NZ日記🇳🇿｜コロナ就職世代が感じる日本の変化。日本は住みづらい国なのか？

こんにちは。
ニュージーランドで夫婦ワーホリ中のゆうかです🇳🇿

前回、ニュージーランドに住む日本人の方と関わることで感じたことをnoteにしました↓

ニュージーランドに移住された理由を聞くと、

「日本は住みづらい」
「日本では働けないと思った」

と仰る方が、何人かいらっしゃいました。

ニュージーランドに移住された方以外でも、ほかの国に移住された方のお話や、ネットに上がっている声などから、「日本は住みづらい」と感じている方が一定数いるということを感じます。

「住みづらい」と感じた理由については、規律重視の学校に馴染めない・学校に居場所がなくなった時に逃げ場がない・仕事が忙しすぎる・長時間労働が当たり前の環境すぎる・社会が規定するレールから外れると白い目で見られる　等が挙げられます。

ただ、私は、
「日本もいい方向に変わってきてるんじゃないかな」
と思っています。

私は2021年に大学を卒業し、就職した、
いわゆる "コロナ就職世代" です。

夫は5つ歳上で、コロナ前の社会人を経験しています。

夫婦で話していると、どうやら "コロナ就職世代" とその上の世代で、少し働き方についての感じ方が異なるようです。

"コロナ就職世代" であり、
日本での社会人生活を経て、海外で生活している私が感じる日本の変化について、綴ってみます✏️

コロナ就職世代の社会人生活

私は大学3年の終わり、3月に第一志望の会社から内定をいただき、就職活動を終えました。

4月には緊急事態宣言が出たので、ギリギリ対面で就職活動ができたことになります。

内定式はオンライン開催。

最初の緊急事態宣言が出てから1年経った4月の入社式は対面で行われましたが、社員さんはほとんどオンライン参加で、新入社員+何人かの社員さんだけが会社にいるような状況でした。

入社直後は出社制限があり、研修もオンラインと出社のハイブリッド。

配属後も、週に1〜2回は会社に行って教えてもらうけれど、あとは家で仕事をしていました。

会社の人と仲良くなりたい気持ちはありつつ、飲み会なども推奨されない時期。

だんだん「4人までならOK」というようになってきて、少しずつ会社の人とご飯に行く機会もできてきました。

ただ、ある程度仕事に慣れてくると、今度は「行かなくていいならなるべく出社したくない」と思うように。

満員電車に乗るのはストレスですし、家にいれば朝の頭の冴えている時間に仕事ができるのに、その時間を通勤に充てなければいけないのが嫌でした。

そして私は家の方が作業が捗るタイプ。
受験生時代も塾に行かず、通信教育を活用しながら勉強をしていました。

人がいる環境だとどうしても意識がそちらに行ってしまい、落ち着いて目の前の仕事に没頭できないのです。急に大きくストレッチをしたり、お腹が空いたタイミングでお昼ご飯を食べたり、そういう細かい自分のチューニングができることも、家で仕事をするメリットでした。

なかなかオフラインで会えなかったからこそ、
同期とはみんなで旅行に行くくらい仲良くなれた！

旅と出会ってゼロ日婚

夏頃に友人に連れられてあるゲストハウスを訪れたことで、私は旅の魅力に目覚めます。

フルリモートで働ける期間は、みんなでゲストハウスにしばらく滞在して、日中はそれぞれパソコンに向き合って仕事、お昼を一緒に食べて、仕事を早めに終えて海を散歩して、みんなで夕飯を食べて、お酒を飲む！という最高の時間を過ごすことができました。

みんなで食べるご飯が美味しいし、
そんな時間が楽しい。

会社員でも、土日・祝日・有給を組み合わせ、場合によっては数日リモートワークをすれば、結構長い間旅に出られます。

そんな日々を過ごす中で仲良くなった今の夫に突然プロポーズされ、社会人2年目の秋に入籍。

結婚すると、リモートワークなら夫と一緒にお昼ご飯を食べ、仕事が終わればすぐに夕飯を作ることができるので、さらに「出社したくないな…」という気持ちが高まります。

出会いのきっかけのゲストハウスで
ウェディングフォト💍🏖️

コロナ就職世代の特徴

…と、ここまで私が出社したくない理由を綴った、不真面目社会人日記みたいになってしまったのですが😅
仕事は真面目にしていたつもりです。

残業はなるべくしない、でも時間内になるべく集中してやることをきちっと行うことを心掛けていました。
残業代がつく会社だったので、短時間で仕事を終えて残業をしない方が、会社にとっても私に残業代を払わなくてよくなるので、良いかな〜とも思っていたのです。
（言い訳感漂いますが…👻）

1年目からいろんなことをやらせてくれる会社で、短期間で本当に色々な学びがありました。
300人程度の、組織としてしっかりしていながら、全体像も見えるくらいの丁度いい大きさの会社だったので、「会社員として働くとはこういうことだ」というのを吸収しやすい環境だったと思います。

