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【目印を見つけるノート】119. 図書館とフェラ・クティ
7月はいろいろありましたね。
8月も無理せず
自分を生きていきましょう。
⚫図書館はオアシス?
きのうは図書館に行きました。
しばらく借りていたい本があるのですが、私の住んでいる区にはない本なので他の区から取り寄せてもらっています。この前は渋谷区、今回は世田谷区からでした。長く借りたい場合はいったん返却して、また取り寄せをお願いするのです。
「この区で購入してもらうわけにはいきませんか」と試しに聞いてみました。
「古い本はちょっと……」
その本は2003年刊行ですが、ネット書店のhontoさんでは売っています(ただし本体1万1000円定価)。絶版本ではないということですが、それを言っても仕方がないと思いました。
「古い本」と断定されたことに、ちょっと本がかわいそうになりました。
そこで、
「学術書でもですか?」と珍しく食いついてしまいました。ピラニア?
学術書のようにあまり一般的なニーズのない本は新装や改版や増刷がなかなかかなわないので、あっという間に「古い」既刊になってしまいますが、調べものをする人、ひとつのテーマについて深く知りたい人にとっては長く必要とされるものなのです。
まあ、大人げなかったです。
保管スペースも限られて、購入予算もありますし、今は図書館の運営やスタッフも民間委託が多い(うちの辺りは)ので新刊のみ購入可能など一律の扱いをしているのだろうーーなど事情があると推察されます。
取り寄せをお願いして帰る道すがら、公立図書館の蔵書もどんどんスリム化していくのかと思いました。
今ずっと借りている年季ものの『吾妻鏡』もじきに書庫→廃棄の道をたどるのだろうかと……それなら一生借り続けようかとさえ思いました。
書く用向きがある本は2~3年借り続けることがザラです。今もっとも長く借りているのは6年ぐらいになるでしょうか。ヘンかな。
⚫図書館で購入してくれた!
これだけで終わると、図書館へのクレームのようになってしまいますので、嬉しかったことも挙げましょう。
同じエリアの別の図書館ですが、本を購入してくれたこともありました。
当時は新刊でまだ区内の他の図書館にない本です。深く考えませんでしたが、それが購入の条件なのかもしれません。
『フェラ・クティ自伝』(カルロス・ムーア著 KEN BOOKS)です。
フェラ・クティ(1938-1997)はナイジェリアのミュージシャンです。『アフロ・ビート』のパイオニアといわれ、ナイジェリア国内のみならず、欧米や日本でも広く知られています。クリームのドラマー、ジンジャー・ベイカーとの交流は特に有名です。
これは3週間ほどで購入していただいて、貸し出しを受けられたと記憶しています。
これがまたミュージシャンの自伝という枠からはみ出る凄まじい内容でした。一夫多妻とはこういうものか、とか、政情不安定とはこういうことかと音楽以外で目から鱗がポロポロ落ちました。半端ないです。
ここで1曲、いや、2曲。
夏のBGMとして?ご紹介をかねて。
私の好きな曲です。
『ROFOROFO FIGHT』(1972)
『NO AGREEMENT』(1977)※YouTubeに遷移
実は私はアフリカの音楽に造詣が深いわけではまったくなく、フェラ・クティはJAGATARAさんのインタビューで知ったような気がします。
歌も楽器も「ジャンルも」渾然一体となったグルーヴになるところに、「ああ、そうか」とうなずきました。
ミュージシャンのひとことって、けっこう重いのです。
もとい、図書館の話でしたね。
私の肝いりで?入れてもらった自伝はしばらく人気だったようです。もう一度借りようと思ったら、何人も予約が入っていて諦めました。
でも嬉しかったです。
図書館利用者の視点に立ったマーケティング手法のお話、いえ、フェラ・クティの簡単なご紹介でした。
⚫お籠りアクセサリーとばら
アクリルビーズをメインにしたネックレスです。大ぶりですけれど軽いです。もっとコントラストの強い組み合わせにしようと試行錯誤しましたが、結局控えめで優しい感じになりました。性格でしょうか?
もう少ししたら、ばらのつぼみを摘まなくてもいいようです。
それではまた、ごひいきに。
おがたさわ
(尾方佐羽)