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【目印を見つけるノート】1327. アウェー感を吹き飛ばしたひとつの言葉
きのうは夕方からお出かけでした。
市ヶ谷へ、と言いつつ飯田橋で降りました。
ちょっとだけ歩きたかったのです。
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日暮れの色。
飯田橋と市ヶ谷の間には、いっとき通っていた大学があります。どちらの駅からも同じくらい歩くので、バイトが終わった後で急いで歩いた記憶しかありません。何かいつも夕方から夜でしたので、遠く感じたなあ。今校舎は白亜の大きなビルになっていますが、当時の旧校舎は色でいえばグレー、脇の学生会館がいつも要塞に見えました。学生会館の話は前に書きましたね。ほとんど入ったことはありませんが、その「ちょっと」が私には決定的でした。本当に決定的でした。ちょうど今時分だったような気がします。もうその建物もなくなって久しいですが、私は久しぶりに堤を歩いていました。春には桜並木になってきれいです。新歓コンパ兼花見なども当時はあったように思いますが、今は禁止でしょう。いずれにしても私は職場と学校と家の二等辺三角形でしたので、さっぱりでした。
そんなことを考えている間に市ヶ谷に着きました。通学でなければ大して長くはないようです。
前振りが長い😭
お出かけ先はこちらです。
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前振りついでの説明をします。
今、東京のいくつかの場所で、『ヨーロッパ文芸フェスティバル』というイベントが開かれています(11月21~26日)。
主催は、駐日欧州連合(EU)代表部・在日EU加盟国大使館・EUNIC JAPAN(在日EU加盟国文化機関)・港区立三田図書館です。
簡単に言えば、ヨーロッパのEU加盟国の文芸フェスティバルです。
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このくくりで『文芸』フェスティバルをするというのにまず驚きました。イベントの各プログラムに各国国旗が揃い踏みです。アイルランド・イタリア・オーストリア・オランダ・ギリシア・スウェーデン・スペイン・チェコ・デンマーク・ドイツ・ハンガリー・フィンランド・フランス・ブルガリア・ポーランド・ポルトガル・リトアニア……あ、あいうえお順だ👀‼️
詳しい内容はこちらで。来日している作家さんも多いと思います。
その他に、このサイトでは各国の文芸作品を一部紹介もしています。
毎年開催されているのだそうですが、素晴らしいなと思いました。
なぜ、日本のマスコミではほとんど紹介していないのか(検索で出てきません)、不思議で仕方ありません。
なぜですか。
私、どれに行こう🎵となりました。どれも素晴らしい。最初はカフカにしようかと思ったのです。でも、パッとスペインのイベントが見えて、直感で決めてしまいました。
カフカは短編集を読んでからね😉
ということでスペインの作家・詩人・翻訳家のMercedes Cebrián(メルセデス・セブリアン)さんの対談に行ってきました。
会場のInstituto Cervantes(※)に行くのも初めて。セブリアンさんの本を読んだこともないし、スペイン語はさっぱり😨というのもあって、開場を待つ間はアウェー感に浸っていました。『オデュッセイア』ではバリバリスペインを出していますが、それとこれとは話が別。写真撮影可のクリスマス・ツリーにスマホを向けたり、本を読んだりしていると、入ってきた女性が私の横に来てバッグを置きました。私は会釈しただけですが、たぶん、セブリアンさんご本人でした。
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私はとっさにスマホの翻訳アプリで「こんばんは」を調べたのですが、すぐに行ってしまわれました。
残念、さわの初スペイン語会話は不発に終わりました。調べなくてもよかった。ムイビエンでもよかったか。いや、¡Hola!でよかったんだ~でも、初対面の人にオーラなんて気さくに言えないんです。
そういえば、巻き舌できん😭
遅いですが、今書きます。
Buenas noches!
(※)Instituto Cervantesはスペイン語教育やスペイン語圏の文化普及を目的とするスペインの国営組織インスティトゥト・セルバンテス(旧・セルバンテス文化センター)の東京支部です(Wikipedia)
セルバンテスは言わずもがな、『ドン・キホーテ』の作者です。
🤔日本にドンキが林立しているのを見たら、スペインの方は不思議に思われるかもしれませんね。
ロシナンテはどこに。
さて、
着くのが早すぎたのでしょうか。
邂逅ののち、しばしアウェー感。
しかし、ボーッとフロア表示を見て、私の目は1箇所に釘付けになりました。
『Biblioteca Federico García Lorca』
(フェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館)
😍😍😍😍😍
Federico García Lorcaという文字だけなら高校生のときから読めます。私の好きな詩人御三家のお一人、フェデリコ・ガルシア・ロルカさんのお名前が😆💕
私は思わず、受付の方に、
「Biblio……García Lorcaというのは図書館でしょうか」と聞きました。
「はい」
「García Lorcaさんの本がいっぱい置いてあるんでしょうか」
「はい、あります」
「ビジターでも大丈夫ですか」
「閲覧ならどなたでもできます」
待ち時間に少しだけ見てきました。
すごい!たくさんある。
そして、大半がスペイン語(日本で刊行された本もあります)。
詩集の名前のスペイン語が分かるものもあるので、パラパラと見ていました。でももうすぐ開場だし、今すぐ探して読むのは無理😭とうなだれて出てきました。時間があれば『イグナシオ・サンチェス・メヒーアスへの哀悼歌』だけでも探したかったです。
いやだ、ぼくは見たくない(引用)
あんなにロルカさんの原語の本を置いてあるところが東京のどこにあるでしょうか。
宝の山です。
この時点でまた絶対来るぞと心に誓ったのでした。
アウェー感は一気に雲散霧消、テンションがだだ上がりしたのです。
さて、この後の対談(相手は館長さん)の様子を書きたいのですが、今日は他に書かなければならないことがたくさんありますので、明日にします。
では今日はこちらを。
きのうの私の頭のなかには、この詩の『Verde』が繰り返し響いていたのです。Verde(みどり)しか言葉を知らないという方が正しいですね😨
この詩が曲になっているのもありますが、こちらの方が言葉として入りやすいので、出します。
それではまた明日。
お読み下さってありがとうございます。
尾方佐羽
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