みなさま、はじめまして。おかもち子と申します。 北米で某フードデリバリードライバーとして働いております。 ランチを運ぶその道中にはいろいろな出会いがあることに気が付きました。 私がすれ違った沢山の愛すべき二度と出会わないであろう人々との日々を綴っていこうと思います。 尚、登場人物は全て仮名です。 お暇なときにお立ち寄りいただけましたら幸いです。 よろしくお願いいたします。
温室育ちだと思います。 自分で言うのもおこがましいですが。 買ってもらえなかったものも、習えなかった習い事も、聞き入れてもらえなかった我儘も、ほとんどありません。何不自由なく育った子供時代なので、此処から何処か遠くへ行きたいとは思ったことも当然ありませんでした。 ピストルズとヴィヴィアンウエストウッドが好きだった私は、高校生の時に英国へ1カ月のホームステイに行きましたが、現地の人々の手荒い歓迎に泣いて帰ってきてからは、その意思を更に確固たるものにしました。 そんな私の人
本日も映画の感想文です。 ※ネタバレいきなりあり※ 良ければお付き合いください。 本日、鑑賞したのは「スクリーム5」です。 1996年に公開されたオリジナル版「スクリーム」は日本でも大ブームになり、殺人鬼ゴーストフェイスのマスクはコスチュームの定番になりました。あのドリュー・バリモアも出演していましたね。 舞台は再び、アメリカの田舎町ウッズボロー。20数年前の惨劇が再び…!と言う事なのですが、猟奇的殺人鬼は決まり決まってアメリカの田舎町に現れるのは何故でしょうか?ア
体調不良が続き、ろくに出前に出れておりません。ソファで転がってNetflix等を観てばかりいるのでせっかくなので鑑賞した映画の感想を綴る事にしました。 それでもよろしければ是非お付き合いください。 ホラー好きな私が1番輝く季節、それがハロウィンです。ハロウィンを控えた私の街のNetflix等はおどろおどろしいハロウィン映画で賑わっております。 私が特に大好物なのはマスク殺人鬼系ホラー映画です。 内容が非現実的で残酷で、かつ不気味なマスクを被った殺人鬼が登場するホラー映
※今回の内容はYouTubeで動画になっております。下の方にリンク貼ってありますのでそちらも是非ご覧ください※ 今日はパンダのマークの中華とラーメンの出前からスタートです。そして、後続車の助手席には友人がにこにこしながら座っています。 色んなことを教えるのが得意な彼女に、私がフードデリバリーの始め方を教えることになりました。 約10年前、赤道直下の南の島で知り合った彼女は、いつも色々なイベントの中心にいました。当時は1回会ったきりでしたが、眩い独特の光を放つ彼女を遠くか
本業の関係で日本にしばらく帰っていました。 梅雨明けの日本は灼熱で、生きるだけで精一杯でしたが、家族の元気な顔を見れてほっとしました。 時差ボケとホームシックを癒しつつ、また少しずつ出前を頑張っていきます。 皆様も、お体ご自愛ください。
ハード系パンとペストリーで有名な、カフェを併設したパン屋に呼ばれました。ジョナサンへの出前です。 一般的なスーパーで売っているパン類は、塩分が強く、歯ごたえもなく、かと言ってふわふわと口当たりが良いわけでもなく、日本で買えるそれとはかなり違った風味のものが多く、渡米直後はパン迷子になったものです。 パン迷子の私に手を差し伸べてくれたのが、このパン屋でした。コモと名付けられた丸いフランスパンのような見た目の、子供の頭くらいある大きなイタリアンスタイルのこの固いパンを、薄くス
コンビニから真っ直ぐ北上した先にソラの家はあるよとアプリが告げました。きっとすぐ先の住宅地あたりだろうと思い、何本もエナジードリンクを受け取ってから走り出しました。 ちょっと行った先では、真っ直ぐの道と右折の道で分岐していました。私はそこで右折すると思っていました。右折すると住宅地があるからです。しかしナビは直進するように告げます。 直進した先には何もないことは知っていましたが、やはり何もありません。左右には何かの畑が広がり延々と続いています。そのまましばらく走ると山道に
