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Photo by
tsuyoume
再生
何もかも捨てる覚悟はあると言い奥に取り置く空箱は水
再生と書かれた箱の中へ積む重力のない記憶のカケラ
「再生紙でつくられています」に封。「お届け先」は空白のまま
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再生紙を利用してる旨が記載されているダンボールをよく見かけるようになった。
古紙は何色とも言えないどろどろの状態にされて再生される。紙からまた紙になって、それもまた再生されて紙になるんだろうか。
お米みたいに、古紙から古古紙なんて呼ばれたりするんだろうか。
ただ、イモムシが蝶になるような煌びやかな変態は遂げられないのかも。
再生ダンボールって聞くと、再生する能力を持った箱みたいだな。ドラえもんの道具にはあったりするんだろうか。笑
生物も日用品も宅配で届くのが日常になった。
送り主も受け取り主も本人なんてことも取り立てて珍しいことでもなくなった。
送る と 贈る 意味の違いを今更考えてみたりする。
なーんてことを、資源ゴミのダンボールを収集場所に運びながら思ったり。