#941 面談で「ネガティブフィードバック」を伝えるポイント
おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
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今日は木曜日ですので、毎週木曜日恒例のチャンネルを一緒に運営するなつさんの質問コーナーをお届けしたいと思います。
今週のなつさんの質問はこちらです。
ネガティブフィードバックを行う際の伝え方のポイント
【秋には社内面談や1on1の機会を設けている組織も多いと思い、今日はフィードバック上司編をテーマにした質問です。】
時流にあわせて質問を企画してくるあたりがなつさんですよね。
秋で社内面談や1on1の機会が多いと思うので、フィードバック上司編をテーマにした質問を企画してみましたと、そういう頭出しがあります。
【面談の際にポジティブなトピックだけ伝えられるといいですが、ときにはネガティブなフィードバックを行わなければいけない場面もあると思います。
一方的に伝えるという選択肢もありますが、せっかくであればより良くするために何ができるか、一緒に考える機会につなげるため、本人の受け止めや今後に向けた変化の合意につなげるための伝え方のヒントについて、小田木さんが意識されていることを教えてください。】
ということで、一言でテーマを表すとしたら、ネガティブフィードバックを行う際の伝え方のポイントですかね。
想定するシーンは、メンバーや後輩との1on1や面談の中でのフィードバック。
ここで、もっとこうしてほしいとか、こういった点を改良してほしい、そういった「もっと」という観点でのフィードバックを行う際のポイントということでテーマをいただきました。
一緒に考えてみましょう。
ネガティブフィードバックを行う際の伝え方のポイントですけれども、今日は二つの着眼点を出して共有したいなと思います。
例によって小田木所感ですので、私はこう思うよを共有させていただき、皆さんはどんなことをされているかとか、どんなふうな着眼点を置いているか、ぜひシェアもしていただければうれしいなと思います。
ネガティブフィードバックは全然ネガティブではない
まず一つは、ネガティブフィードバックというとらえ方もできますけれども、これは全然ネガティブではないですよね。
なつさんも質問の中で、よりよくするために何ができるかを一緒に考える機会にするための伝え方のポイントを発信してほしいと書いてありますので、本当にこの通りだと思います。
そもそもというところからいくと、1on1とか面談というのは、相手のための時間ですよね。その中でのフィードバックも、すべて相手のためという前提があると思います。
なので、相手が受け取ることができる形でちゃんと伝える必要があるし、相手の手ごたえや成長実感につながるフィードバックができることが大事になるし、相手のさらなる成果の向上だとか、成長につながるための時間を作るというのが、1on1や面談の中でのフィードバックの役割ですよね。
ということは、どんな観点であれ、相手の業績や成果が上がったり、成長につながったり、手ごたえや成長実感が大きくなるフィードバックは、どんな観点でも決してネガティブではないというところが前提にあるかなと思います。
これを伝え手が「ネガティブなことなんだけどさ」みたいな前提で伝えると、中身はともかく、ネガティブなことを言われているというボールが、まんま相手に分かっちゃうんですよね。
なので、私は伝え手がネガティブフィードバックだと思わないということが、結構大事じゃないかなと思います。
それが相手に変化を促したり、改善や改良を促す内容であっても、基本的には、こうしたらもっとよくなる、こうしたらもっと手ごたえが増す、こうしたらもっとチームに貢献できる、こうしたらあなたが仕事を通じて生み出す成果がもっと大きくなる、そして、成長につながる、こういうメッセージって、どこを切り取ってもネガティブではないですよね。
ちょうど、先週の金曜日に「Good&Motto」のフィードバックの視点という放送を共有させていただきましたので、ネガティブフィードバックじゃないとしたら、何なのかというと、もっとポイント。
もっと良くなるポイント、もっと成長できるポイント、もっと成果が大きくなるポイント、もっと貢献できるポイント、そういう意味でのもっとポイントとして共有するというところが大事じゃないかなと思います。
「Good&Motto」の視点は、先週の金曜日放送でお届けしましたので、そこをもうちょっと深掘りしたいという方は、ぜひ先週の金曜日放送を聴いてみてください。
ということで、そもそもネガティブフィードバックは存在しないというスタンスで、私たちも相手に共有するというところが一点。
改善フィードバックは鮮度が命
