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WE Run | Write, Eat, Run

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私たちが(そして誰かが)走り続けるためのリレーマガジン
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2020年12月の記事一覧

小山で『遊園地』を走る “ 旅先で『日常』を走る 〜episode28〜 栃木編 ”

前回のあらすじ〜 青島で『洗濯板』を走る 〜 “ 宮崎という土地は観光資源に恵まれ、農産物や水産物も豊富にも関わらず、今ひとつ影が薄い。ひとえに交通アクセスが悪いからなのであろう。九州新幹線の新ルートは長崎に延伸するのではなく、こちら側に伸ばすべきではないか? と思った。” 小山で『遊園地』を走る 「そうだ、小山に行こう。」 ふと思いついたのは、去年の12月半ばのこと。 転職して1ヶ月が無事に過ぎ、心理的にも時間的にもようやく余裕が出始めてきた頃のことだった。 --

オンラインに寄り道

 突発!待ち合わせラン(オンラインもあるよ!)zoom目線  某日、某待ち合わせ場所に走って集まるイベント『突発!待ち合わせラン(オンラインもあるよ!)』にオンラインで参加した。  ランニング中に設定されていた時間になり、設定されているオンラインミーティングアプリ「zoom」に接続し、現地のオフライン組のリアルに集まってくる様子を映している画面や、他の地域から参加しているメンバーの画面を覗く。もちろんこちらの画面も見せている状態でだ。  このzoomを使ったオンライン・ラン

走ることは、生活の一部でしかない

  走ることは好きだ。   でも、1番好きかと聞かれると、そうではない。たぶん4番目くらい。   それなのに、走る私の身体は、走ることが1番好きな人達が作ったものに拘束されていた。   秋頃、腕時計をスポーツウォッチブランドのものからApple Watchに切り替えたことがきっかけとなり、このちょっとした息苦しさに気がついた。 ■ 腕時計なのだから、走ることに力を使い切らないで欲しい   4年前、Apple Watchを初めて購入した時は、うまく定着しなかった。  

手を伸ばして、走り出す

「ここのリュスティックがまた美味いんですよ…」SNSのタイムラインに流れてきた美味しそうなパンの写真をなにげなく見たら、私が住んでいる市内にあるパン屋だと書かれていた。そういえば彼は隣の市に住んでいるんだっけ。地図アプリを開いてお店の場所を調べると、自宅からそこまでは約2kmだった。歩くにはちょっと遠いかなあ。走って行こうか…? 久しぶりに「走る」ということが頭に浮かんだ瞬間だった。 ランニングを始めてみようかな、そう思ったのは2年前、私が参加しているオンラインサロンに突如

2020年を走り、私の暮らしは賑やかになった

玄関でお気に入りのシューズが私を呼んでいる。 待ちに待った週末、だらだらと遅くまで布団に入ってなんかいられない。 私は家族の朝ごはんを用意すると、急いで玄関へ向かう。 お待たせ! 私を待ちわびていた大好きなランニングシューズを履いて、週末の朝を走り出す。 今年買ったこのランニングシューズは、とにかく履き心地が良い。足にピッタリとフィットしているのに指先が適度に動く。踵のホールド感も抜群だ。分厚いソールは雲の上を歩いているような感覚で軽く走らせてくれる。 今朝も跳ねるように走

「走って欲しい」と願うこと,「前向きな承認の環」のこと.

寒い. 冬である. ランニング習慣化アプリSTRAVAに表示される,当ランニングクラブ員の投稿が少ない. 正確には,寒さに強い人たち(ランニング求道勢)のランニング記録ばかり投稿され,ランニングエンジョイ勢の投稿が少ない. 「走って欲しい」と願わずに,居られない. 「他人」にである. それは,少し気恥ずかしい言葉だが,おそらく「仲間」と呼称すべき関係なのかもしれない. ランニングを始めたのは最近...9月くらいから. その前から5年くらい,筋トレをしていた.他の人もや

走るひとでも、Always バンダ!

*バンダとは、簡単に言えばBAND=締め付け。 *バンダの目的は「エネルギーを外へ放出しないように閉じ込め、身体の内側で循環させる、所定の方向へ導く」こと。 *3つの場所「喉、腹部、会陰部(肛門)」の引き締めにより、エネルギーをコントロールするテクニック。 *腹部の締め付け、引き締めることをウディヤナバンダと言う。 *バンダを意識すると軸が安定すると同時に、身体のエネルギーをコントロールできる。 *Always Bandh(バンダ)!、ヨガ友さんとのLINEグループ名になって

よるあるく(梟の帰還)

夜歩くようになってから気がついたことがある。 梟が帰ってきている。 我が家の裏山は持ち主が「わたしの目の黒いうちは」と言う発言の1年後には売られていた。 木を電動機で切っていく音が聞こえて来た時は遂にと思ったものだ。「ああ山なくなるんだ」息子が1番ガッカリしていた。生まれた時からある山、喪失感は彼らの方があるのかもしれない。 人様の持ち山。いくら願ったとて売る売らないは当方の預かり知らぬところだ。 裏山は梟が巣を作っていた。 代々住んでいるのだろう。 都会の人には信じられな

青島で『洗濯板』を走る ” 旅先で『日常』を走る ~episode27~ 宮崎編 ”

前回のあらすじ鹿児島で『海上』を走る ~ 走ってみて気づいたのは、鹿児島が接している海についてのことだ。太平洋でも日本海でもなく、東シナ海に接している。海の先は奄美諸島。奄美も鹿児島の一部である。” 青島で『洗濯板 』を走る 前回の記事にある通り、鹿児島を走った私は、鹿児島中央から特急列車に乗り宮崎県に向かっていた。宮崎空港から出発する夕方の飛行機で、成田空港に戻るためである。直接空港に向かうとすると、チェックインの締め切りまで2~3時間の余裕がある。せっかくなので、途

鹿児島で『海上』を走る " 旅先で『日常』を走る ~episode26~ 鹿児島編 "

前回のあらすじ~ 昇仙峡で『紅葉』を走る ~ " ただ走るだけではなく、景色を楽しむために足を止めたり、寄り道したり立ち止まったり。いつでも走れる準備を整えた上で、いろいろな楽しみ方ができる。走る以外の選択肢を持って気の向くままに進むのも、楽しいものである。” 鹿児島で『海の道』を走る 20代半ばの頃、転勤で熊本に住んでいたことがある。熊本は大好きな場所になり、事あるごとに理由をつけては足を運んでいる。 それからほどなくして、福岡にも住んでいたことがある。福岡も大好きな

眼球と籠球を天秤にかけて

実は私の顔面はグチャグチャだ。 眼窩底は陥没し、鼻孔はよじれて、上唇は通貫した穴がある。 すべて原因は15年間続けているバスケットボール 人生すべて自分次第  酸いも甘いも納得して生きてる?今日の「好きなことで生きる」ブームに違和感を覚えている。 フィルターバブルによって耳なじみのよいサジェスト・インの現代は、自身に都合の悪いものはなるべくシャットアウトされて人は易きに流れる。 そりゃ苦労しないに越したことはないが、今回私が問いたいのは「物事のメリットデメリットを踏ま