新しいスポーツとして普及を目指すボードゲーム
ボードゲームとしては???
PCのエクセルでUNOZEROというボードゲームを家族向けに自作してから既に約4年が経ちます。昨年に販売を開始してからも飽きることなく普及に向けて前進させています。それは私自身がこのゲームに魅了されているからです。
面白いと思ったので製作、販売することとし、早速ゲームマーケットのマーケティングをしましたが、5個売れれば御の字という結論でした…。理由は二つです。
1.ゲームマーケットの参加者は短い時間で数百個のゲームから数個候補を選別し、その中から購入を意思決定するため、わかりやすく、目立つゲームが売れる傾向にあるため。
2.UNOZEROが将棋と同じ、いつまでも終わらない可能性のある非収束のアブストラクトゲームであり、究極的にわかりづらいゲームであるため。
いつまでも終わらない可能性があることから、ゲームマーケットの短い時間の中では不良品と思われる懸念すらあります。運、戦略、交渉のバランスが良く、初心者でも楽しめるボードゲームが一般的に良いゲームとされるなか、UNOZEROは全く条件を満たしていません。
新しいスポーツとして普及を目指す
良いボードゲームの条件を満たせていませんが、私自身が魅了されていたため、時間をかければ徐々に面白さに気付いてもらえるのではないかと考えています。非収束のアブストラクトゲームを時間で収束させ、さらにアイテムの持込みを可能とする世界初となる公式戦ルールを設定し、これまでにない全く新しいマインドスポーツとして10年かけて知名度をあげていく方針として製作しました。
知名度をあげる戦略をたてる際、参考にしたのが様々なマイナースポーツの普及活動です。多くのマイナースポーツが協会を持ち、協会主導で広告したり、公式戦を実施したり、各地域で競技の教室を開くことで普及活動をしています。
マイナースポーツの普及活動で重要視されているのが、専用コートの普及です。専用コートの建設には相応のコストがかかるので、マイナースポーツの普及のためには、協会が中心になって音頭をとり、経済的な様々な制約を一つ一つ打破していく必要があります。
ボードゲームUNOZEROを新しいスポーツと捉えると、他マイナースポーツと比べかなり有利な状況にあります。ボードゲームが専用コートとなり、ボードを広げればほぼどこでもできるため、経済的な制約はほとんどありません。新しいスポーツと捉えることで知名度向上の可能性がほんの少し見えてきました。
スポーツと捉えれば、ボードゲームとしての弱みが全て強みに変わります。たくさん練習したのに初心者でも運が良いだけで勝ててしまったり、すぐに誰でも勝てる攻略法が見つかってしまったら、競技としては全く面白くないですからね。
普及のための経済的な制約があまりないというメリットを最大限活かすために協会は不要だと考えています。協会を持たないことで、知名度向上による恩恵をプレイヤーへダイレクトに還元する方針です。
年内、新しいスポーツ普及の第一歩として知的格闘技と定義したUNOZERO公式戦を実行します。来週も公式戦の方針に関する記事をあげます。引続きゆっくりではありますが、着実に進めて参りますので、よろしくお願いします。