旅する沈金師・お話&体験会に行って来ました(クイズあり(終了しました)・追記あり・一部訂正あり)
以前、こちら⇧の記事で紹介した
沈金師 春日友子さんのイベント旅する沈金師に参加して来ました。
私が旅する沈金師に参加するのは、これが2回目なのですが、
1回目と大きく異なる点があったので、これはぜひ参加したい!
と思い、申し込みました。
旅する沈金師、初の体験付きイベント
そうです、今回は体験できるイベントだったんですね!
お箸に自分で模様を彫って
その後の色入れは、漆かぶれのおそれもあるので
沈金師自らが作業をして仕上げてくれるというものでした。
体験にじっくり時間をとれるようにと、
最初にざっと沈金についてのお話と道具などの説明があり
早々に体験に取り掛かりました。
(ノミを持ってにっこりする春日さん)
ノミは沈金師が自分の手に合わせて砥いで調整しているので
いくら師匠でも、弟子のノミで彫ることは出来ないそうです。
上の写真、左手の一番左の幅広のものはハケで、それ以外は全部ノミです。
様々な形状のノミを使い分けて繊細な模様を彫りあげているのです。
そんな訳で、体験はノミを使わず
ど素人でも何とか彫れる(傷つける)ことが出来るニードルを使いました。
(彫金などで使用するニードル)
先ず、練習用の漆板に線や点を彫ったりする練習をしたのですが、
そうそう思う様には彫れないんですね(当たり前ですが)
それでも、いくらか練習したところで箸に模様を彫ります。
(輪島塗のお箸に模様を彫る私の手です)
手袋をしているのは、彫ったカスも漆なのでかぶれ防止の為です。
では、ここで問題です!
下の写真は参加者6人の彫った箸ですが、私の箸は何番でしょうか?
答えはコメント欄に番号を書いてくださいね。
ヒント、6人中4人が女性(実質4択ってことですね~)
追記 問題の参加者さま、正解者さまにはポイントが付与されます。
ポイントを貯めるとイイコトあるかも♡
今回のポイントは、
参加ポイント1、
正解ポイント1、
正解一番乗りポイント1です。
ご参加お待ちしています~~~(終了しました)
⇧この時点ではまだ沈金は施されていません。
彫った模様の上に指で貝殻を粉にしたものを塗った状態です。
これを春日さんが持ち帰り色入れの作業をしてくれたのが⇩の写真です。
色入れの作業は、まず彫の入った面全体に薄く漆を塗ります。
その上に金粉をのせ、漆が半乾きの状態の時に油をつけた指で
表面をこすると、油で漆が溶け彫っていない部分の金粉がとれて
彫った部分だけ金粉が残って色が入る。
【彫った部分に金が沈むので沈金】
という事なのですが、この説明でわかるかな?(語彙力問題💦)
~沈金こぼれ話~
これは、前回の旅する沈金師で聞いた春日さん独自の方法なのですが
半乾きの漆を溶かす時に指に油をつけるのですが
つける量もなかなか繊細なのだそうです。
そこで、春日さんがあみだした最適な方法が
指でちょいと鼻の頭をさわり、鼻のあぶらをつけて表面をこすると
めちゃくちゃちょうど良いあんばいだとのことです!
(信じるか信じないかはアナタしだいです、笑)
一部訂正です!
春日さんにこの記事見てもらったら
鼻のあぶらは沈金職人さんのあるあるなのだそうです
お詫びして訂正いたしますm(__)m
色入れ作業のあとは、ムロと呼ばれる場所で漆を乾燥させます。
乾燥させると聞くと、風をあてたり、湿度の低い状態を想像しますが
漆はそれとは真逆で、室温26~28℃、湿度75~80%、無風の場所で乾かすそうです。(上の写真の温度湿度計をみてね)
1から10まで繊細な作業なんだなぁ と改めて感じますね。
今回の体験は、沈金のほんの一部ではありますが
その一部だって思い通りに彫るのは並大抵のことではありませんでした。
このようなイベントに参加できる機会が身近にある事を感謝しつつ
沈金がもっとたくさんの人の目に触れるようになると良いなと願います。
それでですね、問題の答えは
私のお箸が出来上がって受け取ってきたら
どや顔でご紹介したいと思いますので、それまでお待ちくださいませ。
最後までお読み頂きありがとうございました