ムーンライト・インを読んで

仕事が落ち着いているので、7月8月はたくさん本を読んだ。7月は5冊、8月は8冊。全部小説。
感想をぼちぼち残そうと思う。

7月読んだ本の中で、1番おもしろかった本。
中島京子さんのムーンライト・イン。

ムーンライト・イン

訳ありげな老若男女4人が暮らすペンション「ムーンライト・イン」に、職探し中の主人公・拓海が訪れる。最初は一晩だけ泊めてもらうつもりが、しばらくの間居候することになり、……という話。
職場から逃げる、家族から逃げる。居心地も良いし、ここにいる意味、存在意義みたいなのもある。ずっとこのままと思うけど、そんなわけにもいかない。
おもしろいお話だった。物語が進むにつれ、登場人物の間で築かれる家族のような関係が、心地よく羨ましかった。優しい雰囲気の話で、単純なハッピーエンドかと思ったらそうでもなく、最後は意外とあっさり、あ、こういう結末なのねというのが、物語らしさも物語らしくなさもあった。頭の中でドラマのように映像化された。
中島京子さんの本は初めて読んだけど、他の本も読んでみたい。

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