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【男性育休】21時間かけて100キロ歩いた経験を子育てに生かす

先日、「行橋~別府100キロウォーク」という26時間以内に100キロを歩く奇特なイベントについての記事を書いた。

イベントの概要や参加するメリット・デメリットについて触れたが、今回は、実際100キロ歩いてみた「体験談」を投稿する。

2年前、21時間かけて「完歩」したあとに書いた感想文に加筆、修正したものだ。 

現在、私は1年間育休を取って子育てをしている。
なので、この体験から得た子育てに生かせそうな学びも記す。

そして最後に、練習内容などの細かい情報を載せる。

100キロウォークに興味がある奇特な方へ、そして子育て中の方へ。

長いので、必要そうな部分だけでも読んでいただけると嬉しいです。


体験談(1,033文字)

まずは、コロナ禍での開催に尽力くださった大会スタッフや関係者の方々に心から感謝したい。
 
今回出場するにあたり、1つの目標を掲げた。
 
「何が何でも絶対完歩(して卒業する)」

前回、93キロでリタイアした雪辱をなんとしても晴らし、100キロとの闘いを終わらせる。

中津(36キロ地点 第1チェックポイント)までは体の状態がとてもよく、目標よりも早く到着したため、まだ序盤ではあったものの、これはいけると強い手応えを感じた。

ところが、中津で夕食をとった後、40キロ辺りから強烈な腹痛に襲われた。歩いてればそのうち治るだろうと、我慢しながら進んでいましたが徐々に悪化。途中、嘔吐をくり返しながら、薬も服用しながらも歩き続けたが、宇佐(第2チェックポイント 61キロ地点)を過ぎるまで腹痛との闘いは続いた。

宇佐を超え、次第に不調は収まり、気持ちはようやく前向きに。しかし、それまで腹の痛みで気づかなかった深夜の峠越えは、周りに人がいない単独行の時間が異常に長く感じた。山間部の寒さも相まって腹痛とは別の辛さを思い知らされた。

60キロ以降3つ続く峠の最後、赤松峠もなんとか登り切り、日出(第3チェックポイント 87キロ地点)についた頃、友人からゴールしたとのLINEをもらった。これにはすごく勇気づけられ、自分ももうすぐゴールする。と返信して、最後の13キロを歩き始めた。

しかし、日出から数キロ進んだところで、またしても腹痛に見舞われれた。吐き気も催し、深夜の苦しみが蘇ってくる。ゴールは目前なのになんでこんな目に。100キロウォーク、容赦なさすぎる・・・
あらためて出場した自分を呪いたくなった。

苦しいお腹を抱えながらも、別府湾岸道路に入った。3年前にリタイアした地点を通過。素直にうれしく、肩の荷がおりた気がした。今回は絶対にゴールしてやる。残りの1キロ1キロを執念で歩いた。

中津から続いた腹痛が壮絶に辛かったので、ゴールの瞬間は泣くかもと思っていた。でも、全くそんなことはなく最後までただ苦しかった。だけど、友人がゴール地点で撮ってくれた写真を見ると、まあまあいい笑顔で写っていた。これで100キロウォークは卒業。達成感とともに、そんな安堵感も表れていたのかもしれない。

最後に、今回出場するにあたり色々と気遣ってくれた職場の同僚や両親にも、ありがとうといいたい。
 
また、長い出張明けで疲れていたにも関わらず、車で送り迎えをしてくれた妻にはあらためて感謝の気持ちでいっぱいだ。

子育てに生かせそうな学び

100キロを歩き切ると、「人生観が変わった」とか「生き方を変えるきっかけになった」とか映える感想を残す方もいるが、自分はそうではなかった。

上述のように、とにかく腹痛の思い出が強すぎて、安堵感と達成感の2つしかなかったような気がする。

ただ、子育てに生かせそうなポイントがある。

① 目標を定めて、それを口に出すこと
② それに向けて準備すること
③ 準備ぐあいを見直しながら、準備を続けること

私は、この3つをすべて実践した。
なので、100キロ歩けたと自負している。

これは、たとえば勉強や仕事でもあてはまることだと思う。
単純そうだが、実行するのはなかなか難しい。

でも、身近にやった人がいれば、自分にもできるかもと思える気がする。
子どもにとって、そんな見本になりたい。

100キロウォークは過酷すぎるので、もう参加するつもりはないが、
趣味のマラソンでも同じことをしてきたし、再現できると思っている。

次はマラソンで、そんな自分の姿を子どもに見てもらいたい。

練習内容

スポーツ経験者とか若い人とか、ぶっつけ本番で100キロ歩き切る猛者も中にはいるが、自分を含め凡人には練習は必要だろう。
前回大会では練習は2回のみ。合計の歩行距離は、50キロ未満だった。
練習不足が原因でリタイアしたと分析している。

なので、今回は2カ月かけて、
10キロ⇛15キロ⇛40キロと距離を延ばしていって、合計で100キロ程度歩いた。

持ち物

とにかく軽量化を意識した。重いと体の負担になる。必要なものは道中で買えはいいという戦略。

具体的には、ヘッドライト、飲みもの、飴などの軽食、ロキソニン、手ぬぐい、ヒートテック、ウインドブレーカーくらい。

バックパックも当然軽いやつ。モンベルの安くて軽いやつにした。

食事内容

コンビニで買って、歩きながら食べる。
おにぎりやあんぱんなど炭水化物が中心。
レッドブルやコーヒーでエネルギー、カフェインを積極的に摂る。

極力止まらないことを意識した。休憩すると体が冷えるし、それまでとリズムが変わって歩きづらくなる。

睡眠時間 

ゼロ。寝ていない。
ただし、体力を回復するには仮眠をとったほうがよい、という方も多いので人それぞれかと。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

おわり (=^・^=)

【もうひとつ参考記事】


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