遣いができる人かどうかがわかります。

それは「右と左の説明の仕方」です。


例えば、自分から見て右側を示したいとき、相手には何と伝えますか?

A.「(あなたから見て)左側をご覧ください」

B.「私から見て右側を見てください」

C.「こっちを見てください」(といって右側を指す)

いかがですか?


わたしは、仕事で人前に立つことが多いため、圧倒的にAを選びます。右手を挙げながら指し示し、「左側を見てください」と声を出しています。

これは「相手目線で考える」ようにしているからです。常に受講者の目線で、どう見えているのか、どうしたらわかりやすいかを考えています。


一方で、Bの表現もよく耳にします。

これは「自分目線で捉える」ことを大切にしているからですね。間違いなく正確に伝えたい、ミスをしたくないという思いが強いほど、確実に自信のある方法を取ろうとします。


また、Cの方法もありますね。

これは「全体の目線を合わせる」ことで成り立ちます。左右どちらかわからなくなってしまった場合や、ミスを避けたい場合に使う印象があります。
また、あえて着目してほしい場合に使うテクニックでもあります。



では、気遣いという点ではどうでしょう?

これはAの方法がもっとも感じられますよね。


他の2つの方法と何が違うのかというと……

「情報を受け取った相手がそのまま活用できる形」


で伝えているかということです。


つまり、

相手が情報を変換(加工)する手間を省く


ことが、伝えるうえでの気遣いといえます。



実はこの方法、あらゆることに応用が利きます。

例えば、説明資料。わたしは基本的に同じものを使います。
別の資料を使ってわかりやすく伝えることも大切ですし、それは受け手としてありがたいと感じます。
ですが、別資料の内容はノートに書き込むなどのひと手間が必要になります。聞きながら、見ながら、書くということは、案外大変な作業なんですよね。
これが同じものであれば、話に集中することもできますし、資料に書かれていないことだけをメモすればOKなので、受け手としては手間が省けます。

例えば、道案内。わたしは相手が歩いてくる姿を想像して、見るポイントを絞って説明します。
「駅を背にして右手を見てください。大きな電波塔が見えます。その電波塔に向かって100mほど歩くと、××という信号のある交差点が見えてきます。その角には左手にコインパーキングが、右手にコンビニが……」
といった具合に、相手目線で見えるものを想像しながら伝えると、受け手は情報の変換(加工)の手間がかかりません。


例えば、利子と利息。本来の意味は同じ言葉ですが、慣用的に以下のような意味で使い分けています。
利子:お金を借りた場合に支払うもの
利息:お金を貸した場合に受け取るもの
相手とのお金の貸し借りで、利子か利息かをあえて使い分けることで、相手により伝わりやすくなります。


普段からこうした気遣いをしている人は、「わかりやすい」と評価されることが多いのではないでしょうか?

『相手目線で物事を考える』

ちょっとした言葉から意識してみてはいかがでしょうか?



明日も佳き日でありますように@おかちん

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