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【目印を見つけるノート】142. アーマ・トーマスとニューオリンズの雨

きのうは、おっちょこちょいをしてしまいました。
それでへこんでいたら、小松左京さんの解説本が何冊か出ているのを見つけて、ポチしました。私の愛する作家御三家は小松左京さん、塩野七生さん、森博嗣さんなのです(鉄板、全部は読んでいないですが)。

そして、おすすめいただいた音楽を聴いて、復活しました。

やることはたくさんあるなあと思いながら。
雨ですね。

⚫雨と付き合うことになったシンガー

雨の曲をこれまでいくつかあげてきましたが、実は私はこの曲をまっさきに思い浮かべます。というか、まっさきに口ずさむという方が正しいかも。あ、音声にはしませんので、どうかご安心ください。

アーマ・トーマスの『IT'S RAINNIG』(1962)です。

アーマ・トーマスはアメリカ・ルイジアナ州ニューオリンズの看板娘と言ってもいいようなR&Bシンガーです。

この曲はデビュー2年後、1962年にアラン・トゥーサンのプロデュースで録音されたものです。アランはニューオリンズのミュージシャン、プロデューサーです。

いい声ですよね。心底惚れ惚れします。

ソウル、R&Bのことをこれ以上書くとボロが出るのですが、アーマはこの後も長く雨と付き合うことになったように思います。

ニューオリンズがハリケーンで大きな被害を受けたというニュースは最近もありました。2005年の『カトリーナ』でしたね。
蛇行して海に走るミシシッピ川沿いにあるニューオリンズは昔から水害が多かった。

アーマは1969年にハリケーンから逃げてカリフォルニア州に移ります。ハリケーンだけではなく、ヒット曲が出なかったという理由もありますが、この不在は長く、ニューオリンズに戻ったのは1976年のことでした。

ここからはニューオリンズに落ち着き、夫と店(ライブバー的なクラブ)を開いてまた好機を待つことになります。

1986年以降はラウンダー・レコードと契約しようやく安定した活動ができるようになります。1991年には自身初のグラミー賞ノミネートという喜ばしい出来事もありました。

そして2005年のハリケーンで、アーマも被災しました。自宅もクラブもなくしてしまいました。ニューオリンズに住む多くの人と同じように、とても辛かったでしょう。

そして、それが力にもなったのでしょう。彼女は『AFTER THE RAIN』という新作をレコーディングしました。
そのアルバムのラスト、『SHELTER IN THE RAIN』です。

♪I 'll be your shelter in the rainということば、なんて力強いのでしょう。包み込むような愛を感じます。
このアルバムは2006年のグラミー賞で、『コンテンポラリー・ブルース賞』を受賞します。初の受賞でした。

被災後、アーマはニューオーリンズから避難し、一時的に郊外のゴンザレスに住んでいましたが、公式サイトの情報によるとニューオーリンズに戻っているようです。

このくだりはwikipediaを参考にしました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9

音楽の都よ永遠に……。

⚫お籠りクラフトとばら

きのうのハニーカラー、これで完成です。

あとは、ビジューなビーズが届いたのでいくつか作っています。夏の名残のような、燃えるようなオレンジのバイカラー。

ばらの水は今日は控えめです。

あ、雨はもうすぐ上がるのかしら。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

追伸 今日の気持ちは、『IT'S RAININNG』です。
本当にしみます。

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