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選評*短日の一部屋灯る保育園

短日の一部屋灯る保育園 岡田 耕
朝、保育園に子を預け、夕方早目に仕事を切り上げて迎えにゆく。
しかしこの時期、あっという間に日が暮れてすっかり暗くなってしまい、保育園は勤めに出ている親の子を預かる一部屋だけ明かりが灯っているというのだろう。
他の子は皆帰ってしまい、残っていた子も一人また一人と引き取られて段々と人数が少なくなり、どんなにか心細い思いで待っていただろう。
そんな親と子の思いを象徴する一部屋の明かり。
子育てに奮戦中の作者ならではの捉えた短日。

俳句雑誌『風友』令和六年四月号「―風紋集・緑風集選評ー風の宿」磯村光生

☆ウチは徒歩のお迎えでした。

(岡田 耕)

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