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雪のしわざ?それとも…? 【奥入瀬 24/1/18】

1/16に降った恵みの大雪は17日の気温急上昇も相まって、奥入瀬渓流の樹々に大変な負荷をかけてしまったようです。

雪の重みに耐えきれず…

奥入瀬渓流のあちこちで倒木が相次ぎました。

ですが、倒れた樹の分のスペースが空いたわけなので、周りで燻っていた若い命が我先にとスペースを埋めていくことでしょう。
倒木も森の命の循環の一部なのです。


この日は大きな倒木だけではなく、冒頭の写真のような、細かい枝が散乱している場面にもよく出くわしました。

それだけ雪がスゴかったんだな〜と、通り過ぎてしまいそうな所ですが…
実はこれ、雪のしわざではないのです!

落ちている小枝をよくよく観察すると、違和感が見えてきます。

特に違和感を放つ枝を発見。

どこがおかしいかわかるでしょうか?

それぞれの枝の先端をよく見てみると、スパッと切られたような不自然な断面であることがわかります。

そう、これは折れて落ちてきたのではなく、何者かによって切り落とされた枝なのです。

一体、何の為に切り落としているのでしょう?


実は、お食事の為なんです。

赤丸は食べ跡、青丸は食べ残し

何を食べているのかというと、今年の葉や花になる芽の部分、冬芽を食べているんです。

ひとつひとつはあまり食い出が無さそうですが、相当な数の枝が落ちているので、質より量といった感じなんでしょうか。

無数に散乱している小枝は全て動物の食べカスだったのです。
加えて、上の写真には決定的な証拠品が写っています。
枝の右下のコロッとしたヤツ…うんちです。
食べカスだけに留まらず、うんちまで!?
お行儀がよろしくないですなぁ〜!

肝心の犯人は一体誰なんだ!






ムササビ…!なんです。

バーン!と写真で紹介したかった泣
野生のムササビの撮影は容易なことではありません。
撮影どころか観察ですら難しい。

奥入瀬渓流ホテルで開催している「氷瀑ライトアップツアー」で、滑空する瞬間を観察できることが稀にあります。

本当に稀です。確率は良くて1%台でしょう…。

そんな中、奥入瀬渓流ではありませんが、驚きの90%以上の確率でムササビを観察できるというツアーがあります!

軽井沢のピッキオで開催されている「空飛ぶムササビウォッチング」というツアーです。
生のムササビを絶対に見たい!という方は軽井沢のピッキオへ是非!
(冬は催行期間外ですのでご注意ください)


いつかムササビを撮影できることを願って、明日も明後日も奥入瀬渓流へ通い続けます。
ピッキオにもいつか遊びに行きます。


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