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少子化が進むこの日本で、小中高生自殺者数が過去最多の理由~なぜ子どもたちが死んでいくのか分からないという方へ~

こんにちは、おあです🤗
小学生の3人の子どもたちは、ホームエデュケーションを選択しています✨
今の学校教育に疑問を持っている方や、今の学校には合わないけれど、代わりとなる教育がなくて困っている方と一緒に、これからの学びの在り方について考えるnoteです📒

今回は、「少子化が進むこの日本で、小中高生自殺者数が過去最多の理由~なぜ子どもたちが死んでいくのか分からないという方へ~」というテーマで書いていきます🖋




先日、厚生労働省から、「2024年の小中高生の自殺者数が過去最多の527人に上った」ことが発表されました😥



子どもの自殺については、以前にも放送で話しているのですが👇


今回は、この2022年の時の最多記録を、さらに上回る自殺者数になったわけです😨


当時は❝コロナのせい❞と言われていましたが、違います‼️



なぜなら、G7で10代の死因第1位が❝自殺❞なのは日本だけでして😣
しかも、その半数は「原因不明」の自殺なんです💦


子どもの自殺の原因については、さまざまな専門家が分析しています📝
原因として挙げられているのが、

①競争教育、受験戦争、学歴社会のストレス。
②学校でのいじめ、友人関係のトラブル。最近は特に❝SNS❞上の悩み。
③孤立感。将来への不安。希望の持てない社会。
「大人になっても幸せになれないのではないか」といった絶望感。
⑤社会の閉塞感。失敗を許されない風潮。❝普通❞であることが求められる雰囲気。そんな❝文化❞が子どもたちを追い詰めているのではないか。
⑤核差社会、貧困問題。


・・・どれもその通りだと思います。
おそらくは、全てが絡まり合って起きている結果なのだと思います。


❝社会の歪み❞は、その社会の❝1番弱い人❞のところに全部、皺寄せがいくものです。いつの時代も。

その社会で1番声の小さい、声を上げられない。
声を上げても❝聴いてもらえない❞存在・・・。
それが日本の「子どもたち」です。
そんな子どもたちが、自ら❝無言の死❞を遂げている状況なのです😔



・・・言いたくても言えないからですよね。
・・・言ったとしても、聴いてもらえないからですよね😨



子どもたちの自殺は、
言いたくても言えなかった、
言っても聴いてもらえなかった子どもたちの、
最後にして最悪の
❝自己主張❞❝自己表現❞❝復讐❞
文字通り❝命を懸けたNO❞
❝身体を張った抵抗❞
ではないでしょうか??


・・・皆さん、何とも思わないですか?😣
子どもたちが、何を言おうとして、何が言いたくて、死を選んだのか
命を遂げてまで、訴えたかったこと・・・。


・・・分かりませんか?
聴こえませんか・・・??

声なき声




もし、❝全く心当たりがない❞とか、❝全く何も聴こえない❞とか、❝何が起きているのかさっぱり見当つかない❞という方がいらっしゃいましたら、ミヒャエル・エンデの「モモ」を今すぐ、読んでください👇


この「モモ」という児童文学。
1973年出版なので、かれこれ52年も前に書かれた本になります📖

半世紀以上前に、既に、ミヒャエル・エンデはこの世界で起きることを見通していたのです😨



以前こちらのnoteでもご紹介した内田良子先生👇


この内田先生も、50年前からこの異変に気づかれて、さんざん警鐘を鳴らしていらっしゃいました。



・・・しかし、私たちはそれらの警告を無視し続けて、結果、今こうして子どもたちが死んでいっているわけなのです。




「多様な教育を推進するためのネットワーク」代表で、30年以上不登校の子どもたちに関わってこられた古山明男先生をご存じでしょうか?
2月1日にかもがわ出版から、「学校に合わない子どもと親が元気になる77の知恵」という書籍が出版されました👇


先日、その出版記念講演会?みたいなのに参加してきたのですが☘️

この古山明男先生も、子どもたちを守るために30年以上ずっと訴え続けてこられた方でした🙌

・・・そんな古山先生のお話を聴いて、私、やっと分かったんですよ💡
全部、繋がったんです✨



長女が、「学校が息苦しい」と言ったこと。
次女が、「授業がつまらない」と言っていたこと。
末っ子を、学校に連れて行こうとしたら、全力で抵抗して泣いたこと・・・。


9月のまだ暑い日。
フリースクールの子ども達と、川で思いっきり遊んでいた日。
あの日は、信じられないぐらい空が真っ青で、雲1つなくて。
川は美しくて、水は冷たくて、最高に気持ち良くて・・・。
子どもたちはキャーキャーキャーキャー言って、ただただ嬉しそうに、活き活きと川遊びしていたんです😊

