マガジンのカバー画像

冒険研究所書店

46
運営しているクリエイター

記事一覧

書店を開業してすぐの強烈な思い出

書店を開業してすぐの強烈な思い出

2021年5月24日に「冒険研究所書店」を開設してから、3年7ヶ月。

なぜ冒険家が書店を始めたのか?という、百万回くらい尋ねられたその質問への回答は「書店と冒険」というZINEにまとめたので、気になる方はそちらをご一読願いたい。

もともと、事務所として使っていたフロアを書店に改装してスタートした冒険研究所書店。
私自身、書店経験もまるでない中から、2021年1月30日に「そうだ、書店を始めれば

もっとみる
南極大陸犬ぞり横断国際隊 映画上映&トーク

南極大陸犬ぞり横断国際隊 映画上映&トーク

【南極大陸犬ぞり横断国際隊 映画上映&トーク】

12月6日(金)の夜は、冒険クロストーク「極地からのメッセージ」 南極横断の映画上映と、トークがあります。

これは、絶対に見た方がいいです。伝説的な南極横断のドキュメンタリー映画は、日本でかつて5年前に公開されただけで、他では見ることができません。

1989年から90年にかけて南極大陸6000kmを、220日かけて横断した犬ぞり国際隊「Tran

もっとみる
若者たちと歩いた北極圏600km

若者たちと歩いた北極圏600km

私の最新刊「君はなぜ北極を歩かないのか」が発売になりました。

冒険研究所書店ではサイン入りも用意しています。

あらためて、今回の新刊は2019年に私が素人の若者たち12名を率いて、カナダ北極圏のバフィン島を600km、1ヶ月の徒歩冒険に出ましたが、その旅を準備期間から含めて一冊にまとめました。

若者たちの平均年齢は23歳。女性2名を含む12名は、全員がアウトドア経験もない、海外旅行も初めての

もっとみる
君はなぜ北極を歩かないのか

君はなぜ北極を歩かないのか

11月13日に新刊が発売になります。

タイトルは「君はなぜ北極を歩かないのか」

2019年、20代の若者たち12名を率いて、カナダ北極圏のバフィン島を600km、1ヶ月の徒歩冒険を行いました。その時の記録を一冊にまとめました。

noteにも、過去の記事の中でこの時の旅にはいくつか言及してきました。

同行した写真家柏倉陽介がナショナルジオグラフィック日本版のウェブサイトに寄稿した記事が以下

もっとみる
本を作ったので、書店で販売して欲しいという連絡に対する私感

本を作ったので、書店で販売して欲しいという連絡に対する私感

冒険研究所書店のTwitterにアップしたものを、こちらにも転載。

最近また、本を作ったので販売して欲しいという問い合わせをよくいただきます。オンデマンド印刷などで個人でも手軽に製本ができるサービスもあり、ZINEや文フリなどの潮流も手伝い、作りたい方、売りたい方が増えていると思います。独立系書店として、そんな方々への情報提供として書きます。

書店のサイトからのお問い合わせメールで「こんな本を

もっとみる
私の著作は現在4作

私の著作は現在4作

改めて、私の著作は現在4作。

2013年に講談社より出版した、私の初著作「北極男」が、2023年に文庫になり、山と渓谷社から「北極男 増補版」として出版。

普通の若者だった私が、大学を中退してバイト生活を送っていたある日、テレビで偶然知った極地冒険家が「来年は、素人の若者たちを連れて北極を歩く」という言葉に触発され、初海外旅行、初アウトドア経験でカナダ北極圏700kmを歩く。

