#岡本文宏
“見えない部下”たちを、どうまとめればいいのか?
コロナ禍が再燃する中、テレワークに移行する企業が増えています。
東京都は2月7日までの期間、週3日、社員の6割以上をテレワークに移行することを企業に求めています。また、それに応じる企業には補助金も出すとのこと。
そうした中、ハードの面では、テレワークへの移行が進みつつあるものの、ソフト面、とくに、部下に対するマネジメントについては、ほとんどの職場で手付かずで、現場任せになっているのが実状です。
「グループ」と「チーム」の違いとは?
どうすれば、メンバーに『チーム』であることを意識させ、1つのチームにすることができるのか?
具体策をこれからお伝えしていきましょう。
まずは、1つ質問です。
あなたは、グループとチームの違いをご存知ですか?
私はそれぞれ、以下のように定義しています。
グループは、目標を持たない集団であり、単なる仲間の集りのことを指します。
チームは、目的・目標が明確にある集団のことです。
テレワーク
働き方が多様化する中での「チームワーク」をどうする?
働き方の多様化が進んでいます。
これは、今始まったことではなく、数年前から言われていたことではあります。
昨日まで机を並べていた同僚が、いきなり個人事業主として独立し、会社から業務委託を受けて仕事をし始めるというケースは珍しくありません。
今までであれば、社内のチームの中に、外部のスタッフが入ってくるケースは、それほど多くなかったのかもしれませんが、今後は個人事業主として企業と契約して働く人
テレワークの部下に苦言を呈する方法
テレワーク中の部下に苦言する際は、メールやチャットではなく、電話、ビデオ会議システムを利用して、ダイレクトに声に出して伝えるようにします。
文章だけで苦言すると、微妙なニュアンスが伝わらず、真意が伝わらない場合があります。こちらが思っている以上にきつい言葉として伝わってしまえば、パワハラと指摘されかねません。
しかしながら、苦言しなければならないことがあるのに部下に気を使い避けていては、人材育
叱れない上司のための処方箋
褒めるのと同様に、部下へ苦言を呈するのを難しいと感じている上司、経営者は多いのではないでしょうか。
ただ、必要なときに、伝えるべきことをキチンと告げないと、マネジメントが機能しなくなります。
叱るときのポイントは「タイミングをずらさない」ことです。
朝一番に苦言するとモチベーションが下がるだろうなと思い、そのままスルーしてしまい、その後タイミングを逃し、翌日に苦言したとしても部下としてはピン
褒められない部下への対処法
褒めるときは「基準」が必要です。
その基準を満たしたときのみ褒めましょう。褒めるときの基準は、会社、上司として望む『行動』と『結果』です。そのことを、事前に部下に伝えておき、それをクリアしたときに褒めれば良いのです。
しかしながら、褒めることができない部下も中にはいますよね。
そのときは褒めるよりも手軽に行える「承認」すればよいのです。承認とは、相手の存在自体を認めることで、褒めるよりも頻度
心の距離を縮めるキーワード ~共感~
人材マネジメントを行ううえで、『共感』は重要なキーワードです。なぜなら、人は共感を抱いた相手に好感を持ち大切な存在として扱うようになります。また、その人に役立ちたいと思うようになるからです。
コロナ禍のなかで、行きつけの飲食店がテイクアウトを始めた際、その店のファンの顧客が、頼まれてもいないのに、SNSで写真やお薦めメニューの紹介文を投稿していたのをよく見かけたかと思います。
あれは、その店の
1日の時間の使い方を見直す~時間管理~
朝起きてから就寝時間まで、ずっと仕事をやり続けることになると、自分が業務上で関わる人や物以外から情報を得る機会が少なくなるので、視野が狭くなりがちです。
結果として、新しい発想が出てこなかったり、今の時代にマッチした仕事の進め方ができなかったりと、時間をかけた割に成果が出ないことになりがちです。
そう言う部下には、1日の時間の使い方を変えてみることをアドバイスしましょう。
具体的には、仕事を
働き過ぎてしまう部下の対処法
ダラダラ仕事をして、いつまでもその日の業務が終わらいという場合は、働き方を見直して、時間管理を徹底して行うことが必要ですが、ここでは、それとは異なり、テレワーク下で、際限なく仕事をしてしまうという部下への対処法を取り上げます。
『働き方改革』が進行する中、定時で仕事を終えて残業を極力しないように、ルールや仕組みを作りがなされてきた職場も多くあります。
ノー残業デイの導入が広まり、ワーク・ライブ
テレワーク 初めの第1歩(心がまえ)
毎日顔を合わせていても、部下をマネジメントするのに手を焼いているという上司、経営者は多いかと思います。
それが、テレワークに切り替わってからは、顔を合わせるのは、スマホやパソコンのモニターの中だけ。しかも、1日、数回しか話をすることがなくなったわけです。当然ですが、部下の働いている姿を見ることはできません。
そうすると、仕事をやらずにサボっているのではないか?と心配になることもあるでしょう。た
初めてのテレワーク導入
今回から、テレワークにおける、「人材マネジメント」の在り方とやり方についてお伝えしていきます。
今までは、テレワークは、まだまだ先の話だとか、大企業の話と考えていた経営者やマネージャ―の方々も、多いかと思います。ただ、コロナ禍が再拡大していく中で、そろそろ本腰を入れて取り組まないといけないと、考え方をシフトチェンジされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この連載では、そういう方も含め、テ