日本で大流行したタピオカミルクティー屋ですが、私が住む街でも引き続き人気があり、様々なお店が至る所にあります。Boba teaやBubble teaという愛称で親しまれています。 台湾発祥のこの飲み物は、基本的にはやはりアジアの飲み物という立ち位置にいるようです。アジアンスーパーで各国のアジア人が働くのと同様に、ボバティー屋の店員さんもアジア系の方が多いようにお見受けします。 メイメイからダウンタウンのボバを運んで欲しいと依頼があったのは、お昼のピークタイムも終わり、そろ
おしゃれなサラダ屋さんで数人前のサラダをオーダーしたローレンは、ダウンタウンのオフィスまで出前を頼みました。 オフィスに沢山のランチを届けるのは大好きです!私も社会の一員になれる気がしますし、経費で落とされるであろうランチ代には気前よくチップが追加されるからです。 ダウンタウンは道も狭く、歩行者も多く、路駐も有料駐車場もいつもいっぱいなのは以前、ちらっとお話ししたと思いますが、ローレンのオフィスの前にも駐車してる車でいっぱいで、私は少し離れたホテルの前に用意された、トラッ
出前を初めてから、なんとなくの目標にしていた1000ドルを達成しましたので、集計してみました。 出前回数:143回 所要時間:69時間12分 ここからガソリン代を引き、時給換算してみると、決して素晴らしい稼ぎとは言えませんが、何年もペーパードライバーだった私が143回も車でうろうろ出前をするようになったのは、私にはとても大きな進歩です。 引き続きのんびり頑張っていきたいと思います。次の目標は何にしよう?
ファストフードのお店に呼ばれました。この出前での私のお給料は7ドルくらいになるとアプリは告げます。お客様が追加でチップをくれる場合があるので、正確な報酬額は仕事が終わった1時間後に確定します。 お店に入り「エレノアの出前にきました」と伝えると、店員さんは冷蔵庫からアイスをひとつだけ出し、私に手渡しました。 アイスひとつに7ドルも貰えるのは少し違和感があります。エレノアの家はそんなに遠くないし、アイス本体も4ドル程だと思うので、2ドルか3ドルもらえる程度の仕事内容な気がしま
マーカスにチキンとスプライトを届けに、第5の山と名付けられた地域へ向かいます。この辺りは治安も確か悪くなかったはずなどと考えながら車を走らせていました。 目的地に近づくにつれて、見たことのある街並みが広がってきました。あれ、もしかするともしかするな?という予想はすぐに当たりました。 マーカスの家は、ゆいさんの家のすぐ向かいでした。やっぱりゆいさんちのとこだったかと車を停める場所を探していると、これまた見たことある人が乗った、見たことある車とすれ違いました。 「あ!」
ポールのランチを届けるために、タイ料理だかベトナム料理だかのレストランにやってきました。 看板を見て、ぁ、ここはあの彼がいるレストランだと思い出しました。 あの彼の話はこちら↓ カウンターの向こう側で何かしてる店員さんに声をかけると、ビクッとして振り返りました。あの彼です。Mr.カゴシマです。 「ご用件は?」 無表情でそっけない態度に私のことは覚えていないようだなと勘繰りつつ、 「ポールのランチを取りに来ました」と答えると、 「また来たな」と無表情のまま言うので
本業も落ち着きましたので、久しぶりに出前に出発します。以前、noteに書いたお気に入りのハワイアンレストランではなく、今日は別のハワイアンに呼ばれました。 お気に入りハワイアンレストランの話はこちら↓ カルーアポークプレートランチを頼んだ、ハイジの元へ向かいます。 ハイジの住まいまでは20分と割と遠くからの注文です。しかもハイウェイは工事中で渋滞しており、とろとろと向かいます。 ハイジの家の近くまで来たとき、アプリにメッセージが届きました。 「ごめんなさい、オフィス
(本業専念中につき本日は番外編の思い出話です) 大学に入ったばかりの頃、テーマ系居酒屋が流行っていました。監獄だったりキリスト教だったりと、今思えば何が面白いのかさっぱり分からないそれらのテーマ系居酒屋が大好きだった私は、その中のひとつでバイトをすることにしました。 そのお店の名物は大山鶏を使ったお料理でした。私は店員として鳥取のブランド鶏を使ったその料理をアピールするようにしつこく教育されていました。 大山鶏を「だいせんどり」と読むことも、鳥取のブランド鶏だという事も