森のラッパ 【奥入瀬 24/7/18】
森のあちこちでラッパのような白いお花が
目立つようになってきました。
大姥百合(オオウバユリ)という
ユリの仲間のお花です。
とても大きくなるユリで、これは160cmくらい。
ここまで大きくなって花を咲かせるのに
7〜10年もかかると言われています。
花を咲かせるのは一世一代の大勝負。
一度花が咲いたらもう枯れてしまいます。
巨大なアスパラガスみたい。
茎や花になる部分は食用にはなりませんが、
根っこの部分、百合根は美味しく食べる事ができ
北海道のアイヌ民族の方々は食料として
大事に利用してきたそうです。
1個の大きな蕾に見えていたのは
実はたくさんの花の蕾の集まり。
茎が伸びるのと同時に綻び始めます。
パクパク口を開きそうな印象。
ひとつの蕾は15cmくらい。
奥入瀬でも1.2を争う大型のお花です。
満遍なく全方位に花を咲かせます。
ほんのり甘い香りを僅かに放っていて
香りに釣られてか、何度もハチがやってきます。
マルハナバチというハチの仲間。
よほどストレスを与えない限りは
刺してくることはありません。
ラッパの奥まで入り込み、
蜜と花粉をせっせと集めています。
この場所には7株ぐらいが咲いていて
それらの花をいったりきたりしていたので、
きっとうまく受粉できていることでしょう。
このオオウバユリ、花ももちろん綺麗ですが
種ができてからが面白いんです。
10月頃にまた紹介したいと思います(^^)