・・・ふと周りを見渡すと、私たち以外、誰もいません。
冷たく美しいその川にいるのは、私たちだけ。


こんなに気持ちのいい、絶好の❝川遊び日和❞☀️
なのに、他の子どもたちはみ~んな、あの白い建物・・・コンクリートで囲まれた「学校」という箱・・・の中の、狭い教室に閉じ込められて、教科書を開いて、机に向かって❝勉強❞をしている・・・。

教室



・・・あの時、私は強烈な❝違和感❞に襲われたんです。
やっぱりこの社会、おかしくない?って。
何か根本的に間違ってるんじゃない?って。




・・・もう1つ。
先日、不登校のお子さんとその保護者さんが、私たちのフリースクールに遊びに来てくれました☘️
私たちのフリースクールは、同じような立場の保護者4人で始めておりまして👇


❝国道(=学校教育)❞を歩かされるのは嫌だと。
この国道は「つまらない」と。
子どもたちがそう訴えるものですから💦
私たちは、子どもたちと一緒に国道を降りようと覚悟を決めて、小さくてもいいから、自分たちが歩きたい❝小道(=フリースクール)❞を、自分たちで作っていこうと始めたわけなんですよね✨

※その経緯についてはこちらをお読みください👇



あくまでも、❝自分たちのための小道(=フリースクール)❞だったんです。
でも、そんな自分たちで作った、こんな小さな小道に気付いてくれて、しかも私たちのいるところまで降りてきてくれて、私たちが作った小道を楽しんでくれる親子さんが現れたんです🤗




その子は学校生活で傷ついていました😣
親御さんも、そんなお子さんをどうしてあげたらいいか分からず、辛かったと思います😔
でも、その子はその日1日、私たちと一緒に楽しそうに遊んで、嬉しそうに帰っていったんですよね✨

後日、その親御さんがこう仰ってくれたんです。



「ありがとうございました」
「あんなに楽しそうで元気な息子を見たのは、いつぶりだったでしょうか」
「嬉しくて涙が出ました」
と・・・。



こういう1つずつがパズルのピースのように組み合わさって、私もようやく何が起きているのか理解したのです。

・・・この国で、子どもたちが死んでいく理由。



それは、❝子どもたちの時間を全部、大人たちが奪ってしまった❞から。


ミヒャエル・エンデの「モモ」。
「モモ」には❝時間は人生そのもの❞だと書かれています。

❝時間の花❞🌷
・・・それは、全ての人に与えられる「生きた時間の象徴」でした💐

時間の花


私たち1人1人が持つ❝時間❞は、❝花❞として心の奥深くに咲いているもので、私たちが過ごす時間が、豊かで充実しているとき、心の奥にある❝時間の花❞は美しく咲き誇ります💐
しかし、❝自分の時間❞を大切にしなかったり、他人に奪われたりすると、その花は枯れてしまいます。


この国で、自ら死んでいく子どもたちというのは、つまり、❝自分の時間を大切にしてもらえなかった❞子どもたち。

この社会に、❝自分が生きる時間を奪われてしまった❞子どもたち・・・。



1人1人の心に咲いている❝時間の花❞・・・それは命そのものなのですが・・・その❝心に咲く時間の花❞が枯れてしまったということなのです😣

枯れてしまった時間の花




以前こちらのnoteでもご紹介したことのある小林美希さん👇


この「ルポ学校がつまらない~公立小学校の崩壊~」という書籍の最後にも、こう書かれていました。

「子どもたちに必要なのは、今を生きること」だと。



また、かれこれ50年も子どもの権利に関わる活動をされてきた森田明美さん👇


この森田さんも、「子どもの権利を求めることは、子どもたちが❝今を生きるための権利❞を求めること」だとおっしゃっていました。


子どもは、この社会の❝資源❞なんかではありません。
❝未来の労働力❞でも、❝未来の納税者❞でもありません。

子どもは、ただただ、❝今、この瞬間を幸せに生きる権利❞を持った存在です✨
子どもは、❝将来社会の役に立つ大人❞にするために「教育される」存在ではありません。
ましてや、「教育」という名の下に❝将来のために今を我慢しなければいけない❞などと、大人達から❝自分の時間❞を取り上げられる筋合いなんてないのです。



今でも忘れられない言葉があります。
今、一緒にフリースクールをやっている保護者さんのお子さんの話なのですが。


・・・確か、当時はまだ学校に頑張って通っていた頃だったと思います。

学校から帰宅して、宿題をやっている時か何か?にボソッと、こう呟いたそうなんです。


「いったいいつになったら、僕には自分のやりたいことができる時が来るの?」と・・・。



彼は、何か❝物を作る❞のが大好きなお子さんです。
朝から学校に行って、勉強させられて、家に帰ってきて、宿題やって・・・。
ようやく自分が好きなこと、やりたいことがやれる時間が来たと。
でも、その時にはもう夕方の4時とかなわけですよ😱

