タネ吹雪 【奥入瀬 24/10/26】
7月にご紹介した森のラッパ
オオウバユリを覚えているでしょうか。
この見事なラッパの3ヶ月後は
どうなったかというと…
首がいくつもあるパックンフラワー的な笑
その口の中には沢山の種が詰まっています。
濃い茶色の半月形の種を囲うように
薄い膜のような構造があります。
これが羽根の役割となっていて、
軽くて薄い種が風に乗って
どこまでも遠くへ…というわけです。
大量のにんにくスライスが大空へ…!
(友人に息を吹いてもらいました笑)
実際の所、大空へというほどは飛ばなくて
ほとんどは半径2〜3mの範囲に着地します。
奥入瀬渓流で見かけるオオウバユリは
山奥よりも道路沿いや遊歩道沿いで
見かけることがほとんど。
種子散布の都合上、風通しの良い場所に
種が落ちることが多いんでしょうね。
手の届く所に生えていることが多いので、
この時期に見かけるといつもちょっかいをかけて
沢山の種をこぼしてしまいます笑
それにしても薄い種がぎっちりと詰まっていて、
どのぐらいの数が詰まっているのか気になって
3年前の秋に調べたことがあります。
いくつかの図鑑で調べてみた所、
ひとつの袋の中におよそ400〜600もの
種が詰まっているらしい…。
ほんとかよ…!?そんなに詰まってんの!?
予想よりも多くてちょっと信じ難い。
あ、そういえば毎年ホテルの敷地の中に
オオウバユリ咲いてたよなぁ…
これは自らの目で確認するっきゃないっ!
ホントにあったー!!
芽が出せるであろう種だけで450個、
なり損ないも含めれば600個オーバー。
こりゃスゴい。
疑ってスミマセンでした。笑
1年前にnoteを始めた時から
この調査結果の写真は絶対使うって
決めてたんです。
これだけ頑張ったのに日の目を見ないのは
もったいないと思って笑
去年は種が舞う様子をうまく撮れなくて
断念したんですが、今年はリベンジ大成功!
この時のオオウバユリの種調査以来、
色んな植物の種子を数えていたりします。
またどこかで調査結果を共有するかも?(^^)