「敦煌」 (映画 1988 日中合作)
上映当時はさほど興味ももたず、遺跡が何かの話なのねと、その程度の認識だった。
今回西田敏行さんを偲んで、テレビでやっていたのを録画して視聴。
西田敏行、めっちゃカッコいいやん!
私にとっての西田さんは「池中玄太80キロ」が最も印象深く、次いで「おんな太閤記」。近年は蛭間院長。なので、こんな戦国武将みたいな役をやってたなんてビックリ。しかも、それが凄く合っているのだ。
武勇に優れ、情けに厚く、ここまではいつもの西田さん。しかしこの朱王礼役、登場シーンの剣をを奮う姿も、馬を駈る姿も、そしてアップになっても男くさくてとってもカッコいい!いやこんな西田さん見たことないよ。
どうしてもコミカルなイメージが強くて「宴会でお腹出して踊ってる小太りなおじさん」、そんな目で見ていた事を悔やみます。この役は自他共に認めるカッコ良さNo.1ではないでしょうか。
40年近く昔の映画なので、西田さん以外にも鬼籍に入られた方がいて。美しいヒロインのツルピア役・中川安奈さんもその一人。これは少し前にたまたま知ったのだが、若くしての病死は悲しい。劇中でも本当に光輝くような美しさで、皆を虜にしてしまうのに納得。
当時28歳の佐藤浩一、これまた初々しくてイケメン。皆から愛される熱血な主人公がハマってました。
渡瀬恒彦はイヤ〜な敵役。ムカつく、以上。
そんな豪華なキャストに負けないのが、スケールの大きい戦闘シーン。当時はドローンも無いし。特撮も今ほど使ってないから、馬も乗り手も本物だと思う。合戦シーンはだだっ広い砂漠だからなのか、「ラストサムライ」よりずっと緊張感があった。
砂漠過ぎて「VIVANT」を思い出しちゃったよ。
そんなこんなで、シルクロードや莫高窟にも興味を持たせてくれるこの映画。
スクリーンで見ればもっと良かったかもだが、★4.5あげます!
◎余談
十字軍の遠征とか島原の乱とか聞くと、キリスト教信者って熱いなと思ってたけど、命懸けで経典を守った仏教徒も負けてませんね。
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