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きのこの山 【奥入瀬 24/10/12】

今日は文句なしの快晴。
久しぶりに十和田湖まで足伸ばすか!と、
車を走らせていると視界の隅に大量のキノコ。

思わずUターンして確認に戻ると…

きのこの山!!

すっごい!
これはきのこの山でしょ!笑

十和田湖に行くことはすっかり忘れて
きのこの山に夢中になっちゃいました。
(ちなみに例の論争はたけのこ派。) 

キノコが発生しているこの土っぽい膨らみ
複雑に入り組んだ根が目立っていますが、

巨大な倒木の裏側

根こそぎひっくり返ってしまった巨木の
根っこの部分だったんです。

左側の群生がよく目立ちますが、
よく見ると右下の影の中にも…

キノコの洞窟へようこそ…

地面から天井までびっしり…!!
ここまで生えてると可愛いとは言えんな笑

全力で倒木を分解してくれてるんだなぁ。

これは別種のキノコというわけではなく、
同じキノコのビフォーアフターです。
影の方、それも陽がほぼ当たらなさそうな
天井部分だけが成熟しているということは
そこだけ先に発生してきたということ。

植物の場合は陽が当たる所から
花が咲いたりしますが、キノコにとって
陽当たりはさほど関係ないんだろうか?
陽があたって乾燥したことで発生が遅れた
可能性はありえそう。

異なる状態を一度に観察できて
こちらとしては得した気分です(^^)

このキノコはキララタケというキノコで、
以前紹介したササクレヒトヨタケなどと同じ
ヒトヨタケのグループに属しています。

ヒトヨタケのグループは傘が溶ける特徴があり、
このキララタケも同じように溶けていきます。

天井に生えていた黒っぽくなったキララタケは
溶け出す寸前〜溶け始めぐらいのもの。

一方、若いキララタケはこんな感じ。

歩いて現れたハエ君

寄りで撮影中、中からハエが出てきました。
キノコをかき分けるように現れて、
てくてくとキノコの表面を歩いたら
また中へと消えていきました。ただのおさんぽ?

話を戻しましょう。
若いキララタケの表面をよく見ると
細かい粒々が見てとれます。

発生したての幼菌時ではこの粒々が
煌めいて見えることがキララの由来。
漢字では雲母茸と表記します。

雲母(うんも)という鉱物の一種があり、
キラキラと輝きを放つ様子から
きららと呼ばれるようになったとか。

キラキラ輝くからキララタケ。
シンプルなネーミングは覚えやすくていいね(^^)



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