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「明日、私は誰かのカノジョ」をのひなお
漫画の紹介。
既刊続刊、今は9巻まで出てるのかな?
これが女の子のリアルって言われたらおじさん困っちゃうよ。
普通の生活している人たちだっているよね?いるよね?
女子大生大丈夫ですかーーーー?
話の軸としては、最初のお話に出てくる雪という女の子が中心。
彼女はレンタル彼女のバイトをしている。
そもそもレンタル彼女なんてあるんだね!!びっくりした。
そんな雪は、からだの半分がなんらかの理由(まだ明かされていない)によって大きな痣に覆われている。
化粧でそれを隠しながら生活している。
そんな彼女の周りをとりまく女性たちの様々な事情が描かれる、群像劇になっているのだ。
この様々な事情が、ふと昼にテレビをつけた時に見たワイドショーで特集されているような下世話な世界。
その世界に足を踏み入れてしまうという内容なのだ。
主人公の雪も痣によって人生が大きく捻じ曲げられた人だし、まだ明らかになっていない事情もあるようで気になるのだが、他にも気になる人たちがたくさん出てくる。
雪の友人は、体のつながりによってしか埋められない心の隙間と金銭の授受に魅力を感じてしまう”パパ活”女子だったり、醜い自分の顔から逃れるために美容整形手術を繰り返す女性や、ホストにはまって風俗で働くことになる女性など、様々な事情が描かれる。
まったくの偏見かもしれないが、女性が堕ちるパターンのなんと多様なことか。
男のレールの踏みはずし方を上げてみると。
・中高生の時にぐれる・・・大体大人になるまでに更生する、まれにヤクザへジョブチェンジ、こっちは構成員
・ギャンブルにはまる・・・借金までしたらウシジマくん行きだが、大体生活が苦しいレベルでおさまる
・風俗に行く・・・男だとそこまでマイナスとされてない気がする。
・不倫や若い女にいれこむ・・・これは家庭崩壊の危機があるね。
ぐらいかな?
破滅より最近一番問題なのは、誰とも関係をもたずにずっと一人でいるってことなんじゃないかと。
でも本作を読むと女性の破滅の仕方が本当に複数あるのだとわかる。
やはり男は単純、女は複雑っていうのはマイナス面でも適用されるのかと。
女性は女性として存在しているだけで、単純な暴力だけでなくからめとってくるような誘惑など、自身を害する存在に囲まれているんだろうな。
怖い。
あ~中島みゆきの歌にもあったな、「わたし男に生まれればよかった、そうすれば男のいいなりにされなくてよかった」って。
英米の小説で、失踪者ものがあるのだが、大体若い女性だもんね。
「失踪当時の服装は」とか「ウッドストック行き最終バス」とかもそうだった気がする。
ただ破滅はエンターテイメントとしては面白い。
わずか1週間で全巻購入してしまうという無駄使いをしてしまったのだよ。
面白すぎて。
ちなみにきっかけは、VTuberの杏戸ゆげちゃんが雑談配信で紹介していたから。