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『長いお別れ』

こんにちは。ohanaです🌼
ちゃんと戻ってきました。

25度超の日も多いですが、皆様いかがお過ごしでしょうか🌿
暑いと思って薄手の服で外に出たら夜になって冷え込んだり、雨が降ったり。ころころと変わる天気は人みたいだなあ、なんて思っていたりします。
くれぐれもお体ご自愛くださいね。五月病の季節ですから。

無理は禁物です。本当です。


なんだか、前回に引き続き今回も、the人間!という面に注目する記事になりそうです。人間関係とか生きるとか色々。
難しいし、たまに気が重くなるし、こんがらがっているし。でも好きなんですよね。人間らしさ、人間くささにとても惹かれます。



さて、

先日、舞台を観に行きました。
écrin『長いお別れ』@新宿シアターミラクル

きっかけは、私にとっての一番の憧れであり、あらゆる場面で刺激をいただいている方、が出演されるから。お名前をここに書くのがなんだか恥ずかしいので今は書いていません。
(書いているうちに書きたくなっちゃうかも…)

本当に素敵な方なんです。素敵という一言では足りるわけがない、人としての魅力が本当にたくさんあって、お人柄も本当に素敵で。技術的な面はもう言うまでもなくすごくて、観客を引き込む、というか、惹き込むの方が合っているかなと思うような方です。




あああああーーー
こんなに真面目にあくまでも応援してる方がいるんです!みたいな書き方しているんですけど!一言で言います!

私の最推しです!!!
大ファンです!!!
もう本当に大好きなんです!!!!

(…とか言っちゃうからお名前書きづらくなっちゃうんだよ?私?)



というわけで、観に行きました。舞台『長いお別れ』

うん。よかったなあ。


終わった後に彼にLINEしていたら落ち込んでいると思われたくらいには感傷ひたひたになりました。

とてもひらがな。

でも決して、苦しいとか悲しいとかではなくて、ひたすら色んな涙を流して重く軽くなった体で、「生きる」ことを考えていました。


私の拙い言葉で、この作品をまとめてしまうと世界を狭めてしまうような気がして心配ですが…



『長いお別れ』
様々な人々の様々な、色々な形のお別れについての物語。それはきっと永い、だったり、長い、だったりする。もちろんタイトルは長いお別れなのだけれど。
そのお別れは、死によるものだったり、離れ離れになることだったり、会わないことを選ぶことだったりして。でもどの形を取っても、そこに描かれるお別れは、「またきっと会えるよね」にはなり得ないお別れ。

よく考えれば当たり前なのかもしれませんが、お別れってひとりじゃ成立しないんですね。誰かしらの目に、人生に、その「お別れ」が映るからお別れになるみたいです。ちょっと何言ってるか自分でも掴みづらいですが。そう思いました。


人は脆くて、人生は儚い。
よくある、「人は支え合わないと生きていけないんだよ。」「あなたは一人では生きていけないんだよ。」をなんでもかんでも常套句のように当てはめてしまうのは違う気がします。確かに、誰かを支えたり、支えられたり、助けたり、助けられたり、そうして人は生きていくのだと思います。
でも、そこに必然性とか、絶対の責任や、正義、義務なんてものはきっとなくて。
とすると、多くのものが偶然や巡り合せ、それと個人個人の選択で成り立っている気がします。


自分よりも大切にしたい人がいる。
自分を大事にできない、したくない時もある。
自分から離れていかないでほしい貴方がいる。
例えそれが自分のためのわがままであったとしても。


前回の記事でも書いたことなのですが、人が自分の心の隙間を他人で埋めようとする時、その相手はあくまでも他人であって、思い通りの理想の貴方、にはなり得ないようなのです。でも、そのギャップがあってさえ、自分の一部を犠牲にしてまで、お互いを大切にしたい、この人が側にいる人生を生きていきたい、と思える。人ってすごいな。

もしかしたら人間だけじゃないのかもしれないけれど、私の知る限り、人間ってすごいです。自ら時間や労力がかかる選択をして生きていくから、もちろん疲れるし効率的ではないかもしれないけれど、そうして自分にとっての幸せや人生を創り上げていく。

手っ取り早い、とか、楽ちん、とかではないからいわゆるQOL (quality of life)は上がらないかもしれません。でも、大変だとしても、より満ち足りた気持ちで暮らせる生き方を選ぶことでむしろ生活の質は向上する気がします。
そもそもひとと向き合うのに質がどうのこうのと言うのは何か距離があって違う気がするけれど。自分にとって有益だから、とか幸せに見えるから、といった理由ではなくて、そのひと、にしっかりと向き合えるようになりたいです。



私は、誰かに対して「貴方の為に生きたい」とまでは思えたことがありません。
でも、「貴方がいてくれる今が好きだ。」と思わせてくれる大切な人たちがいます。

時間を長く共にした人や、私の弱いところもたくさん見てくれた人、憧れ、という形で私の在り方を支えてくれている人。そんな人たちに守られて、へこたれてもまた起き上がってのそのそと生きてゆけます。
数年遡れば、あまりにも他人を信じることが怖くて、目を背けていた私を良い方に変えてくれたみんなが大好きです。本当にありがたい。ありがとう。


これからも、一人一人と丁寧に向き合って、大切な人の支えに私もなれるような生き方をしていきたいです。
あたたかい人になりたいな。



「生きる」ってその言葉以上に、思った以上に大変です。
生きることは楽しいこと、面白いこと、であると同時に、苦しいこと、つらいこと、もおそらく必ずついてきます。心配事がないというのももちろん素晴らしいし、周りが苦しんでいるから忙しそうだからという理由で自らを困難に陥らせる必要はないです。でも、どうしても頑張れない、頑張るのがつらいってところまで達してしまったときは、とにかくわがままになってほしい。私自身、「助けて」って伝えるのがとっても下手です。それでだめだめのぐだぐだになってしまったことは数知れず…笑 だから、というのも変ですが、まずはいくら落ち込んでも泣き腫らしてもいいから、その自分を価値ないものだとは思わないようにしたい。

まあそれが簡単にできたら困りませんよね、わかります。ネガティブになりすぎずに、ある意味無頓着にあっけらかーんと、いろんな私を認めてあげられるようになりたいです。

by 観劇直後の私(メモの一番上に残してあった)



帰り道は、もう会えない人たちの事をたくさん考えていました。
祖母が小さい頃に連れて行ってくれたお蕎麦屋さんに一人で寄って、何も考えずにわさびを入れた時、初めてわさび入れてこのお蕎麦食べたなあ、と気づきました。意識しない間に思い出から時間が経っているようです。


でもまだまだ生きていく気満々です。
強くしなやかに人間くさく(ohana語訳:美しく)キリリっとした顔をしてまた明日も生きていこうと思っています。そのお守りとして、初めてちゃんと自分で欲しいと思ってBAさんにメイクしていただいて、m.a.c.のリップを買いました。強くなれた気がしました。Impulsiveという色名のリップです。

こんな感じ。



思ったままの感情を文字にしたら、まとまりのない長い文章になってしまった…
とにかく、丁寧に真摯に、一つ一つ、一人一人を大切に生きていきたい。



ここまで読んでくださった皆様、本当に、本当にありがとうございます。

梅雨に入ると空も人も俯きがちになるので、ゆっくりゆったりと無理せず過ごしていきましょう🌿




それでは、また。


ohana.


P.S. 観劇直後に選んで聴いたのがこの2曲です。まだお時間ありましたら是非🎧


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