『 残り全部バケーション/伊坂幸太郎(著) 』
この1年ほど、近所の本屋さんでいつも目立つ場所に置いてある小説が気になっていた。「本屋さんがオススメ!」「感動!!!」「ラストが!」といった言葉が書かれている帯やポップに、見事にやられている。
今週、実家へ帰るときに読む本が欲しく、てついに買ってみた。
その日に読み終える。結果は、時間とお金を返してくれと思う内容だった。実家の隣はブックオフ。翌日、早々に手放した。買取価格20円。
いい本が読みたい!!!と思って、まだ読んでいない伊坂幸太郎作品をブックオフでまとめて買ってきた。
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不満な小説を新品で買い、大好きな作家の作品は中古。そっか、これだと出版社(作者)の利益になるのは前者なのか…。
自分の行動が、なんだかとても理不尽に思える。
(それについては今後、考えていこう)
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伊坂さんの小説は、セリフも展開も大好き。
『 残り全部バケーション 』を読み終える。
●過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら危ないじゃないですか。事故りますよ。進行方向をしっかり、見て運転しないと。
来た道なんて、時々確認するくらいがちょどいいですよ
●人を騙すには、真実とか事実じゃなくて、真実っぽさなんですよ
今は、『 死神の浮力 』を読んでいる途中。『 死神の精度 』の続編。
「大丈夫か。泣いていると、運転がおろそかになるぞ」
「泣いていると前が見えないだろ。一回、停車したほうがいいんじゃないか?それで涙が止まるのを待ってから、もう一度走り出せばいい」
「もし、ずっと涙が止まらなかったらどうすればいいんですか」
「なるほど、雨と同じだな。止むのを待っていても、ずっと降っている。
晴れを待っていたら、どこへも行けない」
続きが気になって仕方がない。という状態は、とても幸せ。
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読んでくれて、ありがとう。
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