詩 『マンハッタンゴ・タンゴ・マンハッタンゴ』
あたしの散歩道、いつものところ
行き当たりばったりの魔女の家に
たまにノックをするけれど
不気味な笑い声が聞こえるだけで。
あたしの街は
あっけらかんの都会です。
野生の感覚でマンハッタンゴの踊り。
気づかない、気づかれない
嫌なことになったらさ、
嘘ってことにして傷つきそうだと感じたら、
もう、、ね?
あたしの散歩道、いつかのカルシャスキー
あたしは魔女に踊りのレッスンをして欲しいの。
ドアはいつも開かないから
あたしは近くの古時計に話を伺った。
「○×△☆♯♭●□▲★※…………🪄🫧🧙♀️」
あたしの街並みは
とてもうるさいもんで、
気づかないままのマンハッタンゴは
手を叩くだけ。
たのしいや、たのしいや、
でもなんかちょっと哀しいもんで、
あたしは魔女に聞かずに踊ってしまった。
魔女はやっと現れて目の前で踊る。
あたしにはしょぼく見えた。