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【目印を見つけるノート】1606. 久しぶりの崖線&武蔵野レポートです
台風ができるだけ早く小さくなってくれることを祈ります。
さて、最近、
武蔵野台地方面のリポートをすっかりさぼっていました(『夕暮れ野川は武蔵野の果て?』です)。気にはしていて、今夏は南武線か西武線沿線を狙おうなどと企画的に考えていたのですが、見事にポシャりました。
くうっ。
というのもあって、
昨日は早稲田でしたので、近場の崖線(がいせん)を見に行きました。
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おとめ山公園です。
おとめ山は『乙女』ではなくて、
『御留』あるいは『御禁止』で立ち入り禁止という意味です。将軍の鷹・猪狩り場だったので一般人は入れなかった。時が移って大正時代の所有者が自然を生かした造りの庭園にしたのですが、じきに売却され放置状態になっていました。そして昭和期に「この貴重な自然を残そう」と地域で整備することが決められ公園になりました。
私の知っている限り、この近辺にはもうひとつ起伏のある公園があります。戸山公園です。箱根山エリアと大久保エリアに二分される広い公園。もとは尾張徳川家の下屋敷だったそうです。
御三家だ🤔
箱根山は標高44.6m、新宿区のみならず山手線内の最高地点です。ずっと前に友達に引きずられて行きましたが、息が切れました。しかも夜に行ったので、夜景を愛でる会となりましたとさ。
今回こちらも行けたらよかったのですが、暑さと体力の兼ね合いで先送りにしました。
おとめ山は落合崖線の際のようです。
「崖線があれば川がある」と思って、
新宿区中落合・下落合付近の地図を見ました。見かけ上は神田川がいちばん近いです。そしてより公園に近い北方に妙正寺川がありますが、途中で途切れています。今は暗渠(あんきょ)になっているらしい。現在は落合の氷川神社の手前で暗渠になって、高田馬場駅の西、都道305号とぶつかる辺りで再び現れ、神田川に合流しています。暗渠のルートは分からないですが、おとめ山公園の湧水は妙正寺川に流れていると考えるのが自然かなと思いました。
一方で、
神田川のいきさつを語ると本が1冊書けますが、その前身の「平川」の流域がどこだったのか今正確に分かりませんので割愛します。平河町(千代田区)はどうも関連があるようです。
この辺りの神田川で確かに言えるのは、この曲の舞台だということですね。
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かぐや姫『神田川』
こちらも加えておきましょう。
NSP『面影橋』
面影橋は目白寄りの神田川にかかっています。江戸時代以前からあるようですので、もしかしたら平川がここを流れていたのかもしれません(想定)。
空気が一気に1970年代になりましたが、今は地名を歌った曲がほとんどないですよね。
歌にはちっとも出てこない「落合」ですが、神田川と妙正寺川が「落ち合う」から付いた地名だそうです。
学校との狭間の道を上がっていきます。
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この日もなかなか暑かったのですが、この公園の大部分が森なので、終始快適に歩けました。公園は結構行く方だと思いますが、より自然に近いつくりだと思います。石神井公園で思いましたが、ちょっとワイルドなのが魅力だったりもするのですね。
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あずまやもあって、小学生ボーイズと一緒に涼んでいました。暑すぎるのでボーイズも日陰でタブレットを操っていたりしましたけれど、プチ・ワイルドでした。夏休みはもうすぐ終わりですけれど、いい思い出になるといいね。
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森も水もあって、広場もあるのです。
公園は道を隔てて二つの部分に分かれていて、上・中の池だけでなく、下の池(弁天池)もあります。そちらの方に進みました。
噴水があって、また趣が異なります。景観の整えられている感じ。公園の管理事務所もこちら側にあります。
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ただ、サバイバルとしてのワイルドさはこちらが上でした。たいへんな数の蚊がいました。行くかたは絶対に虫除けスプレーをシュッシュしてくださいね。
えーと、
このテーマ研究をするときに頼りにしているのが、『江戸名所図絵』(斎藤月岑著・長谷川雪旦挿図/ちくま学芸文庫)と『江戸近郊道しるべ』(村尾嘉陵著/講談社学術文庫)なのです。最近は地形とか暗渠の本もパラパラ見ます。本当は地誌など資料はもっとたくさんあると思うのですけれど、最低限、参考にしたいという本です。
双方の本に、この辺りのことは出てきます。それを引用していくと大量になってしまいますので、ポイントだけになりますが、藤稲荷、氷川神社と下落合に今でもあるランドマークを見つけられます。
ただ、謎も出てきました。
まずは七曲という場所、それから鼠山という山がどうにも特定できません。
『江戸名所図絵』には、
〈七曲坂 同所(氷川神社)より鼠山の方へ上る坂をいふ。曲折あるゆえに名とす。この辺りは下落合村に属せり〉とさっぱり書いてありますが、『道しるべ』にはもう少し詳しく書かれています。
〈(藤稲荷の)なかほどの平らになっている所から見渡すと、南側の田圃の向こうに木立が続いている。そのしまいに外山(戸山)にある尾張徳川家の下屋敷のこずえが見える。「七曲がりというのはどの辺りか」と尋ねると、「この山を登って行くにも、この先にも、どの道を行くにしても何度も曲がらずに行ける道はない。それでみんなが七曲がりと名付けたのだ」という。〉
今も七曲坂というのはおとめ山公園の西側にあるのですが、嘉陵さんの聞いたような七回も曲がるような坂ではないです。これはググれば答えが出せて、のちに土地の整備をした結果、七曲がりではなくなったようです。ひとつの坂というのではなく、この辺りの山を越える道筋が複雑に折れ曲がっていたのだろうと私は想像しました。
そうすると、鼠山というのはおとめ山一帯と考えてもいいのかなと思いました。たぶん、江戸時代に「立ち入り禁止の山」とは呼んでいなかったのかもしれません。通称が鼠山でそれが定着したのかもしれません。想像ですけれど。
ちなみに、昭和の刑事ドラマ『太陽に吠えろ』の舞台、七曲署もこの坂から来ているのかななんて想像してしまいました。同じ新宿区ですし😉
以上でおとめ山リサーチは終了ですが、
もうちょっと足を伸ばしてみました。
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7月の初めにとある疾患になり、荻窪のライブハウスに見に行けませんでした。そこで、「荻窪のかたきを西荻窪で」と思ったわけでは全くないのですが、善福寺川をちょっと散策しました。
善福寺公園は去年の夏に行きました。
あのときは善福寺池に行ったものの、川自体は見ていませんでした。今回は西荻窪の駅に近い地点から、東京女子大学の辺りまで川沿いを歩きました。ほんのちょっとの距離ですが、生き物が結構いて楽しかったです。
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ということで、てくてく歩き倒した疲れを癒そうとこちらに初めて伺いました。
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店主さま、観客さま、演者さま、最高でした。2時間、あっという間でした。素敵な場所です。楽しい時間をありがとうございました。
店主さま、ニューオリンズ楽しんできてください。
それでは今日の曲です。
Charlie Christian『Swing To Bop』
この曲にニヤリとしてくださる方がいらっしゃったら幸いです。
ちなみにチャーリー・クリスチャンはとても好きなギタリストです。
それでは長くなりましたが、お読み下さってありがとうございます。
尾方佐羽
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