天使のタマゴ 【奥入瀬 24/8/28】
昨日は鬼のダンベル、タマシロオニタケを
ご紹介しましたが、実は時を同じくして
もう一種、白いキノコに遭遇していました。
右の子は頑張って土を押し退けてきたようで
頭が土で汚れてしまっています。
この純白のかわいい天使ちゃん、
もちろん成長過程を追いかけます!
およそ10時間後の夕方。
4cmくらい伸びました。
よーし、順調!
期待大の翌朝、事件発生。
なんということでしょう…泣
2本とも無残な姿に…。悲しすぎるー!
期待していた幼菌が翌朝には
動物に食われているなんてことは
まぁよくあることなんですが、
なんだか不自然さを感じます。
食べたというよりはただ折られただけのような…
同じコースをおさんぽしていた友人が
別のキノコの変死体?を見つけていました。
これは少し前に紹介したアカヤマドリの幼菌。
見事に傘だけすっぽ抜けていることに
まず驚きましたが、やはり不自然。
齧り痕や爪痕も残っていないので
人間にイタズラされてしまった線が濃厚かなぁ…
出る杭は打たれるじゃないですけど
遊歩道脇に出るキノコは非常に目立つので、
イタズラの対象になることがよくあるのです。
どうかそっとしておいて下され〜(切実)
楽しみにしていた天使ちゃんの完成形
今年は見ることが叶わなかったので、
昨年の写真を載せておきます。
なんとまぁ美しいこと…!
こりゃ天使ですわ(^^)
名前を明かしていませんでしたが
これはドクツルタケというキノコ。
名前の通り毒をもっており、
これが毒は毒でも強烈な猛毒で
1本丸々食べてしまった場合、
適切な処置を施せなければあの世逝き。
実際に長野県にて1ヶ月前に誤食事故があり、
最悪の結果となってしまっております。
ドクツルタケの英名は「Destroying Angel」
破壊の天使という物騒な名が付けられています。
満場一致で納得のネーミング。
ちなみに昨日のタマシロオニタケも毒キノコ。
こちらも猛毒で、過去に死亡例があります。
キノコの毒については色々と
思うことがあるのですが、
また別の機会にお話しようかな。
天然のキノコ狩りに行く機会がありましたら、
白いキノコだけは必要以上に注意しましょう。
(※奥入瀬渓流内は採取禁止です。)
追記
最後の写真以外の天使たち、
ドクツルタケではなくシロタマゴテングタケ
のような気がしてきました。
同じく猛毒で非常によく似た容姿の
キノコがあるのです…。