きっと彼は、自分の時間なのに、自分の人生なのに、何か❝奪われている❞と感づいていたのです。
❝自分を生きる時間❞を学校に消費させられる生活に、疑問を感じていたのです。

・・・だって、日中の大半の時間を学校生活に取り上げられて、宿題こなして、全部終わって、夕方4時になって初めて「じゃあ今からなら好きなことしてもいいよ」なんて・・・💦そんな僅かな残り時間、1日の❝おまけ❞に過ぎないじゃないですか😨

おまけ付きお菓子



フリースクールを始めて、私が1番驚いたのは、「子どもってこんなに遊びたがっていたんだ」ということでした😮
ほんとに、1日中遊んでいるんです😅
・・・そんなにも飢えていたのかと。
自分たちの❝自由な時間❞に。
❝自由な世界❞に✨



子どもたちは、大人に「教育」なんて求めていません。
ただただ、この世界の不思議さ、豊かさを一緒に味わってくれる大人、
❝今、この瞬間❞を一緒に楽しんでくれる大人に、傍にいてほしいだけ。
一緒にたくさん💖遊んでくれる大人との時間を求めているだけ・・・。

豊かな時間


なのに、大人たちは一緒に遊ぶどころか、
「遊んでばかりいないで勉強しろ!」
「勉強しないと、将来大変なことになるぞ!」
「そんなに遊んでばかりじゃまともな大人になれるわけないだろ!」

なんて❝将来への不安❞を人質に脅して、狭い教室に子どもたちを押し込んで、机に向かわせて❝勉強❞を強要しています。

・・・こうして、子どもたちの命の花は枯れていくのです・・・💀



・・・ところで、私には1つ、腑に落ちないことがありました。
最近はずいぶん、「不登校でも大丈夫だよ」「学校に行かなくても大丈夫だよ」と言われるようになってきています👍
「教育機会確保法」もつくられました🧐
❝不登校❞を取り巻く状況としては、昔より良い方向に向かっているのではないかと思うんですよね。

・・・なのになぜ、これだけの子どもたちが死んでいくのか?
学校も少しずつ変わってきているはずなのに、なぜ子どもの自殺者数は増えているのか?


この矛盾をどう捉えればいいのか?
この状況は、良くなっていると言えるのか?
それとも悪化していっているのか??


・・・この疑問について、さきほどの古山明男先生に伺ってみたんです🎤

すると、古山先生はこう仰いました。


「雪解けが始まっている」のだと。
これまでは「氷山」だったのだと。
私たちが❝学校に行かなければならない❞という時代は、「凍てついた氷山の時代」だった。
しかし今、「雪解けが始まっている」
しかし、その雪解けというのは、とても「まだら模様」なのだと・・・。


氷山の雪崩


私はずっと、この古山先生の言葉の意味を考えていました。

確かに、氷山が解け始めたのは、良い兆候に違いありません。
しかし、その雪解けは、同時に❝雪崩❞を引き起こす要因にもなるのです。

つまり、雪解けが始まったということは、雪崩が起きやすい最も危険な時期に突入した、ことを意味します。




今、学校で❝雪解け❞が始まっています❄️
同時に、あちこちで❝雪崩❞が起き始めています🏔️
その雪崩に巻き込まれた子どもたちが、死んでいっている、ということなのではないでしょうか😔

・・・もう少し踏み込んだ言い方をすれば。
子どもたちは、「学校に行く意味がない」ことに気付いてしまったのです💦
実際、❝コロナ休校❞を経て、「学校に行かなくてもいい」という体験をしてきたわけで。
あの時、「学校に行かない選択」というもう1つの世界を、新しい価値観を、子どもたちは知ってしまったのです😱


なのに、相変わらず大人たちは昔の世界しか見せようとしない。
昔の価値観しか教えようとしない。

子どもたちにはもはや、そんな大人たちの言葉など信じられないはずです💦

大人を信じられない子ども


「自分は❝自分の時間❞を生きたい‼️」
「❝お勉強❞なんかよりも大切な、自分の❝自由な時間❞が欲しい‼️」

「僕の時間を返してほしい‼️」
「もうこれ以上、私の時間を奪わないでほしい‼️」


・・・そんな子どもたちの心の叫び😣
でも、灰色の❝時間ドロボー❞に、完全に取り込まれてしまった大人達には、
届かない。
聴こえない・・・。


だから、最後の抵抗として、
最大の抗議として、
最悪の自己主張として、
子どもたちは、自ら雪崩を起こすことで、死をもって伝えようとしているのではないでしょうか???


・・・これは、あくまでも私の仮説です🙇

皆様はどのようにお考えでしょうか。
よろしければ教えてください。






お読みくださり、ありがとうございました🤗
また次回お会いしましょう👋
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