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ビーアウトオブデンジャー

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「バチッ。」外から人が死ぬ音がする。家の真裏には自殺志願者を轢くための車両、スーサイドラインが走る。母と二人で暮らしている。
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#小説

ビーアウトオブデンジャー 最終話

この街はどこにでもある普通の街です。近づき目を凝らせば、他と違った部分も見受けられますが…

「ビーアウトオブデンジャー」第十一話

人を殴ったのは生まれて初めてのことでした。今は物凄く興奮していますが、明日にはきっと後悔…

「ビーアウトオブデンジャー」第十話

私は夢を見ます。私は二階の自室でベッドに腰掛けて、窓の外を見つめています。電線に止まった…

「ビーアウトオブデンジャー」第九話

昼の十二時頃目が覚めました。リビングで寝てしまうなんて何年振りでしょうか。学生の頃はよく…

「ビーアウトオブデンジャー」第八話

家に帰ると十四時。玄関に母の靴がありました。この靴は私が社会人一年目の時、初任給で買って…

「ビーアウトオブデンジャー」第七話

目が覚めると朝の八時でした。早起きをすると得をした気分になります。意気揚々とリビングへと…

「ビーアウトオブデンジャー」第六話

家に着いたのは朝方の五時です。玄関を開けた途端、家の奥からオレンジ色の匂いが漂ってきました。「トントントン」と規則的な音が遠くから聞こえてきます。私は急いで靴を脱ぎ、揃え、リビングへと向かいました。 「蛍光灯の色、変えたんだね。」 「そう。だって、この色ずっと嫌だって言ってたでしょ?」 「うん。こんな時間から料理?」 「作ろうと思って。」 台所に立つ母の背中が小さく丸く見えました。「トントントン」と子気味良い音がリビングに響き渡ります。  「こんな時間まで何をしてたの?」  

「ビーアウトオブデンジャー」第五話

   目を覚ますと、昼を過ぎていました。窓の方に目をやると、電線に止まっている一匹の鳩が…

「ビーアウトオブデンジャー」第三話

 朝の七時に目が覚めました。母が家を出るのを待ってから、風呂に入り、歯を磨き、ジャージか…

「ビーアウトオブデンジャー」第二話

私は基本的には一日中自分の部屋にいます。テレビを見たり、充電したり、横になったり、仰向け…

「ビーアウトオブデンジャー」第一話

朝の三時に 「バチッ。」「バチッ。」という音が聞こえるようになったのは、数年前のことです…