もう一つ、この観点で私がさらにもっともっと大事だと思うもっとポイントがありまして、それは何かというと、いったんネガティブフィードバックを改善フィードバックと言い方を変えて、言葉を使わせていただきますが、改善フィードバックというのは鮮度が命だと思っております。
鮮度が命とはどういうことかというと、今の改善ポイントを月末とか期末に言われたとしても、言われる側の立場としては、「それ、もっと早く言ってくださいませんか?」これに尽きますよね。
もっとだなと思ったその時に言ってくれれば、相手はその面談までにいくらでも修正するチャンスがあるということですよね。
なので、鮮度が命というのは言い換えると、思ったその時にいち早く伝えていく。
新鮮なうちに相手にシェアする。
これが何よりも欠かせないんじゃないかなと思います。
ピッチピチの鮮魚のうちに相手と共有しよう。こういうことですね。
早く伝えれば伝えるほど何がいいかというと、まず相手の納得感が高いですよね。
これだよ、これこれ。ここさ、もっと良くなるよ。こうしてみようよ。
タイムリーであればあるほど、やっぱり言われたことに対する相手の納得感は全然高いですよね。
そして、言われたその時から、相手は修正する時間を持つことができるんですよ。
ということは、面談のタイミングでは、私たち側としても、修正できたことを評価して、相手に伝えることができますよね。
さらに、一人で修正が難しかったとしても、どうやってもっと良くしていくかを、次の面談までにサポートした上で、一緒に頑張って修正してきたことをお互いにねぎらいあえる。
さらに、早くに修正ができれば、成果もその分が上がりますので、修正しなかった場合に比べて、プラスされた成果を次の面談ではちゃんと評価できて、相手も早く修正にかかってよかったなという手ごたえを実感できる。
面談のタイミングや頻度に関わらず、とにかく鮮度が高いうちに、相手にシェアする。
これが結果的に面談のタイミングでいい面談をして、相手に手ごたえや変化実感を感じて、次はまたもっと頑張ろうと思ってもらえるサイクルを回すのに欠かせない観点だなと思っております。
ということで、面談や1on1でのネガティブフィードバックを伝える際のポイントを、小田木的所感でどう思うかについては、そもそもネガティブフィードバックじゃありません。「Good&Motto」の観点でいいと思います。
というところと、面談で伝えちゃだめ。とにかくタイムリーに、もっとポイントを。改善フィードバックは、鮮度が命。新鮮なうちにシェアしよう。
この二点ということですかね。
1on1や面談で私が大事にしていること
最後にですが、1on1や面談全般で私が大事にしていること何か考えてみたんですけど、一つ目は、まず聴く。
二つ目は、ストーリーで伝える。
三つ目は、「Good&Motto」で伝える。
先週の放送の観点ですよね。この三つだなと思いました。
まず聴く。
一方的に言われたって、やっぱり腹落ちができないので、そもそも相手がどんな景色を見ているのか、その対象期間や出来事の中で、何を感じて、自分的にはどういう手ごたえや課題を持っているのか、ここをちゃんと聴く。
これが、一つ目のまず聴く。
ストーリーで伝えるというのは、良かった点も悪かった点も、そこだけ切り取って言われても、「なんでそこ?」という感じも残るじゃないですか。
なのでストーリーというのは何ストーリーかというと、そもそもチーム全体ではどんな成果を目指して、そのために何が重要で、その中でグッドだったポイントは、チームの成果やチームが大事だと思っている活動にどうつながっているのか?
そして、もっとポイントも、なぜそのもっとポイントを良くすることで、チームの成果や大事な活動にどうインパクトがあるのか?
このつながりをちゃんと伝えるというところが、めちゃくちゃ大事だなと思っています。
プラス「Good&Motto」ですよね。
そんなことを大事にしていますよというコメントを添えて、今日の放送を締めたいと思います。
なつさん、毎週、気の利いた、旬をおさえた質問をありがとうございます。
今日は、面談や1on1でネガティブフィードバックを伝える際のポイントについてお話をさせていただきました。
それでは、次のチャプターでは、先週の一番放送とコメントありがとうございますのコーナーをお届けします。
先週の一番放送は、「やめることを決めるポイント」。業務改善をどう進めるかに関心大!&今週のコメントご紹介
続きはぜひVoicyでお聴きください。
小田木朝子プロフィール
「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール“スクラ”から出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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