逍遥カメラババァの健康追求記vol.3
終わりなき闘いが、また…?
脱毛。
それは私が35年の永きにわたり、続けてきた己との闘いである。耐え難い痛みと終わりの見えない闘い。永久脱毛だって、ニードルからレーザーまでの変遷が私の身体にはしっかりと刻み込まれている。医学の進歩とともに、確実にそして早く、黒々とはびこる敵の息の音を止める事が可能になり、見えるところから少しずつじわじわと制圧してきたのであるが…
そんな私が見て見ぬふりをしてきた場所が、ひとつあった。
所謂アンダーヘアである。
日頃見える場所ではないため、アンダーヘアの処理は下着や水着からはみ出ないレベルの自己処理で切り抜けてきたが、どうも加齢と共にむさ苦しさが増して、手入れの行き届いていない原生林よろしくな状態になってしまった。しかし、アラフィフになって今更…などとおもいつつ、調べてみると。
介護脱毛
なるキーワードが。
将来、自力で排泄やらが困難になって介助を受けるようになったときアンダーヘアの有無で、介助の際の清拭の手間が天地の差ほどあるらしく、日常のムレなども劇的に減るようなのだ。
清拭の手間、と言われればいくつかああ確かに…と思い当たることが過去にもあった。デリケートゾーンの清潔を保つ上でアンダーヘアって邪魔かもと思われるトラブルがあったのだ。
ただし、この介護脱毛にはタイムリミットがあり、アンダーヘアーが黒いうちに完了しないといけないらしい。それは、レーザーの光が黒色に反応した結果、脱毛効果をもたらす(要は毛根を焼いて、根絶やしにする)からだ。
これは急がねばなるまい
長年の闘いで培った経験で、このタイプの剛の者共の殲滅は医学的なレベルでの処置が必要と判断し、さらに調べてみると費用面についても思っていたよりは高額ではないこともわかってきた。
これは、やるしかない。
医療脱毛!
目指すはアンダーヘアの完全殲滅!!
そんなわけで美容クリニックへ
帰京後手始めに、とあるツテでとある都内美容クリニックの割引クーポンをゲットした。安くはない「買い物」なので1割引は大きい。
それから、クリニックにカウンセリング&お試しの予約をした。もう、あとにはひけない。
そして、カウンセリング当日。
予約の10分前にクリニックへ行くと、すぐに
カウンセリングブースに通された。担当者がくるまで、タブレットで医療脱毛に関する解説動画を観ながら待っていていてほしいとのことなので、動画鑑賞。動画が終わったタイミングで担当の方が来た。
「VIO脱毛をご希望ということで、よろしいですか」
「はい」
「Vラインについては形状のご希望はありますか」
「この、は、ハイジニーナってやつをお願いしたくてですねェ…」
「なるほど、ではVゾーンは全範囲を脱毛をご希望ということですね」
カウンセリングのあと、必要事項の説明を受け、コースを設定したら契約へ。さあ、お試し施術!と思ったら…
「これから、医師の診察があります」
そうだよね、医療機関だもんね。
さあ、施術だ!
医師の問診を終え、ついに施術!ということで
脱毛マシンのある施術室へ通された。
「お着替えは下だけで大丈夫です。
こちらのパンツに履き替えてお待ち下さい」と、不織布製のTバックが渡される。
お、これなら私の巨尻でも入りそう。
「今日は次回からご自身でなさっていただく術前剃毛についてもお知らせしますので」
とのこと。
まずは…剃る。
いそいそと不織布Tバックに上半身は普段着というやや間抜けな姿ながら準備を終えコールボタンをおすと施術を担当してくださる看護師さんがやってきた。
それでははじめに剃毛から行いますね、と いう言葉を合図に手際よく剃毛が始まった。ショリ、ショリと小気味よい音がする。…え、ええっ!そんなところまで、生えてましたか…もしかしてこれを自力でやるのは難しいかもしれない…とやや身を固くしていた。
「終わりました~。次回からはOライン(ケッツの穴周り)以外はご自身で施術前に剃っていただくことになります」
絶対に、無理だ。出腹で近視、さらに手先が不器用な私にここまでのレベルのIライン剃毛は到底できない。
「あ、あのぅ…
Iラインは自力ではちょっと難しい気がするんですが」
「そうですか。でしたら予約の際にIラインのみクリニックでの剃毛を申し付けていただければ大丈夫ですよ」
よ、良かった…。次回から迷わずIラインの剃毛はクリニックにお願いすることにした。
「それでは、これからレーザーをあてていきますね」
さあ、脱毛本番!
ひんやりとしたジェルを施術する場所に塗ってもらったら、レーザー照射開始である。
「施術中の痛みが我慢できなかったら、休みながらやるのでおっしゃってくださいね」
確かに照射の瞬間に熱感のような痛みはあるが、我慢できないほどのものではなかった。ただ、色素沈着がある箇所は痛みが強くなる感じである。縦と横2回照射してもらえたのは驚きであった。特にIラインについては粘膜ギリギリまでターゲットがあるにも関わらず、キワッキワまで照射してもらえたのがとてもありがたかったが、こちらはかなりの痛みを伴うものであった。当然こちらも、もれがないように縦横と照射してもらえる。途中休みながらもなんとか照射を終えた。
最後は、Oライン
残るはOライン。ここで仰向けから腹這いに体勢を変更した。
看護師さんの
「こちらは範囲が狭いので、施術自体はすぐに終わります」
と言う言葉通り、あっという間にジェル塗布→剃毛→照射だったため、痛みをそれほど感じる間もなくスムーズにOラインの施術が終わった。
施術箇所は熱傷と同じ炎症状態なので軟膏を塗布してもらい、最後に軟膏のチューブをいただいた。
これにて第1回VIO脱毛が終了。
結果、どうなったのかと言うと。
施術から2週間後には風呂で身体をこするのに使うナイロンタオルに短い切れ毛がたくさんついていた。おおお、もしやこれが効果?
医療脱毛は、やはり凄かった…のか。
しかし、半年後にあたる3回目の施術まではまだまだ剃毛が必要だったし、初めのときにはなかった痛みをこらえる為のにぎにぎボールを出してもらえるようになった。
が、1年後の5回目にはだいぶ毛量が減り、通院も2ヶ月から3ヶ月となり、今に至る。契約上だとあと1年もしないうちに私のVIO脱毛は終了する見込みだ。
毛量は全体的にもかなり減り、恥丘のツルスベふわふわ感触は特に良い。また、陰部のムレからも開放され、かぶれや痒みに苛まれなくなったのは本当にありがたい。
クッ。こんなことなら早くやっておけば良かったよ!
と、いう前向きな後悔しか今のところはない。
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