2000年の初

もっとみる
私と世界の応答と行動

私と世界の応答と行動

昨日の渋沢さんとのトーク。終わった後に、反省しきりでした。

「私の範囲」という話が昨日は出ました。

終わった後に、その部分こそが話を掘り下げるべきポイントだと感じ、なぜトークの間に、そこを深めていかなかったんだ、と落ち込んでいます。

昨日の話の中にあった、忘れ物をした人を追いかけて、馬子が何日も宿場町を探して歩き回った話。

渋沢さんは、本当に「私の範囲」が広い方だと感じています。皆さんも感

もっとみる
経済活動と環境問題をどう両立するか。外苑前にてクロストーク開催。

経済活動と環境問題をどう両立するか。外苑前にてクロストーク開催。

2020年12月。まだ、冒険研究所書店が「書店」になる前から行っている「冒険クロストーク」の、第2回目に登壇していただいたのが、渋沢寿一さんでした。

渋沢さんは、あの渋沢栄一の曾孫にあたる方。

あの時のクロストークでは、前半に渋沢さんから講義をいただき、後半に私やお客さんたちとのディスカッションや質問を受けていただきました。

とにかく、すごい講義だった。

「里山資本主義」として紹介されて、

もっとみる
独立系書店のオンラインストア運用の実際の話。利益はいくら出たのか?

独立系書店のオンラインストア運用の実際の話。利益はいくら出たのか?

冒険研究所書店を2021年5月24日に開店させて、そろそろ丸3年。

神奈川県大和市の実店舗での営業に加えて、開店から1ヶ月半ほど経った2021年7月初旬から、オンラインストアの営業も開始しました。

ネットの書店といえば、Amazonに代表されるものがたくさんあります。大手のネット書店だと、他のサービスと組み合わせると送料無料になったりと、まともに闘えばネット書店には叶わない。
果たして冒険研究

もっとみる
尊重という名の包摂が招く「巧妙な排除」

尊重という名の包摂が招く「巧妙な排除」

来週5月17日(金)に、神保町の東京堂書店であるイベントに登壇する。
こちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓

2004年に、32歳の若さで悪性リンパ腫により亡くなった、歴史学者の保苅実。彼が生前に遺した唯一の単著「ラディカル・オーラル・ヒストリー」は、オーストラリアのアボリジニの歴史観をつぶさに検証した名著として知られ、その独特の研究内容は今でも読み継がれている。

保苅実が世を去って20年。彼が高校生から大

もっとみる

一年前のつぶやき。書店の必要性はわかるが、自分はどうなんだ?

一年くらい前に、Twitterにこんなことを書いていた。

書店の必要性を考える人がいる一方で、アマゾンあるから書店いらないじゃん、と考える人がいる。書店サイドの人は、いらないという人にその良さを語ろうとするが、書店がいらない人のいらない理由を置いてけぼりにしてないか?必要である理由だけを叫んでも、いらない人はいらないのだ

書店の世界にいる人は、書店についてそれを叫ぶが、そう叫んでいる人は別の業

もっとみる
100マイルアドベンチャ−2024始動。募集開始日不告知かつ先着順である理由

100マイルアドベンチャ−2024始動。募集開始日不告知かつ先着順である理由

noteでもこれまで何度も「100マイルアドベンチャー」については書いてきましたが、今年も開催します。

改めて、100マイルアドベンチャーとは、2012年から私が継続して毎年開催している、小学6年生限定の夏休みの冒険旅。

100マイル(160km)を10日ほどかけてキャンプしながら踏破する、冒険の旅です。

毎回、開催ルートを変えながら行っています。これまで過去12年のルートは以下。2018年

もっとみる
冒険ワークショップをやろうかと思っている

冒険ワークショップをやろうかと思っている

冒険研究所書店を2021年5月に初めて、そろそろ丸3年になる。

これまでの経験や知見を社会にも広げていくために、冒険ワークショップのようなことを考えてみようかと思っている。

冒険のステップとしては、まず ①主体的に計画 を行い、次に ②計画の潜在的な危険性を予測 して ③自分の能力が計画に対して対応可能か を判断し、ようやく ④準備 を行い ⑤計画を実行 する。そして最後に、その結果を ⑥何か

もっとみる
夜桜の下で、映画上映会

夜桜の下で、映画上映会

4月4日の夜は、冒険研究所書店の目の前で「桜の木の下映画会」第2回を開催しました。

小田急線の桜ヶ丘駅。書店はその東口にあります。そこには、小さな駅前のロータリーがあり、中央には立派な桜の木が2本立っています。

桜ヶ丘駅の象徴的な桜で、ちょうど今の時期は桜が満開。非常に美しく咲いています。

その桜の木の下には、小さな広場があり、円型のベンチが置かれ、憩いの場所となっていますが、特に他に活用さ

もっとみる