【目印を見つけるノート】802. お話ができたら読みたい本(22)
本に関わるニュースがありましたね(本だけではないですけれど)。
配送がたいへん早く便利だと思うのですが、「どうして早いのか、便利なのか」というのは利用者もクリアに見た方がいいなと思いました。デジタルで注文を処理しても、すべての工程がそうではありません。
それはこちらだけでなく、いろいろなことに言えることでしょう。
製造品にしても流通にしても、人の手が多く関わっています。
大きなイベントでもそうです。什器備品を運び込むだけで、どれぐらいの手間=人が関わっているか。どれぐらいの作業をしているか。
現場を見ることが大事だな。
なかなか見られないですけれど。
この3年ぐらいでそのようなことを、人生で一番よく理解できました。
まあ、遅いこと🐌💨💨
今日の1冊はこちらです。
『ラディカルな意志のスタイルズ[完全版]』(スーザン・ソンタグ著 河出書房新社)
こちらは以前、晶文社から出ていましたが、新訳版として河出書房新社から出ています。
ソンタグさんはアメリカの評論家、作家です(2004年没)。知識人として政治や反戦のことも書きましたが、文化(カルチャー)全般に造詣が深く、影響力もたいへん大きい方でした。どう表現したらいいのでしょう。
「ソンタグさんがゴダールについて書いている」
「ソンタグさんが写真について書いている」
というように、彼女が書いていることが第一の価値だということになるのでしょうか。ソンタグさんがどのように評しているか知りたいということで、いわば旗手だったようにも見えます。
私は『写真論』という本を読んだことがありますが、『ラディカルな~』はいつか買おうと思って買えなかったのですね。
彼女の代表的な著作です。
ただ闇雲に結論を求めるのではなく、まず視点を持って見ること、明晰に考えること。そのような作業をするときに参考にできる人だと私は受け止めています。
この本に限らず、著作をすべて読んでみたい人のひとりですが、これはね、読まないと書けませんね。反語的企画(苦笑)。
日本でならばどなたかなあ。
小林秀雄さんかな、蓮實重彦さんかな🤔 あくまでも私見ですが。
それでは、お読みくださってありがとうございます。
尾方佐羽
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