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カレーですぐに腹痛になる理由は?原因と対策で美味しく食べよう!
「カレーを食べたら毎回お腹が痛くなる…」
「1日目のカレーで食中毒の可能性は低そうなのになぜ…?」
とお悩みではありませんか?
カレーが好きなのに毎回お腹の痛みが襲ってくるのは、とてもつらいはずです。
そこでこの記事では、カレーを食べた後すぐに腹痛になる方に向けて原因と対策をご紹介します。
カレーを食べてすぐに腹痛になる主な原因3つ
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食べてすぐに(30分〜1時間ほどで)腹痛がある
もしくは食べている最中に腹痛がある
そのような方に向けて、考えられる主な原因をピックアップしました。
①それは過敏性腸症候群(IBS)の症状の一つかも!
「過敏性腸症候群(IBS)」という病気は、お腹に病気がないのに慢性的に腹痛や下痢、便秘、ガスが溜まるといった症状が続くことをいいます。
下痢になったり、便秘になったりを繰り返す人も多く、トイレに行くと少し楽になることが特徴です。
主な原因は、ストレスやお腹に負担をかける食べ物を食べることです。
お腹が痛くなりやすい食べ物には、次のようなものがあります。
脂っこいもの(揚げ物、油が多い料理)
辛いもの(スパイスが効いている食べ物)
冷たいもの(アイスや冷たい飲み物)
アルコール(お酒)
カフェイン(コーヒーやエナジードリンク)
キシリトール(ガムや低カロリー食品に入っている甘味料)
カレーは「脂っこいもの」と「辛いもの」に当てはまるので、IBSの人には特にお腹に負担がかかりやすい食べ物です。
カレーに使われるスパイスや油が胃腸を刺激して、下痢になることがあります。
「脂っこいもの」と「辛いもの」の二つの要素について解説します。
カレールーに使われている脂質に原因あり!
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脂質が体内で分解されると、腸を刺激して激しい腹痛や下痢を引き起こしやすくなります。
カレールーには約30%の脂質が含まれているため、消化に時間がかかります。
焼肉やこってりラーメンを食べたときにも、似たような症状が出たことはありませんか?
カレーだけでなく、シチューやビーフシチューでも同じようなことが起こることがあるので、注意が必要です。
香辛料が腹痛(下痢)を引き金にしているかも!
カレーに使われる香辛料が、腹痛や下痢を引き起こす原因になることがあります。
香辛料による下痢の原因は主に三つです。
胃腸を刺激する性質があり、痛みや不快感を引き起こす。
腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、腸を刺激するため、下痢を引き起こすことがある。
胃腸に負担をかけ、消化不良を招くことがある。
そのため、辛くない甘めのカレーを選ぶことで、このような影響を軽減できます。
②アレルギーの可能性も。症状によっては病院受診を!
カレーを食べた後にアレルギー反応が出ることも考えられます。
特に、即時型アレルギーでは食べてから30分以内に、蕁麻疹が出たり、下痢・嘔吐が起きたりすることもあります。
もしこのような症状が出た場合は、アレルギーの可能性が高めです。
アレルギーがないと思っていても突然発症することもあるので、
もし似たような症状があれば、アレルギー検査を受けると安心です。
カレールーには小麦粉が含まれていることが多いので、体に合わない場合は、グルテンフリーやアレルゲンフリーのカレールーを選んでみましょう。
また、すでにアレルギー持ちとわかっている方は、カレー粉のパッケージや製品サイトに記載されたアレルギー表示を必ずチェックしましょう。
③食中毒の可能性も!?ウェルシュ菌に要注意!