と、自分の社会人生活や、就職した会社については肯定的に捉えているという前提のもと、

私が同世代の友人を見ていて感じることと、コロナ前の会社員を経験した夫と話してわかったことを組み合わせると、



コロナ前社会人世代は、毎日出社、会社の人と飲み会、という時間を濃く重ねたため、生活における会社の比重がとても高い一方、

コロナ就職世代は、リモートワーク&働き方改革によって仕事以外の時間が増えて、会社以外にも大事な世界(コミュニティ)を持つ人が多く、仕事も「自己実現の手段の一つ」として捉える傾向にある。



のではないかと思います。

ゲストハウスの企画、みんなで運動会。
大人になっても全力で遊べる友達ができた！

日本社会の変化

コロナ就職世代の特徴として書きましたが、その上の世代がコロナを経て、下の考え方に変化した、というケースもあると思います。

私の夫はきっとそうです。

毎日夜遅くまで仕事、土日も仕事をしており、会社のため、お客さんのためにたくさん時間を費やしていた社会人はじめの数年間。

コロナを経て、リモートワークができるようになり、会社の元同僚が旅に導いてくれて、結婚をしたことで、段々と価値観が変わっていきました。



また、「自己実現の手段の一つとして、仕事を捉える」という変化は、SNSが普及し、誰もが発信者になれることも関係している気がします。

今の時代では「何者かにならないといけない」という考え方が強くなってきているのではないかと思うのです。

いろんなところで「自分は何がしたいのか」ということを問われることも多く、人生100年時代のキャリアをどう組み立てていくか、ということを考える機会が増えたのでしょう。学校教育も、そのように変わってきていると聞きます。

私はテストのための勉強をすることは得意で、優等生のまま学生時代を歩んできたものの、自由度が高くなった社会人のステージで「好き」や「得意」がわからず困ってしまった経験があるので、
学生の頃から人生設計を考える機会が増える、今の時代はいいなぁと思います。

大学生の頃インドに2回行ったけど、
「自分探し」ができたり「人生が変わった」りはしなかった。そんな簡単ではないようです🇮🇳

日本は住みやすいと思う理由

私たちはニュージーランドで8ヶ月間過ごしていますが、このままニュージーランドに移住しようという気持ちにはならず、日本に帰って田舎暮らしをしようと思っています。

日本の「規律を大事にする教育」は、行き過ぎると息苦しいですが、暮らしやすい社会に貢献していると思うのです。

きちんと列に並んで待つことができる人ばかりですし、お店のサービスも安心感があります。物価が安いのに、クオリティの高い商品が多いです。

その裏には過剰労働が隠れていることも多いので、「もう少し手を抜いても…」と思うところは多々ありますが、やはり日本の様々な要素に安心感を覚えます。

そして食生活。

ニュージーランドに来てから、小麦と乳製品の取りすぎと、発酵食品の不足を感じています。

毎日酒粕入りの味噌汁を飲んで、玄米に、がごめ昆布入りの納豆を食べていた朝食が恋しいです。

我ながら本当に健康的な朝食。
早くこの食生活に戻りたい…！

日本の豊かな食文化は本当に素敵だなと、海外に来て改めて思います。

きっと何より、自分たちが育った日本という国の環境が好きだし、落ち着くのだと思います。

東京だけでニュージーランドの人口の3倍と、人がとても多いですが、地方にはまだ豊かな自然が残っています。



そして先述した通り、働き方に対しての意識も変わってきています。

「仕事は何よりも優先して、全力で取り組まなければいけないもの」
という考え方の人は、海外と比べて多いように感じますが、
「人生を自分で組み立て、仕事もその一部として捉え、自己実現の手段として位置付ける」
という考え方も広がっていており、そういう意味で
"日本も住みやすくなってきている" と思うのです。

学校教育も、一律の評価基準でなく、多様性を重視するようになったり、サドベリースクールのような新たな形の教育により、普通学校に適応できない子供も居場所を見つける選択肢が出てきたりしています。

海外の事例と比較して「遅れている」と言われることも多いですが、日本社会の変化を見ると、着実に変わってきていると思うのです。

自分と大切な人の幸せを一番に考え、仕事も人生の一要素として向き合う。
きちんと自分が幸せで、心身が健康な状態であれば、きっと仕事でも良いパフォーマンスが出せるはず。

こういう仕事との向き合い方をしているうちに、自分の人生の幸せと結びつくような仕事ができると思うのです。

私の所属するオンラインサロンが掲げる、「マイグッドから始まるソーシャルグッド」という言葉が好きです。自分が幸せでなければ、人を幸せにする仕事はできない。


こんな考え方がどんどん広がって、日本がもっともっと「住みやすい」国になって行ったらいいなと思います。

私は引き続き微力ながら、「こんな生き方もできるんだよ〜」ということを、自分のライフスタイルを通して発信していけたらと思っています！

ニュージーランドでのいろんな経験を糧に
日本で楽しい人生を創っていくぞ！