【目印を見つけるノート】1182. 単純な作業と複雑な思考
淡々とリサイクル本と古本の手当てを進めています。半分ぐらい終わったかな。
何と言いましょうか、本は本を呼ぶ?
5冊Amazonでポチり、図書館で本を予約していたりします。コピーも取らないと。
暑いですね。
特別、
古いものにこだわっているというのではないのです。洋の東西、時代の新旧は基本関係ないです。ただ、興味を持って「学ぶ」ことがおそらく無意識の主眼ですので、古いものが多くなっていくのです。東洋文庫もですが、講談社のブルーバックスも揃えたいです😅
小説はほとんどないですが、きのうのスタンダールのようにまったくないわけでもない。興味の文脈に沿っていると思えばガツガツします。
きのうは森鴎外全集のうちの3冊をカバーかけしていましたが、また読んじゃうんですね。終わりませんよ~。
これは、図書館の廃棄本(リサイクル)ですが、よく私のところに来て下さったと思いました。
森鴎外さまといえば、『阿部一族』を読んで「ああ😨」と思ったのと、Louさんが『高瀬舟』を読んで泣いていた記憶しかありません。ヘッセでも泣いていましたね、その感性を称賛します🏆
まず漢字が多い。古文に寄っている。
そこがまあ、読みづらいと感じさせたのでしょうが、そのスタイルを貫いた背景は理解できます。
ドラスティックに「新しいのは何でもいいことだ」となった時代に「これまで築いてきた知恵も文化も捨てなければいけないんでしょうか」と問題提起されたのでしょう。「井の中の蛙」ではなく、西洋の文化にかぶれたのではなく、通暁した立場でそれを守ったのです。
私がいただいた本は、全集の4~6ですが、これが見事に評伝・史伝なのです。そうですね🤔、夏休みのおすすめ本にはならなさそう。でも、私がとても求めているものでした。
鴎外先生による評伝に興味を持ったきっかけはひとつの記事でした。
9年前の新聞。6月18日の記事ですね。だいたい今時分です。
晩年、倒れる前まで江戸の学者について調べていた……というのが記事の内容です。当時の私は歴史を書こうと決めて間もない頃でしたので、たいそう感銘を受けました。
ここがひとつの転換点だったように思います。その後しばらくは日本と世界の16世紀にどっぷり浸かっていましたので(今も😅)江戸末期に手を伸ばせなかったのですが、ここから少しずつ調べ始めました。もちろん、鴎外先生に感銘を受けたのは江戸末期を書いていたからだけではありません。学ぶ姿勢を主に参考にさせていただけたらと思ったのです。
きのう、鴎外先生の最後の長編『北條霞亭』(ほうじょうかてい)を読んでいて、まったく違和感を感じなくなっていることに気がつきました。そう思うと、全集の4~6巻をいただいたことや、先日大田南畝の展覧会を見たことまで、一本の線で結ばれたように思えたのです。
そう感じるまでに……のんびりしていて、9年かかったということになるのでしょうか。
このようなことをいちいち考えながら本の手当てをしていますので、なかなかすぐには終わらないわけです。
単純作業の複雑思考でしょうか。
いつか引っ越すことがあったら、また考え事をするのかな🤔
明日はお出かけするので作業はお休み、今日はせいぜい浸りましょう。
もうすぐ6月も終わりですね。
いずれにしても、本は大事にしようと思います😄
それでは、今日の曲です。
Sam Cooke『Shake』
最近、頭をシェイクしているせいか、こんな感じの曲が思い起こされます。メロディがあって、柔らかい声で、サム・クックはいいですねえ😆
それでは、お読み下さってありがとうございます。
尾方佐羽
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