こまめな歯ブラシ交換こそ、未来への「投歯」
歯科業務で
歯磨き指導をしていると
歯ブラシを何ヶ月も交換していない
という患者さんが
少なくありません。
「高価なものを買ったから
捨てるのがもったいなくて」とか
「いつもお母さんが替えてくれるから
どこに歯ブラシがあるか知らない」とか。
歯科医院に持参していただいた
歯ブラシを拝見すると
バッサーー!っと勢いよく
開ききった毛先…。
これじゃあ
磨いてるつもりでも
歯面にちゃんと当たってないよぉ…。
「毎日磨いてるんですけどねぇ」
と言いながら
虫歯があったり
歯肉炎になっている方。
歯ブラシの交換は
いつされていますか?
私が考える
理想の交換時期は
1ヶ月くらいだと思います。
ただし、
矯正治療中の方は
歯面に複雑な器具が付いていて
歯ブラシの毛先は
まだ器具が付いていない頃より
確実に広がりやすいです。
また、
お子様の場合
磨いているつもりでも
カミカミしていたりしませんか?
1ヶ月経たずとも
広がりやすいです。
歯ブラシの価格は120円~200円程度。
こまめに交換して
「質の良い、状態の良いもの」を使い
効率よく汚れを取り除くことで
「歯磨きしてるのに
虫歯になっちゃった」
を防ぐことができます。
歯は、身体の中で1番硬い素材。
それを溶かしてしまう虫歯は
本当に怖いです。
詰め物をして治しても
所詮、天然の歯の強さには敵いません。
いずれ、詰め物は欠けたり壊れます。
自分の天然の歯で食事を噛めることが
一番幸せなこと。
そして健康でいられることに
つながります。
わが家の子どもたちには
小さい頃から
耳にたこができるくらい
歯磨きの大切さを
言い続けてきましたが、
生活していく中で
歯磨きが当たり前のことで
歯ブラシも
高価なものでなくていいから
適切な毛先の硬さや
丁度いいヘッドの大きさのものを選び、
そしてこまめに交換して
「状態のいい物」を使うことが
当たり前になってほしいです。
それが
未来の健康的な口腔内につながる
「投歯」だと、私は思います。
以上
歯科衛生士の母でした。