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僕はお経を唱える女性に惚れる(修行中)

ベトナム縦断したり南米に1年間居住したりして、今はタイのお寺で修業中のひろみです。


お寺では朝と夜に瞑想とお祈りの時間があり、そのうちの始めの30分はお経を唱えている。

それ以外にも瞑想をする前、始まる前にもお経を唱える。

僕はお経を毎日聞いているのだが、なんといっているのか全く分からずその時間は瞑想をしたりぼーっとしたりしていた。

だが、先日マスターから英語で書かれているお経の本をもらい、それが僕のお寺での日々をさらにワクワクするものにしてくれた。

お経を唱えられるようになってから、その時間が楽しくて仕方がない。
フリータイムに自主練習までしてしまう始末だ。

お経にこんなに興奮してしまう僕は変でしょうか?


僕はお経を唱える女性に惚れる(修行中)

日本でも般若心経とか法華経とかあるが、タイではそれがパーリ語で書かれている。

元々、ゴータマシッダールタの弟子が、彼の死後に教えをまとめたものがお経だ。
お経にもいろいろな種類があるが、タイは日本の大乗仏教とは違う、上座部仏教なのでパーリ語の仏典を使っている。

内容は見てわかる通り意味不明だ。
猫がパソコンでタイピングしたようなアルファベットが並んでいる。

だが、これ全てゴータマシッダールタの教えである。


お経を唱えるタイ人

人にはよるが、子供の頃にお寺に通っていたタイ人はお経を唱えられたりする。

この前タイ人の彼女に冗談で「お経唱えられるん?」と聞いたら
「アラハンー サンマー サンプットー パカワー プッタンー パカワンタンー アピワーテーミ・・・」と長々と唱え始めた。

これまでの人生で一番惚れた瞬間だった。

家に帰った時に夜ごはんが用意されてた時よりも、可愛いコスプレを買ってきた時よりも、比べ物にならないくらい惚れてしまった。

今日から僕の女性のタイプには『お経を唱えられる』が加わった。


お経を唱えるのって結構大変

日本ではお葬式で僧侶がお経を唱えているのを聞くと思うが、あれって結構すごいことに気づいた。

歌と同じでどこで息を吸うのか、どこで唾をのむのか、そのタイミングを見つけるのが難しい。

連続してお経は続いていくので、常にあの声量そしてトーンを保つのもそう簡単ではない。

毎日唱えているからこそできるあの業だ。

やはり男であればお経をしっかり唱えられねばと思う。
おそらくお経にもうまい下手があると思うが、ベテランの僧侶のお経は聞いていてクールだ。

安定の声量とトーン。微妙な声の震わせ具合。最後に残す音の余韻。
かっこよすぎ。


お気に入りのお経

最後に僕のお気に入りのお経を紹介しよう。
「誰徳ですか?」とは言わせない。

Morning Chanting

朝一番に唱えるお経。
朝一番に口にするのはコーヒーではなく、Morning Chanting。

これを唱えると朝が来たなっと身が引き締まる感じがする。

またお経を唱えるだけでなく、お辞儀とのコンビネーション技になっている。
口を清めつつ、カラダでもそれを表現する。
最高だ。

瞑想前のお経

ここは一行ずつ音頭をとる人の後にその他が繰り返す形になっている。

最後から2行目のBuddho Thammo Sang Khoをベテラン僧侶が唱えるとめちゃめちゃかっこいい。
長年の修行の成果が全てここに現れるといっても過言ではない。

それを3回も聞いた後で瞑想に入るのだから、とても気持ちが良い。


お経はマジでかっこいいなと思った。
多くの人は唱える側ではなく、聞く側だからそう思わないのか。
それとも、パーリ語のお経がかっこいいのか。

「~女子」というワードがあるのであれば、「お経女子」とか「お寺女子」というワードが生まれてもいいと思う。

これをテーマにした漫画を描いたら面白そうだ。

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