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#722 情熱とやる気では「やり切れない」~精神論にサヨナラ~

おはようございます。
仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び、小田木朝子です。
このチャンネルは、変化の時代を学びで楽しくサバイブする、オンラインスクール育休スクラより、仕事、キャリア、両立にちょっと役立つヒントを配信します。

今週も一週間がスタートいたしました。
今週からまた新しいタイトルコールが始まりまして、今週のタイトルコールは、くわっちが考えてくれました。
いいですね、『学びで楽しくサバイブする』生き抜くとか存在し続ける、これを楽しく学ぶことで生き抜いていこうぜ、そんなメッセージを感じました。
くわっち、ありがとうございます。
今週はこちらを使わせていただきます。

#やり切る力

今日の放送は、今週のVoicyさんのハッシュタグ企画にのっとって放送させていただこうと思います。
今週のハッシュタグは、『 #やり切る力
毎回、絶妙ですよね。
今日は『 #やり切る力 』で放送させていただきます。

ちなみに、「やり切る力」というキーワードは、どんな状態をイメージしますかね。
私的には、期限までにやり切るとか、一日一日を精一杯やり切るだとか、自分で決めたことをやり遂げる、こんなイメージがあるなと思います。
この力が、ないよりもあったほうが断然仕事の景色が良くなるだろうな、人生も豊かになるし、自分のことを好きになれるだろうな、そんなふうに私も感じますので、「やり切る力」は大事だし、磨きたいなと思っています。
私も、うまくいくこと・うまくいかないことがありますけれども、例えば、本を書くとか、大学院を修了するとか、育休中に資格を取る、毎年毎年一年の事業計画をやり切る、いろいろやり切ることを試されるというか、自分でもやり切りたいと思う機会があり、かつうまくいったかどうかとは別軸で、自分なりにやり切った・頑張ったと言えたかどうかを、結構大事な物差しにしていろいろ工夫をしているな。
そういう意味では、今もって試行錯誤中だと思いますが、その中で私の考える「やり切る力」に目を向けると、やり切れる可能性が高くなるんじゃないかと思っていることを、今日は放送させていただこうと思います。

「やり切る上で大事なこと」の考え方が激変した

やり切る上で大事な事が、私の中でここ10年ぐらいで考え方が激変したなと思います。
この10年に何があったかというと、例えば、出産とかその後の両立、そして新規事業の芽を育てるというミッションを引き受けながら、マネジメントも実践してきたな。
マネージメントを平たく言うと、「あなたがやり切ってください」ではなくて、「チームでやり切って成果を出せるようによろしくお願いします」こういうテーマなんですよね。
なので、自分がどうのというよりも、ひと工夫が必要なテーマがマネジメントだなと思っています。

そんな要件が諸々と絡み合ってくるこの10年の中で、「やり切る力」に対する考え方がどんなふうに変わったかというと、まずビフォーの方ですね。
変わる前の私にとっての「やり切る力」というのは、最後は情熱とやる気、もっと言うと、気合と根性。
言い方を変えると、自分自身の精神力次第だなと、ぶっちゃけ変わる前の私は思っていました。
やり切れるかどうかは、最後はどのぐらいそれをやりたいか?やりたいという気持ちに対して、どれぐらい気合と根性を発揮できるか?そこなんじゃないの?と、ぶっちゃけ思っていた。
これも、もちろんすごく大事ですよね。
精神力はすごく大事だと思います。

ただ、この10年で変わった結果、どうなったかというと、いやいや、ちょっとそれだけじゃないなと。
やり切る力、やり切きれるかどうかというのは、実は気合いや根性といった精神的な何かももちろん大事だけれども、プラス技術の話だよなと思うようになりました。
気合いがあるかとか、根性が発揮できるかどうかとは別軸で、上手にやり切るためのやり方を知っているかどうか?
ここに実は、重要な解があるという考え方にシフトしたのが、ここ10年。

そんなわけで今の私は、気合い・根性と言っていた10年前とは、手のひらを返したように、やり切れるかどうかは、技術論だな。
やり切れる仕組みをきちんと設計して、環境構築ができるかどうかというのが、やり切れるかどうかにものすごく影響するなと考えるに至りました。

では、やり切れる仕組みとは何かというと、一つは、実現可能なやり方の選択
もう一つは、やり切るためのサポートシステムを組めるかどうか
この二点が仕組みだなと考えております。
「気合い・根性」と言っていた頃と随分変わったのねと思うかもしれないですが、やり切れる仕組みを設計できるかどうか、それを分解すると、実現可能なやり方をチョイスできるかどうかと、あともう一つは、やり続けるためのサポートシステムを構築できるかどうか、この二点です。

