緑茶が黄色くなってしまう問題に迫る
こんにちは。
中途半端にお茶好きの岡夏緒と申します。
今日はお茶について質問をいただいたので調査してみました。
それは、
健康の為にコーヒーじゃなくて、お茶を持参したいのですが、
それでも効能は維持出来るのでしょうか?
とのこと。
ググれば分かるような情報になるかもしれませんが、
私なりに調べてみましたので、お伝えします。
1、緑茶は酸化してしまう
緑茶は淹れてからしばらくすると酸化してしまいます。
それが黄色くなってしまうお茶、です。
お茶は本来、
抗酸化作用のあるカテキンなどの物質が含まれていますが、
それらは他の効能が酸化しないように、
自らが酸化するという性質をもっています。
それにより黄色く酸化してしまいます。
このため、抗酸化作用としての効能は低下してしまう
と言えるのかもしれません。
そのせいで悪いお茶になることはありません。
ただ、渋みや苦みの原因物質が増えてしまい、
さわやかな味が薄れて飲みにくいもの
になってしまうことを考えると、
持ち運びにはあまり向いてないと言えます。
2、持ち運ぶにはどうすればよいか
それでも、緑茶を飲みたい!
そんなあなた!!
一番簡単な方法は、冷たくして持ち歩く、
ということです。
お湯だと酸化しやすいため、
冷たい状態にして持ち運ぶと
酸化がゆっくりになります。
そのまま飲みたい場合は、
そのままでもいいですし、
ホットでいただきたい場合には、
少し濃いめにお茶を出し、
それをポットにいれて、
職場などお湯が調達出来るところがあれば、
そこでお湯割りをするというのもいいそうです。
ぜひ、お試しくださいね。
3、ちなみにペットボトルのお茶の効能とは
今では緑茶はペットボトルが主流ですね。
ペットボトルの効能はどうなのでしょうか?
ペットボトルは残り物の茶葉で作られています。
だからといってそこに栄養価の全てがもう含まれていないのか?
というと、そういう訳ではないのです。
ただ、効能としては1/5くらいまでにはなっているようです。
あと、ラベルを見ていただくと、ペットボトルのお茶には、
必ずビタミンCというものが含まれています。
これは天然のビタミンCではなく、ブドウ糖を人工的に還元した
食物用添加物になります。
これを追加することで緑茶の色をキープしています。
そのため、緑茶から摂取出来るビタミンCとは別物になりますので、
お気をつけください。
【お茶メモ】今、注目されていること
ペットボトルの効能を話をしましたが、
そもそも緑茶には様々な効能があります。
ここで挙げるとキリがないくらい・・・・
抗酸化作用、うま味、ビタミンC摂取などなど。
そんな中、今、注目されているものをピックアップしてみました。
・抗がん抑制
・アンチエイジング
このあたり、気になりませんか?
・抗がん抑制
抗酸化作用は抗がん抑制(特に胃がん)にも効く
と言われているんです。
私の教科書からですと、まだ研究が続けられている状況で、
正直、はっきりとしたエビデンスは出ていません。
そもそも、がんの発症には数々の因子が関わって
非常に複雑とされていますが、
一般的には遺伝子のDNAの傷害によって
正常細胞が突然変異を起こすことが原因とされている、
と考えられています。
しかし、近年緑茶を1日5杯以上飲む女性と、
1杯以下しか飲まない女性
では、胃がんの発症率がかなり低く抑えられた
ということが判ったそうです。
・アンチエイジング
アンチエイジングは私も最重要な案件ですが(汗)
こちらも再三申し上げている、
抗酸化作用のある物質が威力を発揮してくれます。
人間には必ずストレスがありますが、それを強く受けることで、
活性酸素という
「反応性が高く無差別に体内の組織を傷つける物質」
が作られていきます。
これは通常、抗酸化作用で食い止められているのですが、
年齢とともに抗酸化作用だけでは食い止めきれなくなることで、
老化が進んでいくと言われています。
それを緑茶の抗酸化作用成分を使って食い止めることで、
老化防止が美肌に効果があると言われています。
4、さいごに
私は70度のお湯で甘み重視のお茶を淹れますが、
80~90度くらいが一番カテキンを抽出しやすい温度と言われています。
もっと熱めで抽出するとカフェインもより抽出されます。
ぜひ色々な温度でお茶を楽しんでいただきたいです。
緑茶を飲みたいな・・・なんて思ったら、
こんなことを思いながらたしなんでいただけると
嗜好の楽しみが増えますね。
そして、「ふぅ・・・」と一息つくことが、気持ちをリラックスさせ、
病気やストレスを遠ざける1歩になるかもしれません。
引用元:日本茶のすべてがわかる本
日本茶の辞典
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