何故か退屈になってしまったゲームを改善したい! 【若手プランナーのインディーゲーム制作 in 9月】
皆様どうも!都内のゲーム会社でプランナーとして働いている オタケサン と申します。
不穏だけど、どこか可愛く希望のあるゲーム体験を目指してインディーゲーム制作もしております。
このnoteでは、制作中のゲーム「魔界堕ちのラズリエル」の制作状況について発信していきます。
どんなゲームをつくっているのか、何を意図してつくったのかを発信することで、制作を通じて得ることができたゲームデザインの知見を共有できればと思います。
ついでに私のゲームに少しでも興味をもってもらえたらなと思います。
■ 9月の進捗
▼ ゲームの単調さを減らしたい!
前々から少しだけ感じていました。
このゲームの「戦闘」部分、単調すぎないか?と…
展示イベントなどで試遊いただいた際のアンケートでも似たようなご意見をいくつか受けていたため、今月はその理由を考えていました。
いくつか改善できそうな点があったので9月はその実装を進めています。
今回ご紹介する更新点は以下になります。
▼ マップ構造の見直し
単調さの原因になっていそうなもの1つ目。
マップが広すぎる、かつ、一目で見渡せるためイレギュラーが起きにくい。
以前までは11×11マスの盤面を1つのフロアとし、ランダムに敵や階段などのオブジェクトを配置していました。
ランダム配置とはいえ自身と敵との距離が離れていることが多く、一方的に天使カードで攻撃できる状況が多発していました。
また、このゲームを上手く進めるには敵に囲まれることを避ける必要があるのですが、やろうと思えばさっさと階段を上るということも可能で、緊張感に欠けるゲームプレイとなっていました。
今回の更新でマップを狭くしてみました。
基本8×8マスのマップとし、中には縦長や横長などのバリエーションも追加しました。
どうでしょう?敵との戦闘時に囲まれやすくなり、手札内のカードで対処できるか?という緊張感が生まれたと思います。
また、階段は部屋内に必ず出現するのではなく、いくつかの部屋を移動すると出現するようにしました。
部屋を移動するには敵を全滅させて移動装置を起動する必要があるので、戦闘が避けられないものになっています。
▼ 攻撃以外のカード種類を追加
単調さの原因になっていそうなもの2つ目。
手札から実行できる行動の選択肢が少ない。
敵に囲まれないようにカードで攻撃する、というのがこのゲームの主な動きでしたが、流石に攻撃だけしかやることがないのでは単調になりますね…。
せっかくデッキ構築ゲームを題材にしているので、手札というランダムに決まった選択肢を上手く活用して敵を倒すゲームにしたいところです。
そこで、手札に所持していれば自動で発動する防御カードを実装してみました。
上手く防御カードを引くことができれば、ダメージを抑えつつ敵と戦うことができます。
ただし防御カードばかり引いてしまうと攻撃自体ができなくなってしまいます。デッキに加えすぎないよう注意しましょう。
▼ カードを合成して強化するシステム
単調さの原因になっていそうなもの3つ目。
強いカードを入手した実感が湧きにくい。
これまではレベルアップのタイミングで天使カードか悪魔カードを獲得できました。
その仕組み自体は問題ないのですが、一度に引く手札が4枚とあまり多くないため、せっかく獲得した比較的強いカードをなかなか手札に引けないという状態になっていました。
これを解消するために、不要なカードを複数枚合成することで、デッキを圧縮しつつ強力なカードを獲得する仕組みを検討しています。
実は仕組み自体は、試しに実装済みだったりします。
ただ、この仕組みをどれくらいの頻度で実行できるか決めきれていないのですよね…。
上手く入れられれば面白い仕組みになりそうですので、引き続き検討を続けていきます。
■ 今後の予定
9月の更新によって、ゲームの単調さはかなり改善されたと思います…!
ただし、カード種類の追加とカード強化の仕組みについてはまだ改善の余地がありそうですので検討を続けたいですね。
それから、「カードの選択」というシステム的なジレンマとは別に、ラズリエルの心情的な葛藤を表現したいとも引き続き思っています。
こちらは次回のnote でお伝えできるよう、制作を進めていきたいと思います。
それと、制作とは直接関係ないのですが、Twitterでラズリエルのイラストを描いてくださった方がいらっしゃいました!
その方は鍵垢ですのでイラストを公開することはしませんが、人生で初めていただいたファンアートでしたのでとても嬉しかったです!制作モチベーションが爆上がりしました!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
noteを読んだご感想やゲームへのご意見など、気軽にコメントください!
制作や発信の参考にさせていただきます。
↑気になった方はストアも覗いてみてくださいね!
今後ともオタケサンをよろしくお願いいたします。
それでは。