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説明が長い真夜中の詩
万国博覧会の前に市場が閉鎖されて
嘆く売り子のバラッド
雨が止んでいる
どうしたらいいかわからない
変わらなければならない
理由はどこにある
雨が止んでいる
ガス燈が眩しすぎる夜
見えないままやり過ごす
光は影を鞭打ち蹴飛ばす
雨がまた降りはじめて
蝙蝠傘でそっぽを向いたのは誰
安らぎの喧騒を追われて
これ以上歩けと言わないでおくれ
雨はまた降りはじめるでしょう
追い立てられて行くあてのない
この身をどうかお助けください
ならば笑いもいたしましょう
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19世紀のイギリスの本を読んでいてふっと思い浮かびました。イギリスならバラッドだなということで、4行4連で書きました。
押韻は英語の詩でも一般的な並べかた、
1連目 abba
2連目 aabb
3連目 abab
4連目 abba
としました。
加えて、
1連目 独白
2連目 語り手
3連目 独白と語り手
4連目 独白の祈り
と視点を少し変えています。
移動の車内でパタパタとキーを叩いたので、まあ思いつきですが、海外の詩にはいろいろ決まりがあって、多くの詩がそれを踏まえているのです。
えーと、きのうはポール・マッカートニーさんの80歳のお誕生日でしたが、
大定番の一曲を。アメリカもイギリスもまだ18日ですね。セーフ。
The Beatles『Yesterday』
Yesterday all my troubles seem so
far away,
Now it looks as though they here to
stay,
Oh, I believe in yesterday.
(歌詞はさわのうろ覚えです)
訳しはしませんが、語尾をyで締めていますね。語尾だけではありません。中盤かな。
I said something wrong.
Now I long for yesterday.
(うろ覚えです)
のwrong と longを掛けて切々とたたみかける部分はメロディとあいまって美しく響いてきます。
もちろん、決まりがなくても美しい詩を書くことはできます。ただ、海外の多くの詩、押韻ではなくとも日本の土井晩翠さんの七五調ーー収斂された言葉の連なりーーのような詩を紐解いてみると、音としての美しさも感じられると思いますし、創作する楽しみも増えるのではないでしょうか。
韻といってもそんなに大げさなものではないのです。
Rain
Sign
Fine
Comin'
Darlin
とか、何気に意味ありげですし😆
ああ、脱線してしまった。
徹夜確定😨
それでは、おやすみなさい。
尾方佐羽
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