
こっちのけんとさんの休養宣言をみて、人が当たり前のようにできることを自分ができないのはなぜ?と落ち込む必要はないんじゃないかと思った。
去年大活躍してレコ大新人賞も取って紅白歌合戦にも初出場した、こっちのけんとさんが、休養宣言をしたという記事を見て、ものすごく気持ちがわかるなぁと思ったんです。だって、私、うつ病サバイバーだから。
こっちのけんとさんもうつ病で苦しみながら、「自分のやりたいこと」と「やらなければいけないこと」の狭間で苦しんでこられたんだと思う。
普通に考えると、どうして?今波に乗ってるのに?なんてもったいない、もうちょっと頑張れよ。って思うんじゃないかと思うんです。
でも、このタイミング。かなりオーバーペースで、チャンスを逃しちゃうんじゃないかとずっと怖かったんだと思う。自分の命を守るために、こっちのけんとさんの最善の選択だったと思います。
🟢どうしようもない生きづらさの原因
日本だけじゃなくて、おそらく世界規模で「タイパ」「コスパ」「効率」「生産性」が求められる世の中に、多分、みんな疲れてるんだけど、なんとか前向きに生きるために、目標を立てるんじゃないですか?
現状維持は、停滞、下降と同じだから向上しないと。って何だかわからないものに煽られて。
もし自分が立てた目標に到達できなくても、それは挫折じゃない。目標なんてどんどん変えて行けばいいんですよ。でも学生や社会人はそういうわけにはいかない。自分の都合で目標を変えるなんて、周囲に迷惑がかかるかもしれない。特に営業活動ではそういう雰囲気が顕著じゃないかな。そういう空気が、何ともいえない、生きづらさの原因になってるのかもな、と思います。
誤解なきように申し上げますが、元気な人は、どんどん目標を立てて、成長して行けばいい。目標に向かって頑張る姿は、とても美しいしキラキラ輝いて尊いです。ハッピーオーラに包まれて、周りの人も幸せにするはずです。
でも強迫性が強い私は、常に疎外感と孤独を感じながら、それでも、目標を立てずに生きていきます。一旦これをやりたいと目標を宣言してしまうと、絶対、何が何でも、達成しなければならないと思い込んで自分を必要以上に追い込んでしまうから。自分で自分を痛めつけてしまうから。
とはいえ、やりたいこともあるし、こんな風になりたいという理想もある。
だから、自分の特性を理解して、そーっと心の奥でやりたいことを思い浮かべる。はっきり書き出してしまうと、本当に自分を追い詰めてしまうんです。
そんなの、無理しなくていいじゃん。
そんなに辛いなら頑張らなくていいんじゃない?
って思ってくださる方もいらっしゃるかも知れません。
その辺りのギアチェンジが人より下手で、「頑張らないように頑張る」「無理しないように頑張る」っていう矛盾が出てきてしまうのが、強迫性が強いという特性なんです。
他の人は当たり前のようにできるのに、なんで自分はできないんだろう。って悩んでる人は、もしかして自分の特性なんじゃないか?って一旦立ち止まって、振り返ってみてください。
他の人が当たり前にできることが自分にはできない、って欠点じゃないかも知れません。自分で気づいてないけど、他の人にはできないけど自分にはできる何かが、自分の中に眠ってるかも知れません。
それを見つけることは、きっと、新年の目標よりも大切なことなんじゃないかと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