やり切る仕組みを構築しよう

では、具体的にどういうことかですが、例えば、資格を取りたいとか、新しい〇〇について知識をつけたい、こういった目標ができたときに、「よし!一日一時間、集中して勉強するぞ」という目標を立てたとするじゃないですか。
もちろんそれができる人もいるし、一方で、そうは言っても今の毎日だけで忙しすぎちゃって、なかなか今の生活の中で毎日一時間集中して勉強する時間を作るのが難しい人も多いと思うんですよね。
そうなった時に「実現可能なやり方のチョイス」というのは、例えば、今の生活の中で一時間まとまった時間を確保するのは難しいなと思った時に、「じゃあ、朝夕の30分ずつに分けてやることとしよう」とか、今、やっていることを何か減らさないと、この時間は確保できないなという場合は、「平日は掃除しなくてもオッケーということにしよう」とか、そもそも机に向かう時間がないという場合は、「耳で聞いていいとしよう」といって、「”ながら聞き”で勉強する手段を取ろう」とか、いろいろあると思うんですよね。
これが、実現可能なやり方のチョイス。
「毎日一時間集中して勉強するぞ」という、曖昧かつ「本当にできるの?」というサイズ感の目標を、実現可能なやり方のチョイスに具体化して置き換えていくイメージになるかなと思います。

では、サポートシステムはというと、例えば、その時間を確保できるように夕方はパートナーに協力してもらって、パートナーが××と〇〇を担っている間に勉強時間を確保しようとか、あとはチームのみんなに「私は今日から一時間勉強時間を確保するので、朝のこの時間と夕方何時以降については、勉強にシフトしますので、ご協力と応援をよろしくお願いします」と言って、仲間の理解を得るとか。この辺がサポートシステムですよね。
また例えば、来週末までに企画書をあげなきゃいけない。そもそも前提の整理から始めてアウトプットもある程度時間をかけないと終わらないなというお題があったとして、一方で、やらなきゃいけないこととしての認知ができているけれども、そのための時間が確保できていないとか、忙しくてまとまった時間が取れないという中で、「来週までに企画書」というタスクだけ頭の中にあるのは、実現可能なやり方もサポートシステムもない状態ですよね。
例えば、そもそも着手前に仲間と壁打ちして、ある程度企画の格子を頭に描けるような状態にしようとか、あと、今週は3割まで進めて、いったんその時点で上司からフィードバックをもらって、残りは最少の時間で精度を上げられるように、先に時間を確保しておこうとか、あと、今週中に3割進めるために、今日と明日の30分ずつは前提を整理して、アウトラインを考える時間をとろうとか。
これも実現可能なやり方のチョイスであり、周りの力を借りて進めるためのサポートシステムの設計であり。
こんな感じのイメージかなと思っています。


精神論にサヨナラ

こうやって考えていくと、いかに何かをやり遂げるのが、気合いと根性ももちろん大事だけれども、「それだけじゃない」というところが、結構ありありと分かりますよね。
でも私たちはつい、過去の私も含めてですが、目標を立てたら、あとは気合いと根性と自分でどのぐらいやり切れるかということを前提に進めちゃう。
だから途中で続かなくなっちゃったり、物理的に行き詰まる状態になるのかなと思っています。
過去の数々の私の失敗も含めて。
でも、目標を立てて、あとはやるだけという状態ではなくて、目標に対して実現可能なやり方、自分にとって妥当で継続可能なやり方をきちんと選択するというステップと、あと、自分一人だけでやり遂げるのが難しいということをむしろオープンに受け入れて、いかに周囲の協力や連携の上で達成できるようなサポートシステムを構築していくか、これがすごい大事な観点だなと、今は思うようになっています。

特にサポートシステムに関しては、こういった発想があることで、たぶん周囲を頼るだけではなくて、一人でやる以上の手ごたえや成果を実現することも、それによって可能になるのかなと思っています。

こうしたプロセス設計だとか、環境構築力こそが、真の「やり切る力」じゃないかなと思うに至った今日この頃。
そんな話をさせていただきました。

「サポートシステム」の過去放送

おまけチャプターです。
今日の放送もお聴きいただき、ありがとうございます。
今回の「一人で頑張らないことで、一人でやる以上の手ごたえを得る」という考え方は、私の書籍、『仕事は自分ひとりでやらない』の中でも発信をさせていただいておりますので、そういった考え方に大賛同という方は、よかったら書籍も手に取ってみてください。

そして、今日の放送に出てきた「サポートシステム」という考え方ですが、実は『#602 弱みを弱みにしない「サポートシステム」』という過去放送もさせていただいてまして、サブタイトルが、「1人では難しいことも可能にしてくれる最強システム」です。
放送にリンクを貼っておきますので、もしこの延長線上で「サポートシステム」という観点でも聴いてみようかなという方は、お聴きいただければと思います。

ということで、今日は『やり切る力』にのっとって、話をさせていただきました。
「気合いと根性と情熱とやる気」みたいな感じで言っていた私が、手のひらを返したような変わりようでございます。

最後までお聴きいただき、ありがとうございます。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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