思い出のドーナッツ屋が京都にやってくるから全力で応援したい
東京へでてきて4年半住んだ祐天寺の一駅隣、自転車ですぐの学芸大学に、通うほど好きなドーナッツ屋があった。
はじめて見つけた時は、駅近だけどちょっと道を逸れたところにあって、クマがドーナッツをくわえた看板になんだか惹かれた。
試しに買ってみると、揚げたてでじんわりあったかい。食べてみればふわっと軽く、今まで食べていたドーナッツとぜんぜん違う。
正直、めちゃくちゃ特別な味というわけではない。でも、しばらくするとまた食べたくなってくるやさしい味で、日々のおやつとして大好きになった。
レモンチェッロとか、夏みかんとか、ストロベリーとか、季節のドーナッツがインスタに更新されるたびに、食べに行かなくちゃ!とわくわくした。なんだかんだ言って、いちばんはプレーンなんだけどね。
自転車を走らせて、ちょっといかついおっさんの売っているドーナッツを食べにいく習慣は、とても楽しいものになった。
元の店から近くに移転し、街のメインストリートにやってきて、にぎわいが増した時はなんだか自分まで嬉しくなった。
仕事のストレスが溜まって、職場の先輩と「なんだかもうやってらんないね!」「何かいいことが起きてほしい!」と、閉店間際にフレンチドーナッツ(フレンチトーストのドーナッツ版)を食べに行ったこともある。
コロナ禍のステイホーム期には足が遠のいたけど、たまらずUberしたこともあった。届いた包みを開けると、いつものクマのロゴが見えて、手にほんのり揚げたての温かさを感じて、いつもの味に無性に嬉しくなった。
しかし、ドーナッツ屋とのお別れがやってくる。
わたしが京都に引っ越すことになったのだ。
あーあ、京都に引っ越したら、もうこのドーナッツは食べられないんだな。とさみしく思った。
最後にいちごとクリームの季節限定ドーナッツをどうしても食べたくて、引っ越し準備の合間を縫って食べに行ったのを覚えている。口の周りにいっぱい粉砂糖をつけて、ドーナッツを頬張った。おいしかったな。
それから3年半が経った。
いつものように、なんとはなしにインスタを眺めていたら、見覚えのある景色が流れてきた。
京都の街なか、旧立誠小学校の芝生広場だ。
でも、投稿者を見ると、あのドーナッツ屋。京都にきてからも、なんとなくフォローを外さずにいた。でも、なぜ京都の写真を……?
不思議に思って投稿文を読むと、この秋、京都のこの広場に出店するのだという!なんてことなの!
部屋でひとり、スマホを握りしめて、奇跡みたいな巡り合わせにテンションが上がった。
しかし、ピンチらしい。
お金が足りないらしいのだ! こんなふうに書いてしまうと身も蓋もないのだが、たしかに超々一等地、京都のど真ん中だし、世の中は物価高だし、事情があって与信もぱんぱんなのだそう。
そこでクラウドファンディングで出店資金を募っているそうです。わたし個人としては大好きなお店が、住む街にやってくる!と大喜びで支援しました。
そして、できることなら、もっと他の人にもこのドーナッツ屋さんのことを知ってもらいたいなと思ってこのnoteを書きました。
▼店主・春日井さんの赤裸々なnoteはこちら
▼ドーナッツ屋さんの京都出店クラウドファンディングはこちら
わたし自身はぜんぜん関係者でもなんでもないのですが、いちファンとして、上記を見ていただけると嬉しいです。
そして、もしよかったら、一緒に京都でドーナッツを食べに行きましょう!おいしさは最高だよ!保証します。