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【小説】十二人の死にたい子どもたち (冲方 丁)

廃病院に集まった12人の少年少女。
目的は安楽死をする事。
決を取り、全員一致でそれは実行されるはずだった。
しかし、病院のベットにはいるはずのない13人目の少年の死体が。
彼は何者で何故ここにいるのか...
というお話。

例えるのであれば真剣10代シャベリ場系ミステリー。
もう一種のセミナーでしょコレ。
ある意味、人狼ゲーム的な性質も内包し兼ねている様にも感ぜられた。

物語の推移は常に偽装による偽装工作の連鎖。
白山羊さんからお手紙着いた。
黒山羊さんたら読まずに食べた。
仕方が無いのでお手紙書いた。
さっきの手紙のご用事なあに?を
複数人でやっちゃってる。
個人的にはそんな感覚。

各々の告白や叫びは一部を除いて切なくも悲痛。
時代が進むにつれ、子供たちというのはとかく生きづらい世の中になっていってしまっているのだなぁ。

解説にもあるけど、この子には共感できる!
けど、この子の事はよく分からないなぁなんて楽しむのも有り。
最後の終わり方はごく前向きで◎

父にありがとう。
母にさようなら。
おめでとう。

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