終わった瞬間、１話から見返したくなる神のドラマ「全領域異常解決室」。
今期、夢中になっていたドラマのひとつが今日終わった。
それが「全領域異常解決室」。
略して「全決」。
見てない人に「どんなドラマ？」と聞かれたら「神々の戦い」と、どこか厨二病のような答えになってしまうのがもどかしいのだけれど、本当に神と神が戦うドラマなのだよ。
でも1話がはじまった頃は、まさかそんなドラマになるだなんて思いもしなかった。
ドラマの肩書きは「最先端科学でも解決できない“不可解な異常事件”に挑む本格ミステリードラマ」だったし、ドラマ紹介もこんな風に書かれていた。
身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」という捜査機関が解決していく１話完結型ドラマです。その扱う事件の対象は、まさに“あらゆる領域”におよび、「神隠し」「シャドーマン」「キツネツキ」といった“超常現象”など、現代科学の常識では考えられない“異常”に挑んでいきます。
超常現象かと疑われる事件を「全決」の藤原竜也くんと広瀬アリスちゃんが中心となって解決していくんだけど、「超常現象に見せかけた人間の仕業だった」という流れで1話で完結。
でも毎回「ん？本当は超常現象だったってこと？」みたいな匂わせがありつつも、事件は解決し話は進んでいく。
その流れがガラッと変わったのが5話の終わり。
千里眼を持つという女性が、相次ぐ爆弾事件を解決するのだけど、実はその娘が本当の千里眼の持ち主だったという話。
本物の千里眼登場に理解できない広瀬アリスちゃんが、藤原竜也くんに「一体彼女は…」と聞く。
すると藤原くんは「彼女は、市寸島比売命（イチキシマヒメノミコト）です」と。
え？何それ？誰？どういうこと？
え？神様？ん？
そして言うわけです。
藤原竜也くんが「僕も神です」と。
なんだそれ！
え？小日向さんも？吉田鋼太郎さんも？みんな神なの？
いつも裏切り者役の迫田さんが猿田彦の神？！
ええええええ？！
ていうか、藤原竜也の顔面で「僕も神です」はパンチありすぎるやろーー！！
と混乱したまま6話が終わる頃、広瀬アリスちゃんが「私も…神なんですよね」と爆弾発言。
お、お、おまえもかーーー！！
実はアリスちゃんはずっと神としてみんなと一緒に全決にいたのだけど、ある事件に巻き込まれて記憶と神の能力を消されて人間になってしまったという。
その事件とは、謎の神「ヒルコ」による神殺し。
神様は不老不死というわけではなく、肉体は人間のもの。
魂だけが延々と生まれ変わって、物心がつくと神として人間を守って生きる。
でもその魂を殺されてしまうと、もう生まれ変わることができず、この世界からその神は消えてしまうのだそう。
「ヒルコ」によりすでに神が5人消され、アリスちゃんの神としての能力も奪われてしまった。
このままでは神が全て消されてしまう…。
物語はここから「神々の戦い」に進んでいった。
ヒルコは一体誰なのか。
消されたアリスちゃんの神としての能力は戻ってくるのか。
全決はヒルコとの戦いに勝てるのか。
…いやちょっと待って！
いきなりそんなこと言われても！
てことで、TVerで1話から3話をもう一度見た。
初回、広瀬アリスちゃんがはじめて全決の部屋を訪れるシーンでは、私たち視聴者もアリスちゃんと同じ「はじめて見る場所」「はじめましての人たち」だと思って見ていたのだけど、実は記憶をなくす前は来ていた場所だし知っている人たちだったのよね。
仲間の一人がじっとアリスちゃんを見つめてきて、アリスちゃんも私も「何この人」ぐらいに思ってたんだけど、それは「ああ、本当に覚えていないんだ…」っていう悲しい目だったんだよね。
6話まで見てから振り返って見ると、そういう「なるほどそういうことか！」がいっぱい散らばってて…
くー！なんだこの脚本！
黒岩勉さん、天才か！！
となったわけです。
そして後半はヒルコとの戦い。
「この人がヒルコか？」を二転三転繰り返し、最後の最後はまさかの…。（万が一このあと見る人のために伏せておきます）
にしても、今日の最終回では、京都支部の代表として溝端淳平くんが登場して火をぶっ放したり、真壁さんが塩？氷？爆弾ぶっ放して来るし、最終回だけのピンポイント出演もったいなくない？って感じだった。
↓まさにそんな感じ。面白すぎる。
最終回でいきなり京都弁インテリメガネ火属性溝端淳平を出すやつがあるか
— 樂壱(ウニクロ) (@rakuichirakuthe) December 18, 2024
もっと段階を踏め#全領域異常解決室 pic.twitter.com/3rZEp3T1UQ
そして最後の最後の数分まで「え…？」って感じだったので、これはもう続編があるんじゃないかと思っている。
でも、同じ系統で私がこよなく愛した「SPEC」は、スペシャルやら映画でどんどんと風呂敷を広げ、最終的にもうそれを片付けられなくなってしまい、うやむやはちゃめちゃで終わってしまった…という苦い記憶があるので、このまま余韻を残して終わってもらった方がいいのかもという気も若干する。
見たいような見たくないような。
複雑な心境。
でももし続編があるなら、絶対に見るけどね。
とりあえず今は、1話からもう一度一気に見たい。
これはFODに入るしかないのか。
ああ、どうしよう。
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