カレーにおける食中毒の主な原因菌は、ウェルシュ菌です。
ウェルシュ菌は土や水中など身近なところに潜んでおり、カレーに使われている肉や魚介類、野菜にも付着しています。
ウェルシュ菌は12〜50℃の温度で増えやすく、特に43〜45℃の温度帯で急増します。
そのため、カレーを調理後に室温で長時間放置すると、菌が増える原因となるのです。
カレーでの食中毒を防ぐためには、以下のポイントを守りましょう。
できるだけ早く食べきる
余ったカレーは小分けにして冷蔵庫や冷凍庫で保存する
食べる前に十分に加熱する
これらを実行することで食中毒のリスクを減らし、安全にカレーを楽しめます。
カレーを食べてすぐに腹痛になったときは
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カレーを食べた後に腹痛が起きると、とても気分が下がりますよね。
少しでも早く症状を和らげ、さらに悪化させないためにも、
できることを一つずつ実践していきましょう。
我慢せずに排泄が大事
カレーを食べた後すぐにお腹が痛くなったときは、我慢せずに体の反応に従うことが大切です。
体に合わないものを摂取した場合、体は原因物質を外に出そうとします。
排泄をすることで、体内の不要な物質を取り除き、症状が和らぎやすくなります。
お腹の痛みが続いても無理に止めようとはせず、体が自然に動くままに任せましょう。
白湯や経口補水液を飲む
下痢が続くと体内の水分やミネラルが失われ、脱水症状を引き起こす可能性があります。
そのため、適切な水分補給がとても重要です。
お腹を冷やさないよう、人肌程度に温めた白湯を飲むと体が温まりやすく、負担が少なくなります。
また、失われたミネラルを補うためには、経口補水液を活用するのもおすすめです。
こうした水分補給で、脱水を防ぎながら体調の回復をサポートしましょう。
病院受診を検討
腹痛が耐えられないほど激しかったり、痛みが長く続く場合は、病院で診察を受けることを検討しましょう。
専門医に相談することで、症状の原因を特定し、適切な治療を受けられます。
また、医師に相談して腹痛時に飲める薬を処方してもらうと、日常的に備えられるので安心です。
カレーを食べて腹痛にならないための対処法
せっかく美味しいカレーを楽しみたいのに、腹痛が心配で思い切り味わえないのは避けたいですよね。
そこでこちらの章では、お腹に負担をかけずにカレーを楽しむための方法をご紹介します。
お腹に優しいカレールーを使う
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(表参道スパイス研究所「チキンのスパイスカレー」)
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カレールーは種類によって、胃腸にかかる負担を大きく減らせます。
たとえば、油分を控えたノンオイルのカレーを選ぶと、消化がスムーズになり腹痛を防ぎやすくなります。
また、特定の食材に敏感な方には、グルテンフリーやアレルゲンフリーのカレーがおすすめです。
これらの製品は、アレルギーの原因となる成分を含まず、体に優しいのが特徴です。
自分の体に合ったカレーを選ぶことで、安心して美味しく楽しめます。
固形のカレールーを使わずにカレーを作る
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カレーを作るとき、固形のカレールーを使わずにカレー粉を活用する方法があります。
カレー粉を使うことで脂質を抑えられ、低カロリーで簡単にお腹に優しいカレーを作れます。
自分で材料を調整できるので、余分な油や添加物を避けられるのも嬉しいポイントです。
カレー粉はあくまでスパイスを混ぜ合わせた香辛料で、味付けは自分で行う必要があります。
コンソメや鶏がらスープの素などを使ってお好みの風味に仕上げてみてくださいね。
また、辛さが苦手な方やお子様向けには、
クミン
ターメリック
コリアンダー
この3つのスパイスを使うのがおすすめです。
これで辛味を抑えた優しい味わいのカレーが作れます。
筆者は下記のカレー粉で実際にスパイスカレーを作ってみました!
想像していたよりも簡単で、お腹も痛くならなかったのでおすすめです。
皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。
【補足】過敏性腸症候群の方はFODMAP食品の摂取を控えよう
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過敏性腸症候群(IBS)の症状を緩和するためには、FODMAP食品の摂取を控えることが効果的といわれています。
FODMAPとは、小腸で吸収されにくく、大腸で発酵しやすい糖質の総称のことです。
以下の5つの糖質の頭文字をとった名前です。
発酵性(Fermentable)
オリゴ糖(Oligosaccharides)
二糖類(Disaccharides)
単糖類(Monosaccharides)
糖アルコール(Polyols)
カレーに主に含まれる高FODMAP食品は、小麦や玉ねぎ、牛乳などが挙げられます。
高FODMAP食品を摂りすぎると腹痛や下痢、便秘など、過敏性腸症候群の症状が悪化することが多いため、意識的に減らすことが重要です。
食事を工夫し、これらの食品を控えることで、症状の改善が期待できます。
自分に合った食べ方で美味しくカレーを食べよう!
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カレーでの腹痛の原因は人それぞれです。
この記事で紹介した内容を参考に、自分に合った方法でカレーを楽しみましょう。
もし腹痛が続くようなら、早めに病院で相談することが大切です。
専門家に相談することで、症状を改善できる方法が見つかるかもしれません。
自分の体調に合わせて無理なく食べることで、これからも美味しくカレーを楽しみましょう。