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一路一想 #27

2024/4/29
山古志「牛の角突き」プレイベント

昨年最後に闘牛場を訪れたのは9月でした。

この場所に牛と人の熱気が戻ってくる感覚が久しぶりです。

僕は、ちょっとした用事があり、会場後の1時間ほど、それが済むまで場内を歩いたり、人にお話しを聞いたりして過ごしました。

ブナの新緑とともに木漏れ日が地面に揺れていました。

開場してから角突きが始まるまでの間、出場する牛たちは、上の写真にある日陰で出番を待ちます。

牛はトラックに乗せられて会場にやってくるのですが、もうすぐそのトラックが着くころに見かけたのが、表紙に使ったこの写真の場面です。

竹箒で地面を掃いています。落ちて溜まったブナの葉が脇へよけられて、道がきれいに出てきています。

この作業をしているのは、角突きの最中に会場内で、勢子(せこ。取組中は掛け声によって牛を鼓舞して、終わるときには牛同士を引き離し、勝負を「引き分け」に収める役割をもつ人達)として取組を見守り、そして同時に角突きの解説をするMCとして活躍する「MCあっちゃん」です。(詳しく知りたい方はこちら

作業をしているところに「葉っぱがたくさん落ちていますもんね。きれいになりましたね。」と話しかけると、

「葉っぱはいくら落ちていたっていいよ!困るのは石だよ!」と声が返ってきました。

MCあっちゃんの言葉が続きます。

「地面がアスファルトでしょ?土の上にいる牛が石や葉っぱを踏んでも重さで地中に沈むから問題ないけど、アスファルトの上ではそうはいかない。石によって牛の爪が傷んでしまうんですよ。」

大きな牛では体重が1tを超える角突き牛(MCあっちゃんは「けんか牛」と言っていた)にとっては、小さな石であっても大きな怪我のもとになる可能性があるということなのです。

・・その視点も必要なんだ・・と気付かされました。

会場にいらっしゃる闘牛会の方々や運営に関わっている方々の中には、「牛の角突き」の「ホスト」でもあり、牛持ちとして牛と暮らす人達が多くいるということを知る機会にもなりました。

重要無形民俗文化財「牛の角突きの習俗(1978(昭和53)年 5月22日指定)」の「習俗」には取組の特徴が主に含まれるのだろうと思いつつ、このように、牛と暮らす生活やその年月も根幹で繋がっているのではないかと思います。

これをお読みになり、牛の角突きや、角突き牛に関心をもっていただけたら、ぜひ山古志の闘牛場へおいでいただき、観戦していただきたいです。

以下に、山古志の牛の角突きに関わる情報へのリンク先をまとめました。参考になさってください。(デジタル村民が立ち上げたファンクラブのnote記事もぜひお読みください)

・長岡市HP【こちら
・山古志闘牛会のブログ【こちら
・山古志闘牛会Facebook【こちら
・山古志角突き女子部Facebook【こちら
・山古志闘牛会YouTube【こちら
・長岡観光ナビ(開催日程など)【こちら
・山古志 牛の角突きファンクラブ【こちら

読んでくださり、ありがとうございました。

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