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久々にカルボナーラ作ってみました


はじめに

 こんにちは。吉村うにうにです。いつもは小説やエッセイ、詩やショートショートを書いております。例えばこんなのです。

今日はパスタにするかと思いましたが


 休日や仕事が午後からの日、いつも私は自分の分だけお昼を作ります。今日の予定はナポリタンでした。しかし、朝食をファミレスで食べている時に思い出しました。

「ソーセージ冷凍させたままだ」

 普段、ソーセージを冷蔵のままにしておくと、ぬるぬるしてくるんです。これって、腐っているのかどうか分かりませんが、食べるには不気味です。そこで、使わない分は普段冷凍して、ナポリタンを作る前の日に冷蔵庫に入れて解凍しておきます。それを忘れていました。

 普通の肉なら、電子レンジで解凍するのですが、ソーセージって、爆発しないかな? そんな不安が頭をよぎります。お湯で解凍するのも面倒臭いし……。そう考えた時、今日はカルボナーラでも作るかと、思い立ちました。自分が好きで、尚且つ作れるものってこれくらいしかなかったのです。しかし、最近(ここ一年)は作っていませんでした。理由はあるのですが、それは忘れていました。

変換ミス

 パスタの麺と調味料はありましたが、ベーコンは多分買わないといけません。他にひとつ、これがないと困るというのがあります。そこで、自宅にいる妻にラインを入れました。

「弾残ってる? 一個使いたい」

 しばらくすると返信が来ました。

「たまごならあるで」
「うちに銃はないで」

 ここで変換ミスに気づきました。これでは、バイオレンス小説の敵に囲まれた絶体絶命のシーンになってしまいます。妻の予測の正しさに感心しつつ、私の返信。

「ワロタ。ナイス推測」
「ベーコンはないよね?」

妻の返信

「ベーコンはないな」

 ここで、ボケるべきだったと反省して、べのつく言葉を探しました。

「失敗した。ベンガル猫はいないよねって聞くべきやった」

 妻の返信。

「それはさすがに無理だよー。●●構文(注)」
「市内のコンビニで強盗事件があったから、早く帰っておいで」

 ここで、私はボケます。

「まじ、今コンビニに行った床屋」

 どっちに行ったねん、というツッコミを期待しましたが、返信はありませんでした。相手の感情を動かすって難しいですね。この前も、とある表彰式で泣かせるつもりでコメントを用意して読み上げたら、爆笑されました。その事件と今回で、書いている小説が読者に伝わっているのか、自信が無くなりました。

(注)●●構文とは、昔、ドキュメンタリー番組で、借金を踏み倒し、娘を働かせて生活費の補填をさせている、●●さんという登場人物の言葉遣いを指します。彼の言葉遣いは格好が良く、一見説得力があるのですが、内容は伴っていないということで。我が家では●●構文と呼んで、面白がってよく使われます。
他の構文例
「この(経済)事情を(金を貸してくれている相手が)分かってくれればいいけどさ、それは無理な相談でしょ?」
(田舎への移住の理由を訊かれて)
「よく言えば……、静かなところで暮らしたい。悪く言えば、都会から……、逃げてきた」
 文字に起こすとそうでもないですが、かなり独特な言い方をします。

カルボナーラが不味かったわけではなかった

 完成したのが、表紙の画像の状態です。なぜか作る気になれなかったカルボナーラですが、作って食べてみると、美味しかったです。しかし、フライパンにこびりついた卵を見て、この料理をあまり作らなかった理由を思い出しました。

 フライパンの汚れを落とすのに時間がかかる。

 そうでした。特に仕事前の時間がない時に、洗い物に時間がかかるのは嫌なのです。しかし、洗い物を妻に任せて家を出るのは、不完全な仕事をしたようで、自分を許せない気がします。「洗い物を済ませるまでが料理だ」と思っているので、洗いにくいものは避けていました。一年作らなかった理由はこれでした。

最後に

 久々のカルボナーラ、最後の黒胡椒で味が引き締まりました。美味しかったです。ナポリタンより、洗い物に手間はかかりますが、また時間のある時に作ろうと思います。

おまけ

 家に帰ってきた時、猫さんが鞄を置く場所を占拠していました。
「悪いけど、どいてくれる? そこベッドじゃないよ」
 そう言うと、こんな顔ですごまれました。

 

「ああ? 文句あんの?」という顔をしています。

 トラブルを避けたいので、そのままいてもらいました。

 ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

 

 

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