【目印を見つけるノート】1781. 好きだから、はまりすぎない
通勤時、電車から見えたもの。
並走する首都高で、包装された２つの大きめな像？を運ぶトラックが見えました。１つはどう見てもカイリューのフォルムだったような……違うかもしれませんので、あしからず。
私は子どものアーケードゲームを一時手伝ったことがあるぐらいで、熱心なポケモンのファンではありません。好きなポケモンのカードをいくらか持っている程度です。えーと、ニンフィアとミュウと……。
そのように、
ちょこっと好きなもの、だからちょこっと知っているものがたくさんあります。私だけでなく、どなたもそうだろうと思います。ある意味、無数の好みの総体が人なのかもしれませんね。
ありがたくも、たまに「物知りだ」とおっしゃっていただくことがありますが、好みのものが多いというだけで、万事さほど知りませんので誤解されませんように。
好き、がすべてです。
今日の昼は久しぶりにラーメンをいただきました。『井さい 九段下』で煮干しラーメン。お弁当作りが今日はお休みでしたので、つい。新規開店の頃から気になっていて、ようやく実現したという感じです。
煮干しがたくさん入っている感じですし、麺は手打ちのほどよい太さ、チャーシューはとろとろです。味変用の『煮干しとタマネギのラー油』を入れたらピリリとして、ハマる美味しさ。もっと入れればよかった。
カウンター席のみで女性はたまたま私だけでしたが、気詰まりはなかったです。
ごちそうさまでした🙏
久しぶりにひとりラーメンをしたから言うわけではないですが、好みとしての「好き」はほどほどがいいと思います。毎日毎食だといろいろ支障があります。
たまにだからいいのです。
ポケモンカードもハマる人はン10万円も出して買うのでしょうが、そのようなコレクターになるのはハナから無理です。
ハマれば詳しくなります。
ラーメン博士にも、ポケモン博士にも、哲学博士にもなれるでしょう。ただ、自分はそのようなタイプではないようです。ひとつのことだけに打ち込むのは早々に放棄して、いろいろな方向に興味のベクトルを向けているようです。
好きがたくさんあります。
帰り、書店に寄ったら以前ちょっと知り合いだった方の本が数冊平積みで並んでいました。哲学というか、現代思想のジャンルです。哲学本のガイドブックに手を伸ばして、パラパラと読んでいるとパスカルの『パンセ』がありました。
私はメナールさん（パスカルの研究者）の伝記が書きたいぐらいパスカルが好きなのです。
ん🤔変かな。
『パンセ』は断片だから難しいけれど、だからいいというようなくだりがあって、そこは同感でしたが、全体的には自分と違う評価だなと思いました。
だからいいのですね。
たくさんの見方ができることが。
『パンセ』はパスカルのお話を書いたときに読み直しましたけれど、調べながら書いていると、「あ、これってそういう意味だったんだ」と目からウロコになることが割とありました。自分の誤解に気づくというのでしょうか。
自分の印象では、生きている感のある人間くさい人です。
幾何学はさっぱり分からないですけれど。
そういえば、
未だにクレルモン・フェランとトゥールーズの厳密な中間地点はどこだろうと考えています（数学者フェルマーがパスカルに宛てた手紙の言葉）。フランスの地図と首っ引きでものすごく考えました。仮に三角形に落としましたけれど。
実際のところどこですか、フェルマーさん。
問題をくださってありがとうございます。
考えるの、本当に楽しかったです。
あ、脱線。
パスカルもはまると沼です。
ハマり過ぎない方がいいかなというお話でした。
それでは、今日の曲です。
Eddie Brickel and New Bohemians『What I Am』
哲学というと私の場合、この曲です。Philosophy と歌詞にも出てきます。
哲学の本というのはあまり読んでいませんが、『プラグマティズム』は好きだったかな。
『江戸の学者さん』という目下のテーマも翻ってみれば、日本と中国の思想史ということになるのかもしれません。仏教まで入れればインドもプラスですね。
そういえば、以前に見た鳩摩羅什の訳の写しはきれいだったなあ。
ぼーっ（しばし想像）……壮大すぎる。
いずれにしても、今自分がいる時代であるとか場所にどう向き合うか。その「態度」をゆるやかに定めるのに、洋の東西を問わず哲学も必要かなと考えています。
それでは、お読み下さってありがとうございます。
尾方佐羽
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