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【札幌観光】#4 ~秋の札幌。樹齢約120年超えの「黄葉」を見に行く🍁

秋が深まる北海道。
短い秋を終え、厳しい冬の足音が日に日に近付いて来る今日この頃。

札幌には、以前紹介した「北大のいちょう並木」をはじめ、いくつかメジャーな紅葉スポットがありますが、今回は、札幌市民にはマイナーな存在ながら、北区篠路では人気の紅葉スポット「龍雲寺のイチョウ」を紹介します。

このイチョウの大木があるのは、
札幌市北区篠路5条10丁目「龍雲寺
というお寺の前。

おそらく、樹齢120年を超えるであろうこの巨木は
札幌の「北区歴史と文化の八十八選」にも選出されています。

北区歴史と文化の八十八選/No.78


案内板には以下の通り記されています

「龍雲寺のイチョウ」

開山して百年を迎えた龍雲寺。
篠路開拓者の心のよりどころとして、ともに歩んだこの寺に、鋤柄松太郎が新天地開拓の記念として植栽したと伝えられている。
このイチョウは、北海道自然環境等保全条例に指定されている北区唯一の保存樹で、樹齢は定かではないが百年を越えていることは確かである。


篠路山龍雲寺の開山は、明治5年(1872年)。
今年(2024年)で、152年目となりますので、
明治初期に植えられたとされる、このイチョウの木も、実は樹齢150年くらいかもしれません。

なお、このイチョウの木は、北海道・札幌市記念保護樹木に指定されています。
札幌市内で5本、北区では唯一の指定ですね。

このイチョウを植えた鋤柄松太郎氏は、
明治初期に入植した際、開拓記念樹として植えたといわれています。

幹周り3.3m、高さ10mを超える雄大なイチョウ


●イチョウ、銀杏、公孫樹?


因みに、PCで「いちょう」と入力すると
「イチョウ」「銀杏」「公孫樹」と変換されます💦

イチョウは、約1億5,000年前の中生代ジュラ紀に栄え、氷河期に中国で生きながらえた「生きた化石」と称される木。
中国では、イチョウの葉がアヒルの水かきに似ていることから「鴨脚」と書き、これを「イーチャオ」と発音しています。
かつて、遣隋使や渡来人によって日本にもたらされた「銀杏(イチョウ)」は、「イーチャオ」が転じて「イチョウ」と呼ばれるようになりました。

なお、漢字の「銀杏」は、実の形が「杏(アンズ)」に似て、殻が銀白であることから、銀杏(ギンアン)が転じて「ギンナン」と呼ばれるようになったとも言われています。

同じ「銀杏」でも、「イチョウ」と「ぎんなん」と読みますが
カタカナの「イチョウ」が木の名前、
ひらがなの「ぎんなん」が実の名前
となります。日本語は難しい😅

また「公孫樹(こうそんじゅ)」はイチョウの別名。
そのまま「公孫樹(イチョウ)」とも読めます。
これは、イチョウを植樹した後、孫の代になってから、ようやく実が食べられるという意味に由来しています。

●住所
札幌市北区篠路5条10丁目「龍雲寺」
(篠路通り沿い)
●アクセス
JR「篠路駅」から1.2㎞(徒歩15分)

JR「篠路駅」


車の方は、境内の駐車場の短時間使用も可能とのこと。


龍雲寺


境内には、江戸時代に、幕府の命でこの地の入植を行った、幕臣・荒井金助と、篠路開拓の指導者的役割を果たした、早山清太郎のお墓があります。
お参りして帰ります🙏

右が荒井金助、その隣が早山清太郎の墓
さっぽろ・ふるさと文化百選


案内板には以下の通り記されています

「荒井金助と早山清太郎ゆかりの地」

江戸時代末期、幕吏ばくり荒井金助は、石狩地方開拓のため、発寒にいた「在住武士」配下の早山清太郎に命じて、篠路を調査させ、農民を入植させた。
早山は、石狩地方で初めて米づくりに成功したのを始め、篠路の開墾、道路掘削などに貢献し、明治維新前後の札幌開拓の基礎を築いた。
龍雲寺には2人の墓がある。




札幌といえば、明治新政府が造った街という印象がありますが、
それ以前の江戸時代から、開拓は始まっていました。
私は勝手に「徳川の札幌」と呼んでいます。
この話は、またいずれ😸



近所の方かな。散歩途中に立ち止まってゆっくり眺めている方もおりましたね。

本格的な雪が降る前に、よかったら、ぜひ見学に行ってみてくださいね。


圧倒的な存在感のイチョウの木


最後までお読みいただき、ありがとうございました
m(_ _)m


【参考】

前回紹介した「北大のイチョウ並木」
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それでは👋

(2024年10月30日訪問)

(2024年11月6日投稿)




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オジロワシ
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