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【目印を見つけるノート】668. 頭が英語で充満しています

中村吉右衛門さんの『幡随院長兵衛』と『熊谷陣屋』をテレビで見ることができました。どちらも吉右衛門さんの演技で見るのは初めてでしたので、感慨深く拝見しました。

さて、
資料集めもぼちぼち大まかな地図ぐらいまとまってきた感じです。
あとは細部ですが、書いているうちに疑問が次々と出てくるのが明白ですので、つど調べることにします。

厄介なのは、英文資料ですね❤️
分かってはいたので驚きませんが、特に閲覧の方法がややこしい。サブスク購入するのもおっかなくてできない(クレジットカードは使いたくない)。21世紀的なややこしさです。日本語の資料とは勝手が違うなあ😓

勝手が合うものにしても、もちろん日本語にいったん落とし込む必要があるのですが、いったん英文のままざっと読んで、必要な箇所を探しています。
幸いなことに、複雑ではない英文もありますので何とか可能なのです。

簡易な翻訳はすぐに付けられるのですが、意味不明な箇所がぽこぽこ出てきます。「うーん、やっぱり訳し直さなきゃダメかな」と思っていたら、昨日の朝テレビでおすすめの翻訳アプリの話題が出ていました👀‼️
さっそくダウンロードしました。確かにとても優秀。AI上等。ただ、無料版はわずかしかできないので、有料版を2月になったら購入しようかと思っているところです。

ざっと見ただけでの発見ですが、私が想像していたことと核心的な部分は合っているようで少しホッとしました。
「あ、それで合ってたんだぁ」という感じ。それはとりも直さず、登場人物のキャラクターが少し見えてきたということでもあります。

さて、
これまで外国のお話も結構書いていますが、たいてい日本語の本がありましたので、クリアできました。パスカルのお話でいくらかフランス語の図版を見たぐらいです。メナールさんという方の編まれた『パスカル全集』が本当に優れていて(と私は思います)、それでかなりカバーできました。メナールさんに足を向けて寝られません✨
ミケランジェロについても、日本語のバイオグラフィがたくさんあって、弟子だったヴァザーリの『芸術家列伝』を参照するという不思議な逆転読みをしていました。
何より、東京で本物の作品群を2回も間近で見られたのがいちばんの資料でした。その2回目で本(資料)を爆買いしたなあ。ミケランジェロの本ばかり並んでいて壮観でした。懐かしい。

はっ、脱線しました😅

今回はそのような意味で短期集中型ながら、初めての経験がいつもより多いなと思います。それは日本であまり紹介されていないということでもありますので、やりがいがあります。今後、調べものをする場合の「型」にできるかもしれません。

もともと、研究される方にとっては英文の論文を読んだり訳したりするのは(分野によっては)必須科目ですので、不可能な高い壁だとはとらえないようにしています。ましてやこれだけ翻訳ツールがあるのですし、現在はとても幸運だと思います。

さて、今日の1曲はこちらで。
Radiohead『The Bends』

「この言葉を使ったんだ」と私は当時思いました。bendは曲げるという意味ですが、bendsというと別の名詞になります。
少し長くなりますが、書いておきましょう。

解説は各レビューにもありますが、『減圧症』のことです。ダイビングをする人はまず座学で叩き込まれる言葉です。
ダイビングの時タンクを背負います。そのタンクには「クウキ」と書いてあったと思います。「酸素」ではない。「クウキ」の中には多くの窒素が含まれています。割合は現在いろいろなシステムがあるようですので一定ではありませんが、この曲が出た頃は70とか80%(地上の大気と同程度)だったかと思います。ダイビングの時はそれで呼吸をするのです。

吸われた窒素は潜降するときには血液に溶けていきますが、急激に上昇した場合圧力は急激に減少しますので、気泡となります。他にも急激な運動や飛行機に乗ることも原因となります。座学では「炭酸飲料の栓を抜いた状態」に例えていました。その気泡が人体に悪い影響を及ぼします。気泡で血管が塞がれてしまうことによりさまざまな症状が表れますが、目に見える異変は血管が圧迫されることにより肱など関節が痛みのあまり曲がって(bend)しまうこと。ですからBendsと呼ぶのです。
→これは私が以前座学で聞いた話をおぼろげに再現して書いたものです。正確な現状についてはご確認くださいね。

この内容を知っていると、バンドであるとか個人の心情が相当きつかったのだろうとピンとくるのですね。
急に上昇したがためにダメージを負ってしまったというイメージです。

ただ、減圧症はすぐに再圧室で気圧を水中と同じレベルに戻して治療を受ければ治すことができます(すぐに、というのが難しくはあるのですが)。
そこも含めてのBendsだったのかなと今は思います。今もRadioheadのみなさんは続けていますから。最近はとんと聴いていなくて、ごめんなさい。

言葉を少し踏み込んで考えてみると、ただ流していたイメージが変わることもあります。その言葉をどのような意味で使ったのかと想像ができるのです。ただ英文を読み下すというのではなくて、背景も含めての想像です。それは何語でも一緒なのではないかと思います。
そして、時間が経つと変化していくことも。
学びでした。

ちょっと長くなりました